Monthly コラム

2019.9.13
Vol.18
視界を良好に!夕暮れ時の運転の心得
1日の中でも特に交通事故が起きやすい夕暮れ時の運転の心得をご紹介

日に日に夕暮れが早くなり、秋の気配を感じる季節になりました。日没の前後は、1日の中でも特に交通事故が起きやすい時間帯と言われています。
そこで今回は、日が短くなるこれからの季節に向けて、夕暮れ時の運転の心得をご紹介します。


警察庁が発表した統計によると、交通死亡事故が最も多く発生する時間帯は17時台から19時台。日没の前後と重なります。なぜ、夕暮れ時には事故が起こりやすいのでしょうか。


第一の理由は、車内から路上の様子が見えづらくなること。夕暮れ時は空が明るく、路面付近が暗くなります。すると、人は明るい方へ視線を向ける傾向があるので、路上にいる人やクルマが目に入りにくくなるのです。周囲が見えづらくなるのは、歩行者も同じ。クルマの存在に気付かずに、ついつい無理な横断をしてしまう恐れがあります。

早めのヘッドライト点灯を心掛けよう

交通量の多さも理由の1つです。17時から19時の時間帯は、帰宅ラッシュとも重なります。路上を行き交うクルマや歩行者、自転車の数がピークに達するため、事故が起こりやすくなるのも無理はありません。
また、疲れも理由として挙げられます。1日の疲れがたまった帰宅時のドライバーは、集中力が散漫になったり、運転姿勢が乱れたりしがち。当然、事故を起こしやすくなります。


このような危険が潜む夕暮れ時、事故を防ぐにはどうすればいいのでしょうか。
まず心掛けたいのは、早めにヘッドライトを点灯し、クルマと歩行者が互いの存在に気付きやすくすること。
そのほか、日中よりも速度を落として運転することも重要です。

疲れがたまると運転姿勢も悪くなりがちです。疲れたときこそ背筋を伸ばして、シートに深く座り、正しい姿勢を意識しましょう。

ドライバー側の安全対策としては、まぶしい西日を遮るサンバイザーや偏光サングラスをクルマに常備しておくのも有効です。歩行者側としては、明るい色の服や反射材を身に着けて、クルマに存在をアピールすることを心掛けるようにしましょう。


疲れがたまると運転姿勢も悪くなりがちです。疲れたときこそ背筋を伸ばして、シートに深く座ることを意識します。そして、正しい姿勢でミラーの位置を合わせて、周囲をしっかりと確認できる状態を整えてください。理想的な運転姿勢は、疲れにくい姿勢でもあります。とはいえ集中できないほど疲れたときは、休憩を取ることも大切です。


秋のたそがれ時、夕闇に潜むさまざまな危険を十分に意識して、安全運転を心掛けてくださいね。