シーズン第11戦のレース1が、ロシア・ソチで行われました。日が陰り始めた午後4時45分に、28周のレース1が開始されました。

4列目7番手スタートの牧野任祐は、好スタートを決めてアウト側から第1コーナーに向かいますが、イン側の他車に押し出される形でコースアウト。バリアに接触するほどのアクシデントで18番手まで大きくポジションを下げました。17番手からスタートした福住仁嶺は、スタート後の混乱をうまくかわしポジションを上げました。1周目を福住は13番手で、牧野は17番手で終えています。タイヤ戦略は、福住がソフトタイヤでスタートし、ピットインを引き延ばす作戦。牧野は上位陣の多くと同じくスーパーソフトタイヤでスタートし、序盤にタイヤ交換を行う作戦です。タイヤに厳しいレースが予想されていましたが、予想以上にタイヤの消耗が早く、スーパーソフトを履くマシンのペースは序盤から落ち始めます。その結果、7周目にはタイヤ交換が始まり、牧野もピットイン。ソフトタイヤに替え、13番手でレースに戻った牧野は上位を目指します。

福住はタイヤ交換をできるだけ引き延ばす作戦で、8周目には6番手、13周目には5番手を走行します。レース終盤、2番手を走行する福住は、懸命にタイヤをもたせ、もっとも遅いタイミングである28周目にタイヤ交換を行いました。残り2周、スーパーソフトタイヤで追い上げる福住は13番手から、タイヤの厳しい前車をパスし最終ラップに9番手まで上昇しチェッカーフラッグを受けました。レース後、上位者にペナルティが科され、福住の順位は8位に繰り上がり、レース2でのポールポジションを獲得しています。

レース終盤まで好ペースで13番手を走行していた牧野は、他車のピットインやペースの落ちたマシンをパスし、28周目には6番手までポジションを上げます。しかし最終ラップ、5台による激しいポジション争いと、アクシデントによるVSCでペースを乱した牧野はポジションを失い、10番手でフィニッシュ。ポイント獲得は果たしましたが、後方からの追い上げが成功しただけに、悔しい結果となりました。

レース2は9月30日(日)午前11時20分(日本時間午後5時20分)にスタートします。