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HondaモータースポーツF1中本修平レポート
VOL.75 シーズン総括・車体篇
去年から「大きな課題」と言い続けていた、空力性能の向上。シーズン中の改良では成果が見られたものの、結局最後まで、スタート時点に付けられた差を詰めることはできなかった。

 一番遅れている、大きく負けているのは、やはりダウンフォースです。ダウンフォースは本来、ボディそのものでちゃんと出して、ウイングは味付け程度。そうしないと、ドラッグ(空気抵抗)が大きくなり過ぎます。でもそれができないので、ウイングを立てざるを得ません。最高速が遅くなるのは、当然なわけです。

―今季は空力レギュレーションが大きく変わって、前年比20―30%ダウンフォースが落ちたといわれました。そのハンデキャップは、克服できたのでしょうか。
 開幕時点では、そこまでは落ちていませんでした。最低15%、できれば10%落ちぐらいにしないと戦えません。オフの間は、それを目標にしようと言っていました。でも、10%落とす前の設定数値のレベルが、そもそも低かったんですね。それに対して他チームは、ベースとなるダウンフォースレベルが我々よりも高かったです。

―シーズン中も空力開発を続けたことで、ダウンフォースはさらに増し、ドラッグは減っていると思うんですが、依然としてトップチームにはかなわない?
 かないませんでした。ベースの差が響きましたし、シーズン中にその差を縮めることもできませんでした。新しい空力パッケージを入れると、一瞬縮まったように見えますが、相手もすぐに対応して来ますからね。繰り返しになりますが、ボディそのものでしっかりダウンフォースを出すのが、基本です。それができなかった分、シーズン中にいろんな空力デバイスを付けても、限界がありましたね。最初に差が付いてしまうと、始まってから追い付いて、追い越すことは不可能です。

―その意味でも、来年のマシンの空力デザインは重要ですね。
 そうですね。

―足回りとか、機械的な部分に関しては?
  軽量化、慣性マスの低減、低重心化などは、かなり進んでいると思います。とはいえ足回りはやはり、マクラーレン、ルノーが選択した方法の方が優れていました。鈴鹿に投入したフロント周りは、彼らの考え方を参考にしたものです。
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