FIA-F2選手権第8戦はイタリア・モンツァで、レース1が行われました。
午後4時45分のスタート時、気温30℃、路面温度36℃のコンディションです。前日の予選でわずか0.03秒およばず2位となった角田裕毅は、フロントロウからのスタートです。
スタートで若干で遅れた角田は第1コーナーまでの長い直線でポジションを奪われ、5番手にダウンします。その後ひとつポジションを回復し、1周目を4番手で終えました。5周目からは3台による激しい3番手争いとなり、7周目に前車をパスして3番手に上がると、後続との差を広げ始めました。
ソフトタイヤでスタートした角田は11周目にピットインしタイヤ交換を行います。ミディアムタイヤでスタートしたクルマが多く、角田は16番手でレースに戻りました。レース中盤の16周目から19周目にかけて全車がタイヤ交換を終え、その時点で角田は4番手を走行。後続との差は1秒以内の接近戦となり、レースは残り10周の終盤戦となります。
なかなかペースが上がらず、3番手との差を詰められない角田に後続が迫ります。終盤、タイヤの状態でペースが落ちるマシンも多いなか、タイヤをセーブしていた角田は自己ベストのラップタイムを出して後続を抑え、4位でフィニッシュしました。
リバースグリッドで行われるレース2では3列目5番手からスタートし、表彰台を目指します。
角田裕毅(4位)
「スタートでは、水温のアラームが出てしまい、クラッチのバイトポイントのアラームが見ない状態となって、出遅れてしまいました。ソフトタイヤでのスタートだったので、順位を取り戻そうとしましたが、アスカリシケインでオーバーステアを出し、ハーフスピンのような状態になってロスしてしまい、4番手とポジションを落としました。これは自分のミスで、今回の反省点です。ピット作業は普通に終えて、タイヤをセーブしながらもできるだけプッシュしましたが、思ったようにペースが上げられませんでした。レース終盤にかけても、セーブした分、もっと速いペースで前に追いつけるかと思いましたが、それほどのペースは得られずに終わりました。ディグラデーション自体がスパほど厳しくないようで、周りがけっこう保っていたので、マネージメントしたものが生きなかったようです。レース2では、エンジニアともペースのことなど話して、今日の反省を踏まえていいレースをしたいと思います」
順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/差 |
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1 | 2 | M.シューマッハ | PREMA Racing | 30 | 48'24.641 |
2 | 4 | L.ギオット | Hitech Grand Prix | 30 | +3.185 |
3 | 6 | C.ルンドガード | ART Grand Prix | 30 | +7.321 |
4 | 7 | 角田裕毅 | Carlin | 30 | +9.279 |
5 | 3 | G.チョウ | UNI-Virtuosi | 30 | +12.553 |
6 | 4 | C.アイロット | UNI-Virtuosi | 30 | +15.145 |