Round19アメリカアメリカGP

2019.11.2(土)

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ

第19戦 アメリカGP

第19戦 アメリカGP 予選

アメリカGPの予選は、僅差の戦いとなり、Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが、ポールポジションと0.067秒差で3番グリッドを獲得しました。

Red Bull Racing、Red Bull Toro Rosso Hondaともに全車がQ1を突破。Q2では、フェルスタッペン、アレクサンダー・アルボン、ピエール・ガスリーがトップ10入りしてQ3進出を果たします。ダニール・クビアトは、わずかに及ばず11番手タイムをマークしますが、このベストラップ記録時にターン19でトラックリミットを超えていたとの裁定が下り、タイムが取り消されたため、最終結果では13番手となりました。

Q3に進出したマシンは、Q2でベストタイムを記録したタイヤが決勝でのスタートタイヤとなるため、アルボンとガスリーがソフト、フェルスタッペンはミディアムでレースをスタートする予定です。一方のクビアトは、スタートタイヤを自由に選択できます。

Q3では1度目のアタックでフェルスタッペンが3番手タイムをマークし、次のアタックでポールポジション獲得を目指します。2度目のアタックではタイムを更新したものの、トップに0.067秒及ばずに3番グリッド。アルボンもいい走りをみせ、ポールから約0.5秒差の6番手となりました。

安定した走りをみせてQ3へ進出したガスリーは、10番手から明日の決勝レースをスタートします。

コメント

田辺豊治 | HONDA F1テクニカルディレクター
「今日の予選では、フェルスタッペン、アルボン、ガスリーの3選手がQ3に進出し、3番手、6番手、10番手と前向きな結果になりました。クビアト選手も13番手とポイントが獲得できるポジションにいます。予選結果を見ると各チームのパフォーマンス差が非常に僅差で、我々の両チームのマシンも速さをみせられています。このサーキットではレースでのオーバーテイクが可能ですので、明日は4台ともにポジションを上げてフィニッシュできるよう、準備を進めます」

ピエール・ガスリー
「今週末はマシンに強さを感じており、意のままにプッシュできるような感覚があるので、全セッションでトップ10入りできています。これで3戦連続のQ3進出となり、うれしいです。今日のパフォーマンスには満足していますし、チームとの仕事の進め方も気に入っています。明日はコンストラクターズランキングのためにも、きちんとポイント獲得を継続していきたいですね。金曜日の走行で僕らのレースペースはよかったのですが、マクラーレンも速いですし、ルノーも強そうに見えますから、中団の争いは非常に僅差になるはずです。ソフトタイヤでのスタートというのはメキシコ同様に理想的な状況ではありませんが、最初のスティントがうまくいけば、ポイントを稼げると思います」

ダニール・クビアト
「レースウイークを通じてマシンに苦しんでいましたが、Q2に進めて手応えを感じましたし、どこを改善すればいいのか分かってきました。Q2でのラップには満足していますし、タフなウイークから挽回を果たせたように感じます。この自信は、いいレースペースを見出すのに役立ちます。最後のラップでは、必要最小限のコースオフしかしていなかったので、タイムが取り消されたのは残念ですが、ルールはルールです。明日は13番手から全力を尽くしていきますし、力強いレースができると思います。今年はいつも日曜の決勝での感触がいいので、明日もマシンからいいレースペースを引き出したいです」

アレクサンダー・アルボン
「今日の出来には満足しています。最後の僕のミスを除けば、予選でいい仕事ができたと思います。FP1はまずまずよかったのですが、FP2とFP3では苦戦していました。でも、予選でリズムをつかみ直し、Q3ではコースをはみ出てタイムが取り消されるまでは0.3秒もベストラップを更新できていました。ドライバーは、(グラベルなどの)障害物があってトラックリミットを超えられないようにできているサーキットの方が好きだと思います。Q3での最終アタックでは百分の数秒を削るために常にプッシュするものですし、今日の出来事はその中で起きたものです。僕は上位勢と同じペースではなかったかもしれませんが、1分32秒2の前後には行けたと思います。明日はソフトタイヤでのスタートになるので、スタートの蹴りだしでアドバンテージを得て、ターン1でオーバーテイクできるはずです。クラッシュなどの混乱に巻き込まれないようにして、バトルができればと願っています。僕らのレースペースはなかなかいいと思うので、明日の天候がどうなるのか見ていきたいです。もし今日よりも気温が上がれば、僕のタイヤはすぐに消耗してしまいますが、他のマシンも2ストップになるはずですから、何が起きるか注目です!」

マックス・フェルスタッペン
「ここまでいいレースウイークとなっていますし、このコースで競争力があるのは僕らにとってポジティブで、マシンがうまく機能していることを示しています。Q3はQ2とグリップが変わって、全員にとって難しいアタックになったと思います。でも、その中でトップと僅差の3番手というのはいい結果ですし、満足しています。この僅差でしたから、もちろんポールポジションは取りたかったですが、いいスタート位置ではありますし、レースで競争力を発揮できればと思っています。僕らは、例年のこのコースでの戦いよりも、上位に迫ってレースをスタートできます。マシンバランスはいいですし、エンジンパワーも向上しているので、僅差の戦いができています。明日はタイヤライフと戦略の影響が大きくなりますが、何が起きてもいいレースになるはずですし、僕自身も楽しみにしています」

リザルト

フリー走行3

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
133マックス・フェルスタッペンAston Martin Red Bull Racing1'33.305
25セバスチャン・ベッテルFerrari+0.218
34ランド・ノリスMcLaren+0.513
477バルテッリ・ボッタスMercedes+0.599
544ルイス・ハミルトンMercedes+0.618
623アレクサンダー・アルボンAston Martin Red Bull Racing+0.678
755カルロス・サインツJr.McLaren+1.103
87キミ・ライコネンAlfa Romeo+1.208
910ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda+1.212
103ダニエル・リカルドRenault+1.469
1127ニコ・ヒュルケンベルグRenault+1.479
1218ランス・ストロールRacing Point+1.487
138ロマン・グロージャンHaas+1.544
1426ダニール・クビアトRed Bull Toro Rosso Honda+1.824
1520ケビン・マグヌッセンHaas+2.000
1699アントニオ・ジョヴィナッツィAlfa Romeo+2.651
1763ジョージ・ラッセルWilliams+2.951
1888ロバート・クビサWilliams+3.323
1911セルジオ・ペレスRacing Point+5.121
2016シャルル・ルクレールFerrari

予選

順位 No. ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
177バルテッリ・ボッタスMercedes1'33.7501'33.1601'32.029
25セバスチャン・ベッテルFerrari1'33.7661'32.7821'32.041
333マックス・フェルスタッペンAston Martin Red Bull Racing1'33.5491'33.1201'32.096
416シャルル・ルクレールFerrari1'33.9881'32.7601'32.137
544ルイス・ハミルトンMercedes1'33.4541'33.0451'32.321
623アレクサンダー・アルボンAston Martin Red Bull Racing1'33.9841'32.8981'32.548
755カルロス・サインツJr.McLaren1'33.9161'33.4221'32.847
84ランド・ノリスMcLaren1'33.3531'33.3161'33.175
93ダニエル・リカルドRenault1'33.8351'33.6081'33.488
1010ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda1'33.5561'33.7151'33.601
1127ニコ・ヒュルケンベルグRenault1'34.0921'33.815
1220ケビン・マグヌッセンHaas1'33.8121'33.979
1326ダニール・クビアトRed Bull Toro Rosso Honda1'34.1381'33.989
1418ランス・ストロールRacing Point1'33.9211'34.100
158ロマン・グロージャンHaas1'34.1611'34.158
1699アントニオ・ジョヴィナッツィAlfa Romeo1'34.226
177キミ・ライコネンAlfa Romeo1'34.369
1863ジョージ・ラッセルWilliams1'35.372
1911セルジオ・ペレスRacing Point1'35.808
2088ロバート・クビサWilliams1'35.889

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