Monthly コラム

2021.3.12
Vol.36
春の運転は要注意!「かもしれない運転」で交通事故防止
慣れた道でも注意を怠らず、思いやりを持って運転することが必要です。

あたたかな日差しに本格的な春の訪れを感じる今日この頃。ポカポカ陽気に誘われて、運転中につい眠気をもよおしたり、花粉症で頭がぼんやりしてしまったりという方も多いのではないでしょうか。しかし、そのような状態は、一歩間違えると取り返しのつかない事態を招きかねません。さらにこの時期は、運転初心者が増加します。慣れた道でも注意を怠らず、思いやりを持って運転することが必要です。そこで今回は、そんな春先にこそ覚えておきたい安全運転のコツをお伝えします。

危険を回避するには、周囲の状況に絶えず気を配り、「〜かもしれない」と危険を予知しながら運転をする「かもしれない運転」を心がけることが重要です。

道路ではいつ何があるかわかりません。たとえば、信号が赤になっているのに人が飛び出してくることもあれば、前のクルマがハザードランプを点滅させずに急停止することもあるかもしれません。こうした危険を回避するには、周囲の状況に絶えず気を配り、「〜かもしれない」と危険を予知しながら運転をする「かもしれない運転」を心がけることが重要です。裏を返せば、多くの事故は「たぶん大丈夫だろう」という都合の良い思い込みに基づく「だろう運転」によって起こります。たとえば、慣れ親しんだ道では周囲への注意がおろそかになりがちです。思わぬ場所で自転車などが飛び出してきてヒヤっとした経験がある方もいるのではないでしょうか。

この春は「かもしれない運転」の習慣を身につけ、安全な春のドライブを楽しんでくださいね。

注意すべき場所や状況はほかにもあります。ここでいくつか確認しておきましょう。まず、住宅街の道路や見通しの悪い道では、歩行者がふいに目の前に現れることも少なくありません。スピードの出しすぎには十分気をつけましょう。交差点では、右折時に対向車が道を譲ってくれたからと右折をしたら、バイクが飛び出してくるというケースも考えられます。状況を慎重に判断してから動くようにするのが安全です。また、高速道路の出口付近では、前のクルマが突然車線を変更することも。運転中は常に車間距離を意識し、ブレーキペダルから足を離さず、いつでも停止できるようにしておきましょう。さらに、こまめに休憩をとってリフレッシュすることで、眠気や集中力低下による事故を予防するのも大切です。
運転に慣れた方こそ陥りやすい「だろう運転」。今一度、自分の運転を見直してみましょう。この春は「かもしれない運転」の習慣を身につけ、安全な春のドライブを楽しんでくださいね。