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HondaモータースポーツF1中本修平レポート
VOL.71 Rd.19 China GP「今年1年を凝縮したような、レースでした」
今シーズン最終戦の中国GP。後方スタートの佐藤琢磨はフライングでペナルティを課され、さらにギアボックストラブルでリタイヤを喫した。一方4番グリッドのジェンソン・バトンも、2度のセイフティカー導入の際に順位を落とし、8位という不本意な結果に終わった。

やることなすこと、裏目裏目のレースでした。ジェンソンは1回目のセイフティカーが導入される直前にピット作業を終えたんですが、コースインした時点で、前にいたセイフティカーを抜くのに躊躇してしまい、上位に上がるチャンスを逸してしまいました。そして2回目のセイフティカー導入の時は、マーク・ウェバーに邪魔されました。

―というと?
 フィジケラはピットイン前にピットロードをわざとゆっくり走って後方車両を妨害して、ペナルティを取られましたよね。ウェバーもB・A・Rホンダに対して同じことをしていました。われわれは、競技審判長に対してずいぶんアピールしたんですが、お咎めなしでした。あれがなかったら、ジェンソンはあんなに下の順位に下がることはありませんでしたから、非常に残念です。

―琢磨君はかなり燃料を積んで、1回目のピットインまでできるだけ引っ張る作戦でしたね。
 そう。セイフティカーが入らなければ、25周目まで走らせるつもりでした。最初のジャンプスタートは、痛かったです。ギアボックスのトラブルが出るまでは、積んでいるわりには速かったんです。ミハエル・シューマッハよりもいいタイムでした。どんどん追い上げていたし、クルマも悪くなかったです。でも壊れてしまいましたからね。

―今日のレースは、クルマ本来の性能とは関係ない部分で、いろんなことが起きてしまったという印象です。
 でも、クルマのポテンシャルも、決して高いわけではありません。マクラーレンのライコネンやルノーの2台のように、1分33秒台は出せていませんから。ただこれで今季6位が確定したわけですが、ポテンシャルも6番目だったとは考えていません。上位2チームにはかなわないにしても、その次のグループには入っていると思っています。
 ある意味、いろんな目にあった今シーズンのすべてを、凝縮したようなレースでした。琢磨君は、いいスタートだと思ったらジャンプスタート(フライング)のペナルティ、ジェンソンは、いいペースで走っていると思ったら、セイフティカー絡みで遅れてしまいました。でもこのまま引き下がるつもりは、もちろんありません。来シーズンは絶対に、銀色とブルーのマシンをやっつけるつもりですよ。
 来年用の開発も、着々と進んでます。テスト解禁の11月下旬からは、早速ハイブリッドマシンに新型V8エンジンを積んで、ガンガン走らせます。
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