FIA Formula2 Championship
Round06
スペインスペイン

FIA-F2 決勝・レース1

2020年8月15日(土)

カタルニア・サーキット

第6戦 スペイン

角田裕毅はレース1で4位入賞

FIA F2選手権第6戦、スペイン・バルセロナのカタルニア・サーキットでレース1が行われました。午後4時45分のスタート時には気温31℃、路面温度48℃となっており、マシンとタイヤに厳しいコンディションとなりました。角田裕毅は予選6番手で、3列目からのスタートです。

スタートで若干遅れた角田は、ポジションを一つ下げて7番手で1周目を終えました。6周目に前車をパスした角田は、早めのタイヤ交換を行う戦略を採ったために7周目にピットイン。19番手でレースに戻ります。37周の長いレースではタイヤを保たせることが難しいだけに、ピットイン後はタイヤマネージメントのためにペースをコントロールして周回を重ねます。それでもレース中盤を過ぎるとタイヤ交換のためにピットインするマシンが現れ始め、24周目には7番手にポジションを上げました。

24周目、接触によりスピンしコース上にストップしたマシンが出て、セーフティカーが導入されます。このタイミングで多くのマシンがタイヤ交換のためにピットインしました。しかしタイヤマネージメントをうまく行っていた角田はステイアウトし、トップに躍り出ます。セーフティカー導入時、絶妙のタイミングでタイヤ交換を行い3番手に浮上したのは予選18番手からスタートした松下信治(MP Motorsport)でした。29周目にセーフティカー走行が終わりレースが再開されると、フレッシュなタイヤの後続が角田に襲いかかります。ペースは劣るものの、巧みなコース取りでトップを死守する角田は、3周に渡ってポジションを守りましたが、32周目の第1コーナーで後続に抜かれ3番手となりました。このときトップに躍り出たのが松下でした。

ポジションが入れ替わった32周目、コースアウトしバリアに激突したマシンが出て、再びセーフティカーが導入されます。35周目にセーフティカーランが終わり、すでに制限時間の1時間を超えたためにリスタート後はファイナルラップとなり、1周の激しいバトルとなりました。タイヤが厳しい角田は後続の激しいプッシュに遭い、2つポジションを落として5番手でフィニッシュ。上位車にペナルティーが科されたため順位が一つ繰り上がり4位となりました。ファステストラップで最後の1周を走り切った松下が優勝を飾り、前戦の角田に続き2戦連続で日本人ドライバーが優勝を果たしました。

 

コメント

角田裕毅(4位)角田裕毅
「スタートは悪くなかったのですが、ホイールスピンをさせてしまいました。ソフトタイヤでスタートする戦略は間違っていなかったと思いますが、ピットインが早すぎたのが反省点です。タイヤを替えてからはタイヤマネージメントに徹し、最初はセーブして終盤に勝負するつもりでした。その点ではセーフティカーが入って残念でした。タイヤマネージメントはうまくいき、セーフティカーが入ったときもまだタイヤは大丈夫だったので、ステイしてトップになり、優勝を狙う作戦にしました。しかし、再スタート後はリアタイヤが機能しなくなり、とてもスリッピーな状態で、後続を抑えるのに必死でした。なんとか3位表彰台に残りたかったですが、状況からみれば4位は悪くない結果だと思います」

リザルト

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム/差
114松下信治MP Motorsport351:02'14.783
221R.シュワルツマンPREMA Racing35+1.599
33G.チョウUNI-Virtuosi35+6.166
47角田裕毅Carlin35+7.796
54C.アイロットUNI-Virtuosi35+7.954
620M.シューマッハPREMA Racing35+8.471

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