Round19アメリカアメリカGP

2019.11.1(金)

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ

第19戦 アメリカGP

第19戦 アメリカGP フリー走行

第19戦アメリカGPが初日を迎えました。バンピーな路面と低い気温というコンディションの中、Hondaパワーユニット勢は好調な滑り出しとなりました。

ウインターテスト時のような気温に加え、路面のバンプがドライバーを苦しめますが、Aston Martin Red Bull Racingは、マックス・フェルスタッペンがFP1でトップタイム、アレクサンダー・アルボンが約0.25秒差で3番手と、力強い走りをみせます。

Red Bull Toro Rosso Hondaも好調で、ピエール・ガスリーがFP1で4番手。2020年向けのピレリタイヤを試したダニール・クビアトがトップ10まで0.002秒差の11番手となりました。

午後のFP2でも、フェルスタッペンがトップと約0.3秒差の3番手。アルボンが6番手、さらにガスリーがそこから0.075秒差の7番手と好走。クビアトはターン17でのスピンがあったものの、12番手でセッションを終えました。このFP2は、トップ3を上位3チームで分け合う結果となり、混戦の様相を呈して初日が終わりました。

土曜の予選で好結果を手にすべく、本日収集したデータと路面コンディションの影響を解析していきます。

コメント

田辺豊治 | HONDA F1テクニカルディレクター
「今日は朝方に氷点下まで気温が下がり、まるでウインターテストに来ているかのような寒いコンディションでした。したがって、ガレージにいるメンバーにとっては非常にタフな環境下での仕事になりました。一方で、PU側の観点では気温が高すぎる場合よりも低い場合の方が対応が容易ですので、大きな問題なく対応ができています。それ以外の部分でも4台ともに順調で、通常の金曜と同様のプログラムを消化しました。明日に向けては若干外気温が上がる予報ですので、それに向けて冷却面やその他のPUのセッティングについての最適化を進めたいと思います」

ピエール・ガスリー
ピエール・ガスリー「4番手と7番手で終わることができて、とてもいい一日でした。マシンの感触が本当によくて、FP1からFP2にかけて行ったセットアップの方向性もいいと思います。望んでいたレベルにマシンを持っていけたので、満足しています。明日はややコンディションが変わるはずなので、適切な変更を施して、予選、決勝でも今日と同じようなパフォーマンスを発揮し、同じくらいのポジションにいなければなりません。このコースは最高速が高く、高速コーナーも多いので気に入っていて、ドライビングは本当に楽しいです」

ダニール・クビアト
ダニール・クビアト「いつも通り予定していたプログラムを行い、望んでいたラップ数を走行することができました。いくつかのコーナーでまだ改善できるので、まだ向上が見込めるはずです」

アレクサンダー・アルボン
アレクサンダー・アルボン「このコースでの初走行を楽しむことができました。とても面白かったです。コース幅が広いので、どのラインを走るのかを把握する必要がありました。また、路面にはバンプが多かったものの、実際に感じるよりもTV映像のほうがひどく見えていたように思いますし、僕らのマシンは割といい感じでクリアできていました。マシンはいい挙動を示しているので、バンプをどれだけ避けられるかというところがポイントになると思います。FP1はそこそこによかったですし、FP2もまずまずでしたが、まだ向上できると思います。僕のベストタイムはトラックリミット違反によって取り消され、ほかのラップタイムも悪くはないものの、いくつかミスをしていたので、まだ僕のドライビングの伸びしろはありますし、タイヤの性能ももっと引き出せるはずです。特にセクター1と低速コーナーの攻め方に課題があると感じていますが、初コースでの初日ですから、こうしたことは珍しくありません」

マックス・フェルスタッペン
マックス・フェルスタッペン「いい一日でしたし、ショートランでのペースはとてもよかったです。ルイス(ハミルトン、メルセデス)は、最速タイムを出したラップでトウ(スリップストリーム)を使っていたので、タイムは実力を反映したものではなく、実際の差はもっと近いかもしれません。ロングランでは少し差をあけられてしまったので、まだ完全に満足しているわけではありませんが、今夜データを見返してみます。コースは年々バンプが増えており、ブレーキングエリアにあまり多くないのは幸いですが、来年に向けては対策が必要かもしれません。僕はストリートサーキットでのバンプをそれほど気にしないのですが、ここではいくつかひどい箇所やマシンがジャンプしてしまうような所などに出くわし、タイヤがきちんと接地しない場面もあります。このコースはタイヤにもとても厳しいので、この状況できちんとコントロールできれば、かなりいい結果が見込めると思います」

リザルト

フリー走行1

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
133マックス・フェルスタッペンAston Martin Red Bull Racing1'34.057
25セバスチャン・ベッテルFerrari+0.169
323アレクサンダー・アルボンAston Martin Red Bull Racing+0.259
410ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda+0.951
53ダニエル・リカルドRenault+1.206
68ロマン・グロージャンHaas+1.299
716シャルル・ルクレールFerrari+1.323
844ルイス・ハミルトンMercedes+1.382
918ランス・ストロールRacing Point+1.529
1020ケビン・マグヌッセンHaas+1.602
1126ダニール・クビアトRed Bull Toro Rosso Honda+1.604
1255カルロス・サインツJr.McLaren+1.666
137キミ・ライコネンAlfa Romeo+1.797
1411セルジオ・ペレスRacing Point+1.914
1599アントニオ・ジョヴィナッツィAlfa Romeo+1.980
1627ニコ・ヒュルケンベルグRenault+2.067
1777バルテッリ・ボッタスMercedes+2.102
184ランド・ノリスMcLaren+2.206
1988ロバート・クビサWilliams+3.891
2040ニコラス・ラティフィWilliams+7.055

フリー走行2

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
144ルイス・ハミルトンMercedes1'33.232
216シャルル・ルクレールFerrari+0.301
333マックス・フェルスタッペンAston Martin Red Bull Racing+0.315
45セバスチャン・ベッテルFerrari+0.658
577バルテッリ・ボッタスMercedes+0.813
623アレクサンダー・アルボンAston Martin Red Bull Racing+1.202
710ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda+1.277
855カルロス・サインツJr.McLaren+1.435
918ランス・ストロールRacing Point+1.512
1099アントニオ・ジョヴィナッツィAlfa Romeo+1.607
113ダニエル・リカルドRenault+1.692
1226ダニール・クビアトRed Bull Toro Rosso Honda+1.743
1327ニコ・ヒュルケンベルグRenault+1.756
144ランド・ノリスMcLaren+1.793
1511セルジオ・ペレスRacing Point+1.877
167キミ・ライコネンAlfa Romeo+2.155
1720ケビン・マグヌッセンHaas+2.210
188ロマン・グロージャンHaas+2.557
1963ジョージ・ラッセルWilliams+3.517
2088ロバート・クビサWilliams+4.051

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