F1 70周年記念GPのサポートレースとして、FIA-F2選手権第5戦が、前戦と同じイギリス・シルバーストーンで開催され、8月9日はレース1が行われました。
スタート時刻の午後3時45分のコンディションは気温26℃、路面温度41℃で、予選10番手の角田裕毅(Carlin)は5列目からのスタートです。
スタートで若干出遅れた角田は、順位を2つ落として1周目を終えました。2周目に1台、6周目に1台をパスして10番手に復帰。ソフトタイヤでスタートした角田は、7周目にタイヤ交換のためピットインを行いました。各車のタイヤ戦略はほぼ半分に分かれ、角田は17番手でレースに戻りました。実質的にはピットインでポジションアップに成功し、早めのピットインを行ったドライバーの中では6番手という好ポジションです。
その後、タイヤをセーブしながらもペースを上げた角田は14番手まで上昇し、レース終盤を迎えました。タイヤ交換を遅らせる戦略のマシンが19周目から21周目にかけて続々とピットインし、全車がピットインを終えた23周目には5番手までポジションを上げました。タイヤ交換を遅らせソフトタイヤで追い上げてくる後続を抑えながらペースを維持しますが、1台にポジションを明け渡して6番手に。しかし、その後ろからの追い上げは抑え込み、最終ラップには同じ戦略を採っていた5番手のマシンに迫ります。激しいバトルになりましたが、抜くには至らず、6位でレースを終えました。
この結果、レース1の上位8台がリバースグリッドとなるレース2で、角田は2列目3番手からスタートし、表彰台を狙います。
角田裕毅(6位)
「スタートは蹴り出しもあまりよくなく、第4コーナーでは無理にオーバーテイクを仕掛けてロックさせてしまい、ポジションを落としてしまいました。しかし、その後は落ち着いてレース運びができたと思います。ピットインも、アンダーカットがうまくいってポジションを上げられたのが、結果的に6位につながりました。タイヤ交換後、エンジニアからプッシュするよう指示があり少しペースを上げました。エンジニアとしては後ろが迫っているからということだったようですが、そのときはちゃんとコミュニケーションできませんでした。自分としては後ろのペースは計っていて抜かれる心配はなかったので、結果的にはプッシュしないでもう少しタイヤをセーブできていれば、終盤にもっとペースを上げて前を抜くことも可能だったと思います。先週ほど終盤での追い上げはできなかったものの、ペースが大きく落ちたわけではなく、クルマの仕上がりもよかったことはチームに感謝しています。予想していたほどの上位にはなれませんでしたが、レース2では2列目3番手という好ポジションからのスタートなので、表彰台を狙っていいレースをしたいと思います」
順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/差 |
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1 | 4 | C.アイロット | UNI-Virtuosi | 29 | 51'12.407 |
2 | 6 | C.ルンドガード | ART Grand Prix | 29 | +8.574 |
3 | 9 | J.エイトケン | Campos Racing | 29 | +12.303 |
4 | 24 | N.マゼピン | Hitech Grand Prix | 29 | +15.020 |
5 | 11 | L.デレトラス | Charouz Racing System | 29 | +16.644 |
6 | 7 | 角田裕毅 | Carlin | 29 | +17.010 |