FIA-F2選手権第7戦がベルギーのスパ・フランコルシャンで行われました。予選でトップタイムをマークした角田裕毅(Carlin)は、ポールポジションからのスタートです。午後4時45分、気温17℃、路面温度24℃のコンディションでフォーメーションラップがスタートしました。

好スタートをきめた角田はトップを守り第1コーナーを通過。1周目から後続との差を広げにかかります。予選3番手からスタートした松下信治が第1コーナーで2番手に浮上し、オープニングラップは日本人ドライバーの1-2となります。しかし、3周目にポジションを落とした松下は5周目に他車と接触してタイヤを痛めクラッシュ。これによりレースはVSC(バーチャル・セーフティカー)となりました。

VSCが解除された7周目、角田は2番手に約3秒の差をつけてトップを快走します。スタート時にソフトタイヤを選択した角田は10周目にタイヤ交換のためピットイン。同じタイミングでピットに入るマシンによってピットアウトのタイミングが遅れ、同じ戦略のマシンにポジションを奪われる状況となってしまいました。

およそ半数はミディアムタイヤでスタートしてタイヤ交換をレース後半にする戦略で、角田は13番手でレースに戻ります。その後、タイヤをマネジメントしながら周回を重ね、全車がピットインを終えた18周目にはトップから約1秒の差で2番手となります。レース終盤、トップを追い詰め、ストレートエンドで抜きにかかる角田は激しいブロックに合いますが、チャンスをうかがいます。残り2周で、いったん抜いたもののトップのマシンに寄せられてコースオフ。なんとか接触を免れた角田は2番手を守り、再び背後に迫りました。最終ラップでも背後につきますが、抜くには至らず、角田は僅差の2位でチェッカーフラッグを受けました。レース終了直後、トップチェッカーの選手に5秒加算のペナルティーが科され、角田の順位は繰り上がり優勝となりました。

角田は今シーズン2回目の優勝、レース1では初めての勝利を獲得しました。