5月3日(金)～4日(土)、富士スピードウェイ(静岡県)でFIA-F4選手権シリーズ第2大会(第3戦、第4戦)が開催されました。HFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)からは三宅淳詞、太田格之進、佐藤蓮の3人が参戦しました。小山美姫はWシリーズ参戦のため欠場しました。

金曜日午前8時5分からの公式予選は晴天の下で始まりました。30分間のセッションの結果、第3戦、第4戦とも開幕戦で優勝を遂げた2年目の佐藤がポールポジションを獲得。ルーキーの太田が3番手、4番手につけました。同じくルーキーの三宅は思い通りのタイムアタックができず、9番手、10番手となりました。

公式予選終了後の午後1時25分、快晴の空の下で2019年シリーズ第3戦がスタートしました。スタート合図とともに上位はクリーンスタート。佐藤はトップ、太田は3番手のポジションを守ってレースを始めました。佐藤はファステストラップを記録しながら後続をじりじりと引き離し、太田は走行ラインを変えながら2番手の選手を攻め、4番手以降の選手を引き離していきました。

7周目を終わるストレートで太田は前を行く選手のスリップストリームに入り、第1コーナーでインに並んでオーバーテイクを果たしました。これでHFDPから参加した選手による1-2体制ができあがりました。レース終盤、トップを走る佐藤のペースが伸びず、徐々に太田との間隔が縮まりましたが佐藤は自分のポジションを守り、2台は3番手に大きく差をつけて1-2フィニッシュを飾りました。三宅は11位でレースを終えました。

土曜日も富士スピードウェイは快晴となり、午前8時40分にシリーズ第4戦がスタートしました。ポールポジションから佐藤がトップで第1コーナーへ進入、4番手スタートの太田はスタート加速で1台をかわして3番手に順位を上げました。スタートで発生したアクシデントの処理をするためセーフティーカーがコースイン。パレード走行が4周目まで続きましたが5周目からレースが再開されました。

再スタートで佐藤はうまくタイミングを合わせて加速。2番手を引き離すことに成功しました。2番手以降の集団は激しく争い始め、3番手にいた太田は9周目に入る第1コーナーで後続のアタックを許して順位を4番手へと下げ、さらに11周目はもうひとつ順位を下げました。後続が激しく争う間に佐藤は独走態勢を固めていきました。

佐藤はそのままトップでフィニッシュして2連勝、今シーズン3勝目を挙げました。HFDPとしては開幕4連勝となり、佐藤はシリーズポイントランキングで独走のトップに立ちました。太田は5位、三宅は10位でレースをフィニッシュし、それぞれシリーズポイントを獲得しました。