Round 20ブラジルブラジルGP

フリー走行

2018.11.09(金)

2018 ブラジルGP フリー走行

初日は旧仕様のPUで走行し、周回を重ねセッティングを進める。プラクティス2でガスリーが12番手、ハートレーが19番手に

2018シーズンのF1は第20戦ブラジルGPを迎えました。サンパウロ郊外に位置するインテルラゴス・サーキットは1周4.3kmと短く、反時計回り、高速セクションとテクニカルなセクションがバランスよく組み合わされたサーキットです。また標高は800m以上あり、天候が不安定なコースとしても知られています。

午前11時、天候は曇り、気温20℃のコンディションでP1が開始されました。Red Bull Toro Rosso Hondaの2台はソフトタイヤで多くの周回を重ね、セッティングを進めました。ベストラップは、ピエール・ガスリーが1分10秒934で15番手、ブレンドン・ハートレーが1分11秒176で18番手につけました。両者ともにタイムはあまり伸びませんでしたが、ガスリーが30周、ハートレーが32周を走行し、プログラムを順調に消化しました。

午後3時からのP2開始時には、サーキット上に雲が厚く広がり、降雨も予想されるコンディションとなりました。このセッション、2台は主にスーパーソフトタイヤでのセッティングを進め、ガスリーが1分10秒330、ハートレーが1分10秒734をマークします。セッション後半に予想された雨もなく、ロングランを含め順調にセッティングを進め、ガスリーは44周、ハートレーは46周と多くの周回を重ねました。このセッションを、ガスリーは12番手、ハートレーは19番手で終了しています。

ブラジルGPの2日目は11月10日(土)の正午(日本時間午後11時)よりP3、午後3時(日本時間11日午前2時)より予選が行われます。

コメント

田辺豊治 | Honda F1テクニカルディレクター
「今日は全て予定通りにプログラムを消化することができ、スムーズな一日となりました。P1からP2にかけてチームがマシンのバランスを改善し、P2ではガスリー選手が12番手にポジションを上げることができました。明日の予選については、午後にかけて不安定な天候が予想されていますので、状況に応じて臨機応変に対応していければと考えています」

ジョナサン・エドルズ | Scuderia Toro Rossoチーフレースエンジニア
「予定していたプログラムは問題なく進められ、チームにとって建設的な一日になりました。2台ともに搭載した新しいエアロパッケージは期待通りに動作していたので、その点はポジティブだったと思います。P1ではエアロパッケージのテストを行い、データの収集に努めました。スタート時は路面が汚く、そのためグリップ力もかなり低かったです。P1ではガスリー車、ハートレー車がともにアンダーステア気味になってしまい、対処を試みたのですが、結局セッション終了間際まではいいマシンバランスがありませんでした。P2ではP1で学んだことを基に、エアロバランスの最適化に取り組み、ノーマルタイヤでショートランを繰り返しました。どちらのセッションも、赤旗によって最初のランを若干狂わされましたが、大きなクラッシュだっただけにニコ・ヒュルケンベルグ選手(ルノー)が無事だったことはなによりでした。P2ではマシンバランスを改善し、競争力を発揮することができました。予選を想定したショートランではいいペースがあったのですが、決勝を考慮したロングラン時にはあまりペースがよくなかったため、これからその原因解明にあたります。予選と決勝レースとのセッティングの間で、ベストな着地点を見つけたいと思っています。今日は、日曜日の決勝レースに向けた想定より、路面温度が低い状況でした。今日タイヤについて学んだことを明日に活かしつつ、レースで路面温度が上がった場合のタイヤ戦略にも気を付けなければなりません」

ピエール・ガスリー
「このサーキットで走るのは2度目ですが、また戻ってこられて嬉しいです。チームにとって有意義な一日となり、P1からP2にかけて大きくマシンを改善することができました。全体としては、効率的にセットアップを進められたと思いますが、明日までにマシンバランスをもう少し詰めなければならないと感じています。トップ10には近づいているので、今夜中に課題を解決できれば、上位とのギャップをさらに縮められるはずです。ここでいい走りをするチャンスはありますが、そのためにはすべてをベストの状態な形で機能させる必要があります。それが今夜、僕たちが行うべきことです」

ブレンドン・ハートレー
「インテルラゴスに戻ってくることができて嬉しいです。今日はマシンバランスに若干、苦しめられ、予想していたような競争力を発揮できたとは言えませんでした。明日までに、エンジニアと作業を進めるべき項目がいくつかあります」

フリー走行1

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
133マックス・フェルスタッペンRed Bull1'09.011
25セバスチャン・ベッテルFerrari+0.049
344ルイス・ハミルトンMercedes+0.096
43ダニエル・リカルドRed Bull+0.384
57キミ・ライコネンFerrari+0.562
677バルテッリ・ボッタスMercedes+0.668
78ロマン・グロージャンHaas+0.911
820ケビン・マグヌッセンHaas+1.225
916シャルル・ルクレールSauber+1.335
1031エステバン・オコンForce India+1.350
1155カルロス・サインツRenault+1.651
1227ニコ・ヒュルケンベルグRenault+1.668
1336アントニオ・ジョヴィナッツィSauber+1.674
1418ランス・ストロールWilliams+1.788
1510ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda+1.923
1647ランド・ノリスMcLaren+2.002
1735セルゲイ・シロトキンWilliams+2.026
1828ブレンドン・ハートレーRed Bull Toro Rosso Honda+2.165
192ストフェル・バンドーンMcLaren+2.441
2034ニコラス・ラティフィForce India+2.482

フリー走行2

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
177バルテッリ・ボッタスMercedes1'08.846
244ルイス・ハミルトンMercedes+0.003
35セバスチャン・ベッテルFerrari+0.073
43ダニエル・リカルドRed Bull+0.318
533マックス・フェルスタッペンRed Bull+0.493
67キミ・ライコネンFerrari+0.566
78ロマン・グロージャンHaas+0.923
816シャルル・ルクレールSauber+1.097
920ケビン・マグヌッセンHaas+1.161
1031エステバン・オコンForce India+1.313
1111セルジオ・ペレスForce India+1.474
1210ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda+1.484
1314フェルナンド・アロンソMcLaren+1.486
1455カルロス・サインツRenault+1.612
159マーカス・エリクソンSauber+1.686
1635セルゲイ・シロトキンWilliams+1.723
172ストフェル・バンドーンMcLaren+1.750
1818ランス・ストロールWilliams+1.816
1928ブレンドン・ハートレーRed Bull Toro Rosso Honda+1.888
2027ニコ・ヒュルケンベルグRenault+2.828

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