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HondaモータースポーツF1中本修平レポート
VOL.69「日本GPは、今季最高の結果で決めたい。」
スペイン・ヘレスでの2日間のテストを終え、チームはいよいよシーズン最終2連戦に臨む。緒戦はスズカ。大幅に進化したエンジンと車体を投入し、今季最高の成績を目指す。

 スズカに投入するエンジンですが、琢磨くんはブラジルで使ったエンジンを継続して使います。ジェンソンは今回からフレッシュエンジンですが、琢磨くんと同じスペックです。基本的にはピークパワーを上げるよりも、高回転域をたくさん使えることを主眼に、開発しました。前回のブラジルもほぼそうだったんですが、これで予選と同じ高さの回転数で、レース距離をほとんど走り切れます。

―車体に関しては?
 メカニカル部品をいろいろテストしたのが、いくつかうまく行っていて、かなりの軽量化ができます。全体で数キロ、軽くなるでしょう。

―その結果、重量配分の自由度が増すわけですね?
 重量配分には、さほど困っていないので、むしろ低重心化への貢献が大きいでしょうね。軽くなった分をフロアの一番下に埋められるわけですから、マシン挙動はさらによくなるはずです。シーズン終盤のここにきてキロ単位の軽量化というのは、かなり大きいです。

―空力的な変更は?
 これも今やっている最中ですが、こちらは一長一短でいろいろですね。フロアを含めて、いろんな空力パーツを試しています。

―ヘレスはスズカと似ているんですか?直前テストとして、ふさわしいサーキットと言えるんでしょうか。
 むしろムジェロとかバルセロナの方が、コース特性は似ているでしょうね。タイヤテストならば、シルバーストンが近いです。今回のテストはスズカに合わせる云々というより、クルマ本来の開発という意味合いの方が大きいです。前回同様、2006年に向けてのシステムをテストするための車両も用意しています。

―スズカの抱負をお願いします。
 できれば勝ちたいところですが、そう簡単には勝たせてくれないでしょう。やはりマクラーレンとルノーは、依然として速いですからね。とはいえルノーには勝って、自力で表彰台に上がりたいですね。そして2台でポイント獲得ですね。
 前戦ブラジルのデータを解析してみると、決勝日に路面温度が下がったことで、うちのクルマの悪い部分が出てしまったと言えます。特にバトンの平均ラップタイムが上がらなかったんですが、それはリヤタイヤにグレーニング(ささくれ摩耗)がでてしまったからです。それで、どうにもなりませんでした。タイヤの温度が、ちゃんと性能を発揮する温度領域まで上げられないと、そういうトラブルが出るんですね。それに対してスズカは、さほど大きな温度の変動がないと見越してタイヤを選んでいますから、なんとかなると踏んでいます。ただし、スズカはブリヂストンも得意としていますから、その意味ではフェラーリも要注意です。路面温度も低いし、その点も彼らに有利です。でもわれわれも、ブラジルのようなことは二度と起こしません。やっぱり母国、日本GPですからね。否が応でも気合いは入りますよ。琢磨くんにとっても相性のいいサーキットですから、ぜひ今季最高の結果で決めたいですね。
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