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HondaモータースポーツF1中本修平レポート
VOL.72 シーズン総括(まとめその1)
優勝を目標に、2005年シーズンに臨んだB・A・R Honda。しかしそれを達成できなかっただけでなく、コンストラクターズ選手権でも6位という、不本意な結果に終わった。シーズンオフの中本レポートでは、何回かに分けてこの1年を振り返りつつ、来季への展望を語ってもらおう。

 選手権6位という結果は、非常に残念でした。当初の目標としては、選手権のランキングは気にせずに、初優勝を狙っていこうというものでした。しかしそうは言っても、優勝を狙うチームが、6位ということはあり得ません。たとえ、 何戦かの失格とか、出場停止とかがあったにしても、です。そういう意味では、優勝を云々するレベルではありませんでした。

―選手権6位という表に出た数字もさることながら、トップチームとの差も大きなガッカリのひとつなのでは?

 そうですね。去年はレース戦略とか、やり方によっては勝つチャンスもありました。それを取りこぼして優勝できなかったわけですが、今年は開幕戦からずっと、トップと勝負ができるという感覚が、一度もありませんでした。序盤はルノーに対して、バーレーンぐらいからはマクラーレンで、この2チームには、それ以降も大きな差を感じ続けましたね。もちろんその間、指をくわえていたわけではなくて、我々も、かなりのハイペースで、車体もエンジンも改良を重ねてきました。ルノーに関しては、 一時かなり近いレベルまで追いついたこともありました。しかし、彼らも僕らに近いペースで、開発を続けていましたから、なかなかその差が詰まらなかったですね。

―言い換えると、シーズン中の開発ペースは、そんなに悪くない?
 悪くないと思いますね。うん。

―スタート地点での実力差が、最後まで響いたと?
 そういうことです。開幕までに、ここまでのレベルをクリアしようという、いろんな目標数値があったのですが、何一つ達成できないままに、開幕戦を迎えてしまったということです。

―それは大きな課題だった、空力性能に限らず?
 目標として一番大きく掲げていたのは、空力でした。それ以外の、たとえば機械的な部分は、まあ、ほぼ目標通りです。重心を下げたり軽量化をしたりというのは、狙い通りできました。でも空力とエンジンパフォーマンスは、開幕当時は目標に届いていなかったですね。
(次回に続く)
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