NSF100 トロフィー Grand Championship 2006

レポート

今年、初開催となる「NSF100 HRCトロフィー」。その最終決戦のグランドチャンピオンシップが、ツインリンクもてぎ(東コース)で行われた。全国20ヶ所のサーキットから上位3名のみがエントリー出来るグランドチャンピオンシップには、チャンピオンライダー15名を含む、総勢29名のライダーがもてぎにやってきた。年齢を見れば9歳のライダーから、上は53歳のライダーまで、世代を超えたバトルが予想された。

NSF100 トロフィー Grand Championship 2006 NSF100 トロフィー Grand Championship 2006

23日の天候は曇り。幸い雨が降るような天気でなかったが、肌寒い中で予選が行われた。朝の8時半ということもあり、まだ路面温度が上がらない中行われた予選では、転倒者が続出した。しかし大きなケガをしたライダーも無く、全員が決勝のグリッドに整列することができた。
ポールポジションは獲得したのは#3山本晃大選手(11歳)。この大会を通して唯一2分を切り、1分59秒792という、2位に2秒の差をつける堂々のタイムを叩き出した。

NSF100 トロフィー Grand Championship 2006 NSF100 トロフィー Grand Championship 2006

日が昇るに連れて気温も上昇し、決勝レースを行う時には走りやすい気候となった。午前10時半、いよいよ決勝レース(10周)がスタート。29台のNSF100が1コーナーへとなだれ込んで行く。
全員が1周目を終え、メインストレートへと帰ってきた。そこで「#7ジャンプスタート」のボード表示が出され、#7の岩本選手にピットスルーペナルティーが課された。スタートから飛び出した#3山本選手は安定した走りで、2位以下をぐんぐんと引き離しにかかった。2位には今年、ポケバイからこのクラスに上がってきた#18山口裕史選手。この1年で急激に実力を上げてきたライダーである。
トップには離されたものの、3位との距離を稼いだ。その後方では3台による激しい3位争いや、中盤、後方でも集団によるサイドバイサイドのバトルが繰り広げられた。

NSF100 トロフィー Grand Championship 2006 NSF100 トロフィー Grand Championship 2006

優勝は#3山本晃大選手(明智チャンピオン)が2位に10秒の差をつけ独走で優勝。2位に#18山口裕史選手(名阪スポーツランド2位)が入った。3位争いは、後ろについて最終ラップに掛けていたという#10谷川壮洋選手(エビスチャンピオン)が制した。

NSF100 トロフィー Grand Championship 2006 NSF100 トロフィー Grand Championship 2006

表彰式はメインスタンド前に作られたステージに移動し、サンクスデーに集まった2万7千人の観客の前で行われた。85年にWGP500cc・250ccクラスのダブルタイトルを獲得したフレディー・スペンサー氏からHRC特製の「HRC Trophy」をグランドチャンピオンの山本選手に手渡された。

NSF100 トロフィー Grand Championship 2006
アルミの削り出し、重さ7kgのHRC Trophy
アルミの削り出し、重さ7kgのHRC Trophy
各サーキットチャンピオンのピットには名前入りのボードを用意
各サーキットチャンピオンのピットには名前入りのボードを用意
ベルギーからD・D・ラディゲス氏が取材をため来日
ベルギーからD・D・ラディゲス氏が取材をため来日