FIA F2選手権第3戦は、スペイン・バルセロナのカタルニア・サーキットでレース1が行われました。予選11番手の松下信治(Carlin)は、上位車のペナルティーによるグリッドダウンで1つ繰り上がり、5列目10番手からのスタートとなりました。
午後4時45分にフォーメーションラップがスタート。天候は晴れ、気温21℃、路面温度36℃のコンディションです。好スタートを決めた松下はポジションをアップ。その後、上位車にアクシデントがありセーフティカーが導入されます。この1周目で、松下は6番手までポジションを上げました。
3周目にレースが再開され、6周目にはスタート時にソフトタイヤを選択したマシンがピットインします。上位陣はこの戦略を採ったマシンが多く、松下も6周目にタイヤ交換を行いました。早めのピットインを行うマシンがひと通りタイヤ交換を済ませた9周目、松下のポジションは10番手となり、レースは中盤に入ります。
中盤、後続にパスされ11番手にダウンしますが、その後上位車のピットインなどで9番手までポジションを上げ、さらに上位を目指します。しかし、ペースが上がらないまま、レースは終盤に向かいました。31周目、タイヤ交換を遅らせたトップ2台がピットインしましたが、松下はポジションを上げることができず、追い上げてきた後続にパスされ、35周目に11番手に後退。そのポジションで37周のレースを終えました。
レース2は12日(日)午前11時30分(日本時間午後6時30分)にスタートします。
松下信治選手(レース1・11位)
「スタートはうまく決まり、ポジションも6番手まで上げられたので、いい感じでレースを進められると思ったのですが、中盤以降左フロントのタイヤが厳しくなってしまいました。中盤は、あまりプッシュせずタイヤをセーブしていたので、2台に抜かれても焦ることはありませんでしたが、彼らがペースを上げたとき、もうこちらはタイヤが苦しくてついていけない状態でした。終盤は、全くタイヤが残っていなくて、ポジションを守ることはできませんでした。はっきりとした原因はまだ分かりませんが、マシンだけでなく、ドライビングにももっとできることがあると思うので、明日のレースはいろいろトライしてみて、この原因をつかみたいです」
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
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1 | 6 | N.ラティフィ | DAMS | 37 | 1:01'10.688 |
2 | 15 | J.エイトケン | Campos Racing | 37 | +1.935 |
3 | 7 | G.チョウ | UNI-Virtuosi Racing | 37 | +3.325 |
4 | 8 | L.ギオット | UNI-Virtuosi Racing | 37 | +4.361 |
5 | 4 | N.デ・ブリース | ART Grand Prix | 37 | +9.468 |
6 | 19 | A.ユベール | BWT Arden | 37 | +12.489 |
11 | 2 | 松下信治 | Carlin | 37 | +33.602 |