Round20ブラジルブラジルGP

2019.11.16(土)

インテルラゴス・サーキット

第20戦 ブラジルGP

第20戦 ブラジルGP 予選

ブラジルGPの予選はAston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンがみせたすばらしいパフォーマンスにより、今季2度目のポールポジションを獲得。また、ブラジルでのポールポジションは、Hondaにとってはアイルトン・セナ選手が母国グランプリで獲得した1991年以来、28年ぶりのものになります。

Q1ではRed Bull Toro Ross Hondaのダニール・クビアト選手がわずか0.03秒届かず敗退となりましたが、そのほかのHondaパワーユニット勢3台は無事にQ2へと進むことができました。クビアトは僅差の中団争いの中でマシンバランスに悩まされ、ミスが重なったことも響いて、Q2への進出を叶えることができませんでした。

Q2ではRed Bullの2台が余裕を持って突破。7番手から15番手までの差が0.3秒という中、Toro Rossoのピエール・ガスリーもすばらしいアタックをみせ8番手でQ3への進出を決めました。

Q3ではトップ集団の僅差の争いの中、フェルスタッペンがすばらしいパフォーマンスを披露。最終アタックラップでトップ集団の他のマシンと0.1秒の差をつけ、自身2度目となるポールポジションを獲得しました。

FP3から調子を取り戻したチームメートのアレクサンダー・アルボンはポールポジションから0.4秒差の6番手。同じくQ3でも速さをみせたガスリーは、アルボンに次ぐ7番手タイムでフィニッシュ。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)のパワーユニット交換のグリッド降格ペナルティーにより、明日の決勝ではアルボンが5番グリッド、ガスリーが6番グリッドからのスタートとなります。

コメント

田辺豊治 | HONDA F1テクニカルディレクター
田辺豊治「今日はすばらしい予選結果になりました。Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手が終始速さをみせ、今季2度目のポールポジションを獲得してくれました。チームメートのアルボン選手も初めての走行となったこの難しいサーキットで、十分にコンペティティブなタイムを出してくれたと思います。また、Red Bull Toro Rosso Hondaのガスリー選手は4戦連続のQ3進出を果たし、アルボン選手に次ぐ7番手につけました。クビアト選手は小さなミスのために非常に僅差でのQ1落ちとなりましたが、ロングランペースは悪くないので、明日のレースでは巻き返しをみせてくれると思います。明日は71周と長いレースになります。今日の予選で得たポジションを確実にレース結果に結びつけられるよう、万全の準備をして臨みたいと思います」

ピエール・ガスリー
ピエール・ガスリー「今日の予選結果にはとても満足しています。チームが僕に速いマシンを与えてくれたことに非常に感謝しています。今日の予選7番手のポジションは中団のポールポジションのようなものなので、僕たちが獲得できるベストなリザルトだったと思います。非常に接戦になることは分かっていたので、4戦連続でのQ3進出はとてもうれしいです。マシンの感触は週末を通していいですし、あとは明日のレースにフォーカスし、できる限りのポイントを獲得してレースウイークエンドを終えられればと思っています」

ダニール・クビアト
ダニール・クビアト「今日は残念な結果になりました。FP3での感触はよかったので、ポジティブな気持ちで予選に臨みましたが、予選ではマシンのバランスが崩れてしまったようでした。Q1での2回目のアタック時にいくつかミスをしてしまい、1回目のタイムを上回ることができませんでした。なにが起こったかはよく分かっていないのですが、リズムをつかむことができず、きちんとセッションをまとめることができませんでした。16番グリッドは理想的ではないですが、基本的にペースは悪くないですし明日はベストを尽くして戦いたいと思います」

アレクサンダー・アルボン
アレクサンダー・アルボン「全体としては悪くない予選でしたが、それでも最後の部分でもっときっちりまとめなければいけないと感じています。確かにここで走るのは僕にとっては初めてでしたが言い訳はしたくないですし、そもそも言い訳をするのはあまり好きではありません。ここは長いストレートと低速コーナーが混ざった難しいサーキットです。でも、攻め甲斐のあるサーキットです。タイヤの温度変化にも敏感なサーキットなので、一つのコーナーでミスをするとそれがその後の4つか5つのコーナーにまで影響します。僕の2回目のアタックでも2コーナーで少しアウト側に弾かれてしまっただけで、周回の残りのパートでタイヤに熱が入りすぎてしまいました。こんなサーキットはほかにはあまりないですし、ここでドライブするのは楽しいのですが、ただ今日はもっと速く走りたかったという思いはあります。マックス(フェルスタッペン)はすばらしい走りをしてくれました、チームにとってすばらしい結果で予選の締めくくることができました。僕たちのレースペースはいいですし、ルクレール選手(フェラーリ)のペナルティーにより5番グリッドからのスタートになるので、明日の決勝はトップ争いに食い込んでいけると信じています」

マックス・フェルスタッペン
マックス・フェルスタッペン「今日のポールポジションにはとても満足しています。車体もエンジンも非常に力強いパフォーマンスを見せてくれました。昨晩の作業でいくつかの改善に取り組み、さらにFP3のあとにもいくつか設定を変更して、予選ではマシンが非常にいい動きを見せるようになりました。Q1の初めからマシンは飛んでいきそうなくらいの速さを見せており、Q3では温度が上昇して少し難しいコンディションだったにもかかわらず、いい感触で走れていました。(テクニカルな)第2セクターでベストタイムを出し、2番手に0.1秒以上の差をつけてのポールは、チームとHondaのパフォーマンスが非常に力強いことを示しています。いつもレースで僕たちのマシンは速いので、明日もそうなると思います。ここでのドライビングは本当に楽しいですし、明日のレースもエキサイティングになるはずです。レースを楽しめればと思っていますし、あとはレースを終わらせるだけです」

リザルト

フリー走行3

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
144ルイス・ハミルトンMercedes1'08.320
233マックス・フェルスタッペンAston Martin Red Bull Racing+0.026
316シャルル・ルクレールFerrari+0.291
45セバスチャン・ベッテルFerrari+0.344
523アレクサンダー・アルボンAston Martin Red Bull Racing+0.816
677バルテッリ・ボッタスMercedes+0.881
726ダニール・クビアトRed Bull Toro Rosso Honda+1.095
899アントニオ・ジョヴィナッツィAlfa Romeo+1.142
94ランド・ノリスMcLaren+1.265
1055カルロス・サインツJr.McLaren+1.268
117キミ・ライコネンAlfa Romeo+1.299
1210ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda+1.305
1327ニコ・ヒュルケンベルグRenault+1.330
1420ケビン・マグヌッセンHaas+1.393
153ダニエル・リカルドRenault+1.441
168ロマン・グロージャンHaas+1.478
1711セルジオ・ペレスRacing Point+1.675
1818ランス・ストロールRacing Point+1.992
1963ジョージ・ラッセルWilliams+2.523
2088ロバート・クビサWilliams+2.885

予選

順位 No. ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
133マックス・フェルスタッペンAston Martin Red Bull Racing1'08.2421'07.5031'07.508
25セバスチャン・ベッテルFerrari1'08.5561'08.0501'07.631
344ルイス・ハミルトンMercedes1'08.6141'08.0881'07.699
416シャルル・ルクレールFerrari1'08.4961'07.8881'07.728
577バルテッリ・ボッタスMercedes1'08.5451'08.2321'07.874
623アレクサンダー・アルボンAston Martin Red Bull Racing1'08.5031'08.1171'07.935
710ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda1'08.9091'08.7701'08.837
88ロマン・グロージャンHaas1'09.1971'08.7051'08.854
97キミ・ライコネンAlfa Romeo1'09.2761'08.8581'08.984
1020ケビン・マグヌッセンHaas1'08.8751'08.8031'09.037
114ランド・ノリスMcLaren1'08.8911'08.868
123ダニエル・リカルドRenault1'09.0861'08.903
1399アントニオ・ジョヴィナッツィAlfa Romeo1'09.1751'08.919
1427ニコ・ヒュルケンベルグRenault1'09.0501'08.921
1511セルジオ・ペレスRacing Point1'09.2881'09.035
1626ダニール・クビアトRed Bull Toro Rosso Honda1'09.320
1718ランス・ストロールRacing Point1'09.536
1863ジョージ・ラッセルWilliams1'10.126
1988ロバート・クビサWilliams1'10.614
NC55カルロス・サインツJr.McLarenDNF

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