NSF100 HRCトロフィーグランドチャンピオンシップ 2011

レポート

「NSF100」を使ったワンメイクレースシリーズ「NSF100 HRCトロフィー」は、今年で開催6年目。 全国統一の車両規則のもとに日本各地で展開され、年度末に各地のランキング上位者のみ参加が許されるグランドチャンピオンシップ大会がユーザーの目標となって、各地のレースは白熱している。

2011年11月26日(土)、27日(日)、今年も鈴鹿サーキットにおいて、頂点を決する大会が開催された。

集合写真 ブリーフィング
コースイン

NSF100 HRCトロフィー ジュニアチャンピオンシップ 予選

コース:フルコース 天候:晴れ 気温:15℃ 路面:ドライ

風は冷たく感じるものの天候は朝から晴天、ドライコンディションのもとで、14:35よりジュニアクラスの予選が15分間行われ、各ライダーは路面コンディションを確かめながら慎重に周回を重ねていき、タイムアタックを行った。

鈴鹿サーキットをNSF100で初めて走行する選手が多く、午前中に行われた練習走行から周回する度にラップタイムが更新される状況であった。

10台くらいのグループができ、集団でスリップストリームを使いあってタイムの短縮を図る者、単独でタイムアタックをする者とさまざま。そんな中、#46小谷咲斗選手(美浜サーキット 1位)が2番手に4秒以上も差をつけて3分6秒986でポールポジションを獲得。2位には#22真崎一輝選手(北九州カートウェイ 1位)、3位には#64伊達悠太選手(岡山国際サーキット 3位)が続いた。

ジュニアクラスPP 小谷咲斗選手 予選を終えてミーティング

左:ジュニアクラス P.P. 小谷咲斗選手 右:予選を終えてミーティング

NSF100 HRCトロフィー グランドチャンピオンシップ 予選

コース:フルコース 天候:晴れ 気温:15℃ 路面:ドライ

ジュニアクラスに続いて、15:05からグランドチャンピオンクラスの予選が15分間行われた。

午前中に行われた練習走行にてマシンセッティングの方向性を決め、予選では各選手とも渾身のタイムアタックを行いラップタイムを短縮。

予選結果は、#72矢崎敬志選手(カートソレイユ最上川 2位)が3分14秒594でポールポジションを獲得。2位は#10斉藤弘明(エビスサーキット東コース 1位)、3位に#1山本隆宏選手(岡山国際サーキット 1位)と続いた。

グランドチャンピオンクラス P.P 矢崎敬志選手

グランドチャンピオンクラス P.P 矢崎敬志選手

NSF100 HRCトロフィー ジュニアチャンピオンシップ 決勝

コース:フルコース(5Laps) 天候:晴れ 気温:12℃ 路面:ドライ

晴天のもと、ジュニア決勝レースが午前10:05より、34台、周回数5周によって争われた。

スタートは、昨日の予選結果によるグリッドから、ポールポジションの#46小谷咲斗選手、セカンドポジションの#22真崎一輝選手が飛び出し、3番手グループを引き離していくレース展開となる。 予選で圧倒的なタイムを出した#46小谷選手が楽勝するかに見えたが、#22真崎選手がぴったりと小谷選手をマークし、何度かトップに立つ展開となり最終ラップまでそのバトルは続いた。最終ラップのバックストレートで2台は並びかけたが、小谷選手が真崎選手を抑えてきってトップでゴール。

3番手争いは1ラップ目から最終ラップまで、ラップタイムが1秒以内に入る15台でし烈に争われた。毎周順位が目まぐるしく入れ替わり、ワンメイクレースならではの醍醐味を十分に味わえるレース展開となった。

3番手争いは、#64伊達悠太選手、#5家根谷大晟選手(サーキット秋ヶ瀬4位)、#56秋山唯人選手(徳島カートランド1位)、#8渡辺瑛貴選手(桶川スポーツランド3位)、#24小椋華恋選手(筑波サーキット2位)、#75福田雄一郎選手(ツインリンクもてぎ北ショート1位)が引っ張り入れ替わる展開であったが、最終ラップに裏ストレートでその順位は何回も入れ替わり、ついには最終シケインの飛び込み合戦となり、残念ながら#51今野泰佑選手(北九州カートウェイ 3位)が転倒、順位が乱れ入れ替わる中、#71小野拓也選手(スポーツランドタマダ3位)が3位でゴールする。以下、4位#64伊達悠太選手、 5位#75福田雄一郎選手 6位#8争渡辺瑛貴選手の順でゴールした。

優勝小谷咲斗選手 2位真崎一輝選手(左) 3位小野拓也選手

優勝小谷咲斗選手(中央) 2位真崎一輝選手(左) 3位小野拓也選手(右)

NSF100 HRCトロフィー グランドチャンピオンシップ 決勝

コース:フルコース(5Laps) 天候:晴れ 気温:12℃ 路面:ドライ

グランドチャンピオンクラスは、ジュニアクラスの後10:50より、出走台数 48台、周回数5周で行われた。

ポールポジションの#72矢崎選手、フロントローの#10斉藤弘明選手、#1山本選手が好スタートを切り、1コーナーは#72矢崎選手がトップで通過、1ラップ目は、順当に#72、#10、#1の順で通過。しかし、2ラップ目のMCシケインでトップグループに転倒者があり、7台が巻き込まれ、トップグループの順位が大きく乱れた。#72、#10、#1とも順位は落としたものの事なきを得て、その後追い上げトップ集団の中へ復帰した。以降2周目からゴールまで、ラップタイム2秒以内に15台で走行する混戦状態のトップ争いが展開された。ダンロップコーナー、バックストレッチ、最終シケインでは、順位を上げるため15台がコース一杯に広がってのバトルが毎周激しく行われた。

GC Raceスタート GC 1Lap S字

15台によるトップ争いは最終ラップまで毎周順位を入れ替えて展開され、最後に130Rからシケインにかけてトップに立った#72矢崎敬志選手が優勝を飾った。以降、2位#7小井勇人選手(徳島カートランド1位)、3位#10斉藤弘明選手、4位#13原島 剛選手(桶川スポーツランド1位)、5位#1山本隆宏選手、6位#33土橋亮一選手(近畿スポーツランド3位)の順でゴール。トップと15番手のタイム差が2秒5という、超接近戦のレース展開であった

GC RACE 最終LAP シケインの攻防 優勝 矢崎敬志選手(中央) 2位小井勇人選手(左) 3位斉藤弘明選手(右)

左:GC RACE 最終LAP シケインの攻防
右:優勝 矢崎敬志選手(中央) 2位小井勇人選手(左) 3位斉藤弘明選手(右)

リザルト

グランドチャンピオンシップ決勝リザルト(約230KB PDF) ジュニアチャンピオンシップ決勝リザルト(約196KB PDF)