FIA-F4
Round07 / 08富士スピードウェイ
決勝
2019.08.03(土)・04(日)
静岡県 駿東郡
8月3日(土)~4日(日)、富士スピードウェイ(静岡県)でFIA-F4選手権シリーズ第4大会(第7戦、第8戦)が開催されました。HFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)からは三宅淳詞、太田格之進、佐藤蓮、小山美姫の4人が出走しました。
土曜日午前8時5分からの公式予選は、梅雨明けの晴天下で始まりました。30分間のセッションの結果、第7戦、第8戦ともに、ここまでシリーズ3勝を挙げている佐藤がポールポジション(PP)を獲得しました。一方で、三宅は第7戦で8番手、第8戦で7番手、太田は第7戦で9番手、第8戦で8番手、小山は第7戦で10番手、第8戦で9番手と、不本意なポジションにつくこととなりました。
公式予選終了後の午後1時45分、照りつける太陽のもとで、第7戦がスタートしました。PPの佐藤はクリーンスタートを決め、トップのまま第1コーナーへ飛び込みました。ところが中団でアクシデントが発生し、オープニングラップからセーフティカーが介入しました。
4周目に再スタートが行われ、佐藤はトップの座を譲らず、後続車を周回ごとに引き離していきました。一方、後方では9番手からスタートした太田が順位を上げ、7周目には5番手へ進出し、前を走る3台とともに2番手争いの集団を作りました。
佐藤は2番手集団を約1.5秒引き離してトップを走り、フィニッシュを目指しました。ところが12周目の1コーナーで中団にアクシデントが発生し、レースはその時点で赤旗が提示され中断されました。結局レースはそのまま打ち切られ、11周終了時点の順位で確定となり、佐藤は優勝を飾りました。フィニッシュ後、2番手の選手にペナルティーが科されたため以降の順位が繰り上がり、太田は4位、小山は8位、三宅は9位に入賞し、HFDPから出走した4選手全員がシリーズポイントを獲得しました。
日曜日も富士スピードウェイは、朝から夏の日差しが照りつけるコンディションとなりました。午前8時に第8戦がスタートしました。ポールポジションから第1コーナーに飛び込んだ佐藤がわずかに膨らみ、菅波冬悟にインを奪われて2番手へ後退してレースを始めることとなりました。佐藤はさらに1周目を終えるストレートで平木玲次にスリップストリームに入られ、3番手へ後退しました。
佐藤は4番手を引き離しながら、前を行く2台に続き、逆襲のチャンスを狙いました。4周目のダンロップコーナーで、佐藤は得意なブレーキングで飛び込み、順位を入れ替えて2番手へ復帰すると、さらにトップの平木を追いました。8周目、スリップストリームから第1コーナーへ飛び込んでいったん首位に抜け出したものの、クロスラインを取られて2番手のまま。佐藤は9周目に再び第1コーナーで攻め込み、今度は首位を奪い返すことに成功しました。
ところが10周目、逆にスリップストリームを使われて平木に迫られ、100Rで佐藤は2番手へ後退しました。レースが残り2周となった13周目、佐藤は第1コーナーでいったん前へ出ましたが、またクロスラインを取られて2番手へ引き下がり、最終ラップを迎えます。佐藤は最終コーナーで平木との間隔を詰め、スリップストリームに入ると、0秒180差の2番手で最終ラップのコントロールラインを通過し、第1コーナーではアウトへ飛び込みました。首位に抜け出した佐藤は、コカ・コーラコーナーで平木を押さえ込み、先頭を守ったまま1周を走りきってチェッカーフラッグを受けました。
佐藤は今季5勝目、富士では4連勝を遂げ、シリーズポイントランキング首位の座を固めました。太田は三宅と接触しながら9位でフィニッシュ、シリーズポイントを獲得しました。小山は13位、三宅は太田と接触した影響で10周でリタイアとなりました。
佐藤蓮(優勝/優勝)
「前日の練習走行ではあまりいい感触ではなかったのですが、スリップストリームがうまく使えて2戦連続のポールポジションが獲れました。第7戦はスタートがすべてで、そのあとは自分のペースを守って走りきれました。第8戦では、最初順位を落としてしまいましたが、冷静に状況を見て前に出られました。昨年に比較すると精神的に強くなったなと成長を感じます」
小山美姫(8位/13位)
「前回の鈴鹿はアクシデントで思うように走れなかったので、得意な富士ではなんとかしたいと思っていました。でも予選ではスリップストリームが使えず、自分では非常に不本意なタイムしか出せませんでした。レースでは2レースとも、周囲に取り込まれてしまい、ペースはよかったのに順位を上げられず残念です。周囲をよく見て、どこで攻めるべきかどこで引くべきかについては、まだ勉強する必要があると思いました」
順位 | No. | ドライバー | 車名 | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | 佐藤蓮 | SRS/コチラレーシング | 11 | 22'14.026 |
2 | 60 | 菅波冬悟 | OTG OL F110 | 11 | +1.829 |
3 | 98 | 石坂瑞希 | TOEI BJRacing F110 | 11 | +2.406 |
4 | 6 | 太田格之進 | SRS/コチラレーシング | 11 | +3.121 |
5 | 39 | 岡本大地 | SACCESS RACING F4 | 11 | +7.442 |
6 | 63 | 川合孝汰 | DENSOルボーセ IPG F4 | 11 | +11.061 |
8 | 8 | 小山美姫 | #USLETE Honda Racing | 11 | +12.387 |
9 | 5 | 三宅淳詞 | HFDP/SRS/コチラレーシング | 11 | +12.836 |
順位 | No. | ドライバー | 車名 | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | 佐藤蓮 | SRS/コチラレーシング | 14 | 25'06.582 |
2 | 24 | 平木玲次 | Media DoADVICS影山F110 | 14 | +0.527 |
3 | 60 | 菅波冬悟 | OTG OL F110 | 14 | +1.679 |
4 | 37 | 平良響 | FTRSスカラシップF4 | 14 | +2.535 |
5 | 98 | 石坂瑞希 | TOEI BJRacing F110 | 14 | +3.985 |
6 | 63 | 川合孝汰 | DENSOルボーセ IPG F4 | 14 | +4.811 |
9 | 6 | 太田格之進 | SRS/コチラレーシング | 14 | +9.399 |
13 | 8 | 小山美姫 | #USLETE Honda Racing | 14 | +12.217 |
RT | 5 | 三宅淳詞 | HFDP/SRS/コチラレーシング | 10 | +4Laps |
順位 | No. | ドライバー | 車名 | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 7 | 佐藤蓮 | SRS/コチラレーシング | 161 |
2 | 60 | 菅波冬悟 | OTG DL F110 | 102 |
3 | 6 | 太田格之進 | SRS/コチラレーシング | 92 |
4 | 37 | 平良響 | FTRSスカラシップF4 | 66 |
5 | 63 | 川合孝汰 | DENSOルボーセ IPG F4 | 65 |
6 | 24 | 平木玲次 | Media DoADVICS影山F110 | 61 |
7 | 5 | 三宅淳詞 | HFDP/SRS/コチラレーシング | 58 |
15 | 8 | 小山美姫 | #USLETE Honda Racing | 4 |