Monthly コラム

2020.10.9
Vol.31
クルマにも防災グッズを常備するメリットとは?
いざという時に役立つ愛車の防災対策
秋は台風の多くなる季節。大雨や暴風、土砂崩れなどの災害が発生しやすくなります。

秋は台風の多くなる季節。大雨や暴風、土砂崩れなどの災害が発生しやすくなります。こうした風水害をはじめ、地震や津波といった自然災害は、いつどこで起こるかわかりません。万が一、ドライブ中に遭遇してしまったら、どのように対処すべきなのでしょうか。今回は、いざという時に役立つクルマの防災知識や、用意しておくべき防災用品をご紹介します。


災害が発生した場合、避難にはクルマを使用しないことが原則です。しかし、運転中に巨大地震などに遭遇した際は、ハザードランプを点灯し、クルマを側道や安全な場所へ移動を。駐車した後は、携帯電話やラジオで被害状況や交通情報を確認します。災害の規模によっては、その場にクルマを残して避難する必要も出てくるでしょう。その時はエンジンを切り、キーは付けたままドアをロックせずにクルマを離れます。


災害時は、緊急通行車両以外の車両の通行が制限されたり禁止されたりする場合があるため、交通渋滞が発生しやすくなります。

災害時は、緊急通行車両以外の車両の通行が制限されたり禁止されたりする場合があるため、交通渋滞が発生しやすくなります。状況によっては1〜2日間、車内待機を余儀なくされることも。日頃から車内に防災グッズを用意しておくと安心です。また、こうした備えがあれば、帰宅が困難になった場合など、マイカーを一時避難場所として活用することもできます。避難所で過ごすことが難しいペットや小さい子どものいる家庭では、便利な避難方法と言えるでしょう。また最近は、新型コロナウイルスの感染リスクを高める「3密」を回避する手段としても注目されています。ただし、車中で長時間過ごす場合は、「エコノミークラス症候群」に十分注意を。定期的に体を動かし、適切に水分をとるように心がけましょう。

クルマに常備したい防災グッズとしては、数日分の食料や生活必需品、応急処置に使える衛生用品などがあります。

クルマに常備したい防災グッズとしては、数日分の食料や生活必需品、応急処置に使える衛生用品などがあります。車内は温度変化が大きく、食料や水を備蓄するには不向きなため、賞味期限はこまめに確認を。また、夏場は乾電池やライター、ガスコンロなど、破裂や引火の危険があるものを放置しないように気をつけます。そのほか、携帯トイレ、救急セット、充電バッテリー、ライトなども必需品です。これからの季節には、毛布や寝袋、カイロのような防寒具もあるといいでしょう。また災害時は、車内に閉じ込められてしまう恐れも。シートベルトカッターや緊急脱出用ハンマーも常備すると安心です。こうしたアイテムがコンパクトにまとめられた車載用防災セットも販売されています。家族分を手軽に用意したい場合は、ぜひ活用を。


災害列島とも言われる日本。自分や大切な人の命を守るため、クルマ周りの災害対策も日頃から整えておくことをおすすめします。