Round14トルコトルコGP

2020年11月13-14日(金-土)

イスタンブール・パーク

第14戦 トルコGP

第14戦 トルコGP フリー走行

2011年以来の開催となるトルコGPが、イスタンブール・パーク・サーキットで始まりました。新しく路面舗装が施され、またFP開始前に清掃のために水が撒かれたことも影響し、特に午前は非常に滑りやすい中でのセッションになりました。

Aston Martin Red Bull Racing と Scuderia Alpha Tauri Hondaの両チームにとって、チャレンジングなレースウイークの幕開けとなった初日は、マックス・フェルスタッペンが2つのセッションでトップタイムと、幸先のよいスタートとなりました。

フェルスタッペンが「氷の上で走っているようだ」と表現したFP1では、セッションを通して状況が改善されることはありませんでした。セッション終了時のタイムは、スリックタイヤでの走行だったのにも関わらず、レースウイーク前に想定されていたタイムより15秒もかけ離れたタイムとなりました。しかしその中でもタイムシートの上位に並んだのは、セッションのトップタイムをマークしたフェルスタッペンをはじめ、Honda PUを搭載した4台のマシンでした。 アレクサンダー・アルボンが続いて2番手をマークし、このトルコGPで通算300回目のGP参戦となるRed Bull Racingはセッションの1-2を独占しました。続いてScuderia AlphaTauriのピエール・ガスリーが4番手、そしてダニール・クビアトが6番手と続く好調を見せました。

FP1の走行後にラバーが乗り始めた路面は、FP2時にはコンディションが劇的に好転し、ソフトコンパウンドでの走行では約7秒近く速いタイムが計測されました。アルボンが幾度かトップタイムをマークしながら進んだFP2でしたが、最後はフェルスタッペンがFP1に続いてトップタイムをマーク。最終的にアルボンは5番手、続いてクビアト6番手、ガスリーが7番手で初日のセッションを終えました。

明日は雨の予報もあり、今朝のように再びグリップレベルが下がることも予想されています。いつもと違う状況の中で行われた練習走行の日となりましたが、得られたデータをもとにできる限りの改善を行い、土曜日に行われる予選に向けてマシンとPUの最適化を行っていきます。

コメント

田辺豊治 | HONDA F1テクニカルディレクター
「今日のトルコGP初日は路面温度が上がらないことに加えて、舗装が新しいことが影響し、非常に滑りやすい路面に苦労した一日になりました。チームも我々もマシンの状況に合わせて対応を行いながらの走行となりましたが、2チーム、4台問題なく走行し、現行のハイブリッドレギュレーションでの走行が初となる中で、多くのデータを収集することができました。明日のFP3でもまだまだコンディションの変化が予想されますので、そのデータを反映し、予選・レースに臨みます。時折、雨の降るような予報も出ていますので、どのような状況にもフレキシブルに対応できるよう、チームと万全の準備を進めていきます」

マックス・フェルスタッペン
マックス・フェルスタッペン「マシンの調子もよさそうですし、今日はポジティブな一日になり満足しています。このレースウイークに向けていい準備はできたのですが、今日はそれ以上に路面コンディションに対応していかなくてはなりませんでした。路面はとても滑りやすく大変でしたが、それは誰にとっても同じ状況なので、どう対応していくかが大事です。しかし。今日のセッションのタイムでは、このサーキットでの理想的なタイムにはまだ5秒ほど足りていないと思います。明日は雨が降ってしまうと、スパイクが必要なぐらいになってしまうので、できればドライになってほしいです。ソフトタイヤでの走行時にタイムを伸ばすことはできましたが、タイヤの柔らかさで違いが出たわけではなく、走行を重ねてターマックのグリップ力が上がっただけだと思います。きっと明日はメルセデスがタイムをまとめてくると思いますが、予選と決勝でいい戦いができるように準備して明日を迎えたいと思います」

アレクサンダー・アルボン
アレクサンダー・アルボン「新しいサーキットを走るのはいつでも楽しく、今日は結果もポジティブな一日になりました。FP1とFP2が行われましたが、まるでアイスリンクの上を走行しているようで、ドリフトカーを運転しているようなおかしな感覚で走行をしていました。マシンがスライドしながらの走行は、もちろん楽しいのですが、F1マシンに乗っている感覚ではありません。タイヤを機能させるために、通常の許容範囲よりさらにプッシュする必要がありましたが、それはそれで仕方ないと思います。グリップを上げるためにソフトタイヤに履き替えて試しましたが、期待していたほどの効果はありませんでした。予選までにチームがどのように改善できるかまだ予想がつきません。決勝では皆がソフトタイヤを装着し、燃料を積んで長距離を走り切る、というのが最善な策と考えているような気がします。明日予報されているコンディションを元に、今夜準備をして明日を迎えたいと思います。何が起こるか分からない予選日となりそうですが、今日はポジティブな一日にすることができました」

ダニール・クビアト
「初めてのサーキットでの初日は、予定していた走行プログラムを完了することができ、とても有益な一日になりました。今日は特にグリップ力が低い一日でしたが、このようなコンディションでどうやってマシンを速く走らせることができるかを理解し、学ぶことができました。グリップ力には悩まされるものの、このサーキットはとても楽しいコースだと思います。明日マシンのポテンシャルを最大限に引き出せるよう、今夜チームと共に解析に努めます」

ピエール・ガスリー
「今朝走行を開始した時、あまりに滑る路面にとても驚きました。しかしこのようなコンディションの中での走行は、とても楽しかったです。F1マシンを今日のようなグリップ力が低いコンディションで走行するのは、通常ではなかなかありません。このレースウイークについては、(路面の状況を鑑みて)マシンのセットアップ面や戦略をもう一度練り直す必要があると思います。マシンのパフォーマンス面での感触はとてもいいので、明日十分に戦えるように一つひとつを完璧に仕上げて明日を迎えられるように準備していきます」

リザルト

フリー走行1

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
133マックス・フェルスタッペンAston Martin Red Bull Racing1'35.077
223アレクサンダー・アルボンAston Martin Red Bull Racing+0.241
316シャルル・ルクレールFerrari+0.430
410ピエール・ガスリーScuderia Alphatauri Honda+0.466
55セバスチャン・ベッテルFerrari+0.543
626ダニール・クビアトScuderia Alphatauri Honda+1.661
74ランド・ノリスMcLaren+2.139
899アントニオ・ジョヴィナッツィAlfa Romeo+2.426
977バルテッリ・ボッタスMercedes+2.552
1031エステバン・オコンRenault+3.351
116ニコラス・ラティフィWilliams+3.431
1211セルジオ・ペレスRacing Point+3.535
1318ランス・ストロールRacing Point+4.407
148ロマン・グロージャンHaas+4.948
1544ルイス・ハミルトンMercedes+5.148
167キミ・ライコネンAlfa Romeo+5.958
1720ケビン・マグヌッセンHaas+6.777
183ダニエル・リカルドRenault+10.079
1955カルロス・サインツJr.McLaren+11.385
2063ジョージ・ラッセルWilliams+14.179

フリー走行2

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
133マックス・フェルスタッペンAston Martin Red Bull Racing1'28.330
216シャルル・ルクレールFerrari+0.401
377バルテッリ・ボッタスMercedes+0.575
444ルイス・ハミルトンMercedes+0.850
523アレクサンダー・アルボンAston Martin Red Bull Racing+1.033
626ダニール・クビアトScuderia Alphatauri Honda+1.359
710ピエール・ガスリーScuderia Alphatauri Honda+1.614
85セバスチャン・ベッテルFerrari+1.692
918ランス・ストロールRacing Point+1.967
104ランド・ノリスMcLaren+2.405
1111セルジオ・ペレスRacing Point+2.774
1231エステバン・オコンRenault+3.050
1399アントニオ・ジョヴィナッツィAlfa Romeo+3.163
1455カルロス・サインツJr.McLaren+3.168
153ダニエル・リカルドRenault+3.330
167キミ・ライコネンAlfa Romeo+3.602
1763ジョージ・ラッセルWilliams+3.972
188ロマン・グロージャンHaas+4.240
1920ケビン・マグヌッセンHaas+4.477
206ニコラス・ラティフィWilliams+5.158

フリー走行3

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
133マックス・フェルスタッペンAston Martin Red Bull Racing1'48.485
216シャルル・ルクレールFerrari+0.945
323アレクサンダー・アルボンAston Martin Red Bull Racing+1.574
431エステバン・オコンRenault+5.412
54ランド・ノリスMcLaren+5.510
65セバスチャン・ベッテルFerrari+6.005
711セルジオ・ペレスRacing Point+7.092
877バルテッリ・ボッタスMercedes+7.181
920ケビン・マグヌッセンHaas+7.393
1018ランス・ストロールRacing Point+8.339
113ダニエル・リカルドRenault+9.990
1255カルロス・サインツJr.McLaren+11.063
1399アントニオ・ジョヴィナッツィAlfa Romeo+13.840
1410ピエール・ガスリーScuderia Alphatauri Honda+13.988
158ロマン・グロージャンHaas+16.263
167キミ・ライコネンAlfa Romeo+17.866
1726ダニール・クビアトScuderia Alphatauri Honda+20.883
1863ジョージ・ラッセルWilliams
196ニコラス・ラティフィWilliams
2044ルイス・ハミルトンMercedes

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