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HondaモータースポーツF1中本修平レポート
VOL.83「バレンシアでも、好調をキープ」
チームは前週のバルセロナに続いて、同じスペインのバレンシアサーキットで、3日間のテストを行った。初日はルーベンス・バリチェロがトップタイム。2、3日目は、ジェンソン・バトンが総合2番手を出し、ロングランのペースも悪くない。とはいえチャンピオンチーム、ルノーの開発は順調で、フェラーリも差を縮めてきているようだ。そのフェラーリには今回、中本ディレクターがかつていっしょに仕事をしたモトGPチャンピオン、バレンティーノ・ロッシが、テストに加わっていた。

 バレンシアは初日こそ雨に降られましたが、2日目3日目は天気も回復し、かなり暖かかったですね。ほぼ順調に、プログラムを消化できました。
 タイムも比較的良かったです。ルーベンスが初日トップ、ジェンソンは2日間総合2番手で、トップはルノーのアロンソでした。でもロングランのペースは、われわれの方が速かったです。ジェンソンの2番手タイムも、ロングラン中のものでした。
 ただわれわれが帰った翌日の金曜日、ルノーはものすごくいいタイムを出しています。ロングランも、かなり良いペースだったようです。

―シーズンに向けて、タイヤもいいものが見つかっている?
 今回は、バレンシアに合っているタイヤだったという言い方が、一番正確でしょう。そのタイヤだと、ベストタイムもロングランのペースも、バトンの方がアロンソより速かったです。でも1周目は速くて、2周目以降ガクッとタイムの落ちるタイヤでは、アロンソがトップタイムを出していました。2日間とも、彼はそのタイヤだったようです。たださっきも言ったように、金曜日には僕らを上回るペースで走っていますから、彼らも良いタイヤを見つけたんでしょうね。

―エンジンは今回、若干パワーアップしたものを投入したということですが。
 そうなんですが、900km弱走ったところで、ブローしてしまいました。ジェンソンが、レース・シミュレーションをやっている最中の、2レース目の途中で壊れました。実戦に当てはめれば、開幕戦バーレーンは大丈夫だけど、マレーシアは完走できないというところです。これから対策を施しますが、これが今回の課題です。信頼性を上げなければいけないし、もっとパワーも欲しいですね。開幕戦時点の目標は、もっと高いところに置いていますから。2週間後のバーレーンテストには、いいものが到着するはずです。

―他チームを見ると、ルノーは順調に進んでいる感じ。マクラーレンは相変わらず苦しんでますね。
 エンジンが、あんまり回っていないようです。

―フェラーリはどうですか。
 いいみたいですね。まだ一発タイムもロングランもうちの方が速いけれど、確実に差は縮まっています。先週のバルセロナに比べると、さらに近づかれたという印象です。

―フェラーリはロッシが走りましたね。
 もっと経験を積んで4輪車の走らせ方に慣れないと、まだレース出場は無理でしょうね。4輪と2輪では、操作方法がまったく違います。F1ドライバーは物心付いたときから4輪車に乗ってるわけで、それに追い付くのは大変です。ただ適応性は抜群でしょう。そうでなければ、あのタイムはなかなか出せませんよ。これまで、フィオラノとかで何度か乗っているにしても、すごいですよ。(F1転向は)夢はありますよね。そう簡単にはいかないでしょうが、ぜひ実現してほしいと思います。

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