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HondaモータースポーツF1中本修平レポート
VOL.84「ヘレスもおおむね順調。でもルノーは、さらに速い」
バルセロナ、バレンシアと重ねてきた新車RA106のテストは、今週ヘレスに舞台を移して行なわれた。これら3つのサーキットは、それぞれコース特性がかなり違う。それでもニューマシンの安定した速さと信頼性の高さは、相変わらずだった。とはいえルノーとの差が、なかなか縮まらないのも事実である。チームはヘレスを発ってすぐ、開幕戦の行なわれるバーレーンでのテストへと向かった。

 ヘレスを新車で走ったのは今回が初めてでしたが、全般的にはまあまあの出来でした。エンジンにトラブルが出ましたが、クルマ自体のパフォーマンスはいい感じす。けれども、やっぱり、ルノーは速いですね。彼らに追いつき、追い越すためには、まだ何かが足りません。我々だけを見れば、現時点での潜在能力は100%引き出せていると思うんです。それでも、ルノーには届きません。新しい何かを見つけて、コンマ3秒ぐらい縮めないとダメです。でもこのレベルからのコンマ3秒短縮は、結構大変なんですね。開幕までにはまだ1ヶ月ありますから、もちろん何とかしますよ。

―ルノーは何かひとつの分野が、突出して優れているのでしょうか。あるいは全般的に、高いレベルのクルマであるとか。
 ルノーはもともと、コーナリングマシンですよね。コーナリング性能は、今年のクルマもやはり優れています。僕らのマシンもその辺はだいぶ良くなってはいますが、まだまだですね。ダウンフォースとか足回りとか、いろいろとやっているのですが、まだちょっと足りていません。

―ヘレスでは一発の速さ、ロングランともに、ルノーが優っていたのですか?
 僕らの2日目が彼らの初日というふうに、スケジュールにズレがあったので、まったく同じコンディションでの比較はできません。僕らの2日目だけを見れば、一発もロングランも速いです。でも彼らの2日目も、やっぱり速かったですね。

―これで一応、バルセロナ、バレンシア、ヘレスと、 性格の違う3つのサーキットを、新車でテストしたわけですが。
 バルセロナは、フロントタイヤに負担がかかります。ヘレスは、その逆でリヤタイヤ。そしてバレンシアはグレーニング(ささくれ摩耗)がきついんですが、どこでもそこそこのタイムで走れますし、ロングランもうまくまとめられました。どんなサーキットでもある程度のレベルでは戦えます。基本のレベルには達していると思いますね、あくまで基本のレベルですけどね。そこからもうひとつ抜けるには、さっきも言ったように何かが必要なんです。馬力でも空力でも、何でもいいのですが。
もちろんいろんなタマは考えています。けれども、当然ルノーも改良を重ねてきます。うちがコンマ3秒縮めても、向こうがコンマ2秒速くなっていたら、コンマ1秒しか追いつけないわけです。彼らより速いペースで、クルマを良くしていかないといけません。マクラーレンもまだ苦労してますが、このままでいるはずはありません。とにかく開幕までの1ヶ月、やることは山ほどありますよ。

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