午前10時10分から、FIA-F2選手権第5戦のレース2が行われました。気温17℃、路面温度23℃と、前日のレース1に比べ冷えたコンディション。

レース1で6位入賞を果たした角田裕毅は、リバースグリッドにより2列目3番手からのスタートです。スタートの加速で若干遅れた角田ですが、3番手のポジションを守って1周目を終了し、トップを追います。レース序盤はタイヤをマネジメントしながら、上位2台とは少し間を開けて走行、しかし、激しいポジション争いを繰り広げる4番手以降との差は広げていきました。レース中盤、上位2台との差を縮め、トップ3台は接近戦となります。10周目には後続との差は7秒以上に広がり、レース終盤に向けてタイヤに苦しむ上位2台のペースが落ちると三つどもえの優勝争いとなりました。

残り3周となる19周目、第6コーナーで上位2台が接触するアクシデントが起こり、角田がトップに躍り出ました。厳しいタイヤの状態をマネジメントし、ペースを守った角田は、2番手との差を広げトップでチェッカーフラッグを受け、待望のF2初優勝を果たしました。

2020年シーズンは折り返しとなる5戦を終え、角田はシリーズランキング6位に上昇し、さらに上位を目指します。