MENU

HONDA

検索
HondaモータースポーツF1 〉ジェンソン・バトン ダイアリー
< INDEX

 1月

 あけましておめでとうございます。今年がいい年になりますように!

 Honda Racing F1 Teamにはすごく前向きな空気が満ちているよ。この冬のテストはうまく行っている。僕がチームにきてから3年だけど、その中でも一番いい感じなんじゃないかな。1月25日にお披露目されるニューマシンは見た目にも素晴らしい。早く走らせてみたいよ。

 この数カ月、Honda Racingのスタッフは一丸となってエンジン全開で作業してきた。一生懸命働くこと。それがF1で成功するための唯一の道だ。チームはスタッフを3つに分けている。ひとつは冬のテストをこなすグループ、ひとつは2006年マシンのデザインをして車をつくり上げるグループ、もうひとつはブラックリーの風洞建設に携わるグループだ。チームはこのフルサイズの風洞を今年の半ばには稼働させたいと思っている。
 僕は12月のテストにすべて参加してV8エンジンとギアボックスの開発に加速をつけようと努力した。たった1ヶ月間でV8は格段に進化したよ。何と言っても音が素晴らしいね。カート時代のリードバルブエンジンを思い出すよ。

 クリスマス前にはいろいろな授賞式やチャリティイベントにも参加した。その中で栃木の本田技術研究所にも行ったんだ。ヘレスでのテストから日本に直行し、Hondaのエンジニアと話してV8のトルク、パワー、ドライバビリティなんかについて最新のフィードバックを伝えた。
 エンジニアたちからは、その後数カ月のエンジン開発プランの説明を受けた。特にパワーについてはすごくアグレッシブな目標を設定しているんだ。Hondaの人たちはそれが実現できると請け合ってくれたからうれしかったな。ますます新しいシーズンが待ち遠しくなった。

 栃木から戻ってきてヘレスへ。2005年最後のテストセッションだ。それから英国に帰って家族とクリスマスを過ごした。ロンドンと、故郷サマーセットのフロームで過ごしたんだけれど、すごくリラックスした休暇だった。シーズン中はスケジュールがぎっしりで家族や友だちとゆっくりする機会があまりないから久しぶりに姉妹や甥っ子や姪っ子とのんびりできて本当にうれしかった。
 年末から正月にかけては、友だち何人かとフレンチアルプスに行った。雪は最高!一日中滑りまくったよ。体力づくりにもなったね。

 アルプスからモナコに戻ったけれど、家にいたのは1日だけ。1月4日からは、理学療法士のフィル・ヤングとトレーナーのマイルス・ジョンソンと一緒にランサローテでのトレーニングキャンプが待っていたからね。去年の11月にランサローテでやったキャンプと同じメニューだったんだけれど、今回もうまく行った。
 1日3回のフィットネスセッションの中にはいろいろなエクササイズが盛り込まれていた。サイクリング、登山、ランニング、水泳、ウエイト、どれもハードなんだ。マイルスは元プロのラグビー選手で、ものすごくタフな体を持っている。彼がつねに傍でハードにハードにと僕を後押ししてくれる。その週の終わりには体力と筋力がかなりついたのを感じた。夏の何ヶ月かは忙しくて1週間もトレーニングに割くことができないから、その間もこの体のレベルを維持していくことがこれからの課題だ。

 僕がトレーニングをしているころ、テストチームはヘレスで頑張っていた。1月11日には新しいチームメート、ルーベンス・バリチェロがそこでチーム加入後初めてテストに参加した。クリスマスまではフェラーリとの契約があってウチのテストに参加できなかった。だからやっとホンダのF1マシンに乗れたんだ。彼はF1での経験が豊富だ。それにフィードバック、特にマシンのセットアップに関してはものすごく優れているから、エンジニアも大助かりだろう。
 ルーベンスとは6年間も同じレースに参戦しているのに、まだお互いによく知らない。妙な話だよね。デビッド・クルサードという共通の友人もいるから、公の場で顔を合わせたことがあったくらいなんだ。でも今年はルーベンスのことをもっとよく知ることができると思う。楽しみだよ。彼は、とても地に足のついた人のようだ。それは大切なことだよ。僕らはスムーズなドライビングスタイルだし、うまくやっていけると思う。

 ランサローテからロンドンに飛んで1日過ごした。今年の後半に出版する自伝のための撮影があったんだ。それからまた飛行機でヘレスに向かい、2006年の初テストだ。
 ここでは12月と同じようにプロトタイプのマシンを走らせた。2005年のクルマに2006年のエンジンとギアボックスを積んだものだ。何週間もマシンに乗っていなかったから、シートに座ってクルマを走らせるのは最高の気分だった。信頼性もばっちりで、かなりの数の周回をこなすことができた。

 ヘレスにいる間、1月19日に26歳の誕生日を迎えた。スタッフは皆いい仲間で家族みたいなものだ。だから彼等と一緒に誕生日を祝えたのは楽しかった。テストの後はロンドンに戻って古い友人たちともパーティをしたよ。
 それからホンダレーシングの工場に立ち寄って新しいマシンについていろいろ話した。その後モナコに帰ってマイルスと一緒に数日間のトレーニング。ランサローテで作った体を維持するためにまたハードなセッションを繰り返した。サイクリング、水泳、パワーウォーキング、ウエイトをやって、精神的にも肉体的にもタフになったのを感じている。新しいシーズン、何でもこいという気持ちだ。

 その後テストのためバルセロナに来て、今このコラムを書いている。今回は前回とは違ったテストなんだ。新しいマシンがもうすぐお披露目される。早く走らせたくてうずうずしているよ。
< INDEX February >
HondaモータースポーツF1 〉ジェンソン・バトン ダイアリー