Round 18アメリカアメリカGP

予選

2018.10.20(土)

2018 アメリカGP 予選

予選Q1で、ガスリーが7番手タイムをマーク。Red Bull Toro Rosso Hondaの2台は、PU交換のペナルティーにより、決勝は最後列から上位進出に挑む

第18戦アメリカGPは2日目を迎え、P3と予選が行われました。前日までの雨は上がり、空は厚い雲に覆われているものの、降雨の確率は低い予報で一日が始まりました。

P3が開始された午後1時、気温18℃、路面温度20℃、降水確率20%で、やや風が強く肌寒さを感じるドライのコンディションとなりました。Red Bull Toro Rosso Hondaの2台は、ピエール・ガスリーがスーパーソフトタイヤで、ブレンドン・ハートレーがソフトタイヤでコースイン。積極的に周回を重ねます。ガスリーは昨日から、ハートレーは本日から新たなPUに交換し、昨日は雨で十分な走行ができなかった分、マシンのセッティングのためにより多くの周回をこなしました。セッション残り20分を切り、2台はウルトラソフトタイヤに履き替え、アタックシミュレーションを行います。ガスリーは1分36秒211、ハートレーは1分36秒330のベストラップをマーク。セッション終盤には、新品のウルトラソフトタイヤに替えもう一度アタックシミュレーションへ。ガスリーは1分35秒713と大幅にタイムアップを果たしましたが、ハートレーはアタック中にスピンを喫し、タイムアップならず。ガスリーは12番手、ハートレーは19番手でこのセッションを終えています。

午後4時、夕方になり肌寒さが強くなったコンディションの下、予選が開始されました。Q1最初のアタックでは、ハートレーが1分36秒943、ガスリーが1分36秒457をマークしましたが、ガスリーはターン19でコースをはみ出したためにこのタイムは抹消されました。2台はすぐさまニュータイヤに替えて2回目のアタックに。ガスリーは1分35秒192、ハートレーは1分35秒703と、ともにベストタイムを更新しました。セッション終盤に、再びニュータイヤに替えて3回目のアタックを行い、ガスリーは1分34秒850、ハートレーは1分35秒206と、ともにベストラップを更新。Q1でガスリーは7番手、ハートレーは15番手となり、ともにQ1突破を果たしました。

Q2では、2台ともグリッド降格が決まっているためアタックは行わず、調整のための走行を行い、リザルト上はガスリーが13番手、ハートレーが14番手で予選を終了しました。

Red Bull Toro Rosso Hondaの2台は、PU交換によるペナルティーのために、決勝は最後列から上位進出を狙います。

アメリカGP決勝レースは10月21日(日)午後1時10分(日本時間22日午前3時10分)にスタートします。

コメント

田辺豊治 | Honda F1テクニカルディレクター
「今日のP3では通常の土曜と比較して、ロングランでの走行を長めに行い、決勝にフォーカスしてセットアップを進めました。限られた時間の中でもいい形でセッティングを進められましたし、Q1での結果はとてもポジティブなものでした。明日は後方からのスタートになりますが、できる限りプッシュして、米国のファンの前でいいレースを見せられればと思います」

ジョディ・エジントン | Scuderia Toro Rosso 副テクニカルディレクター
「今日は今週末で初めてドライでの走行ができ、このサーキットを初めて走るピエールにとっては、特に重要な一日でした。金曜日はドライであまり走れなかったので、今日のP3をフルに使ってタイヤのデータを集め、昨日できなかったセットアップも進めました。チームは膨大な作業を完了すべく懸命に仕事を進め、2人のドライバーもそれぞれ違うコンパウンドのタイヤでさまざまな状況を試し、PUのセッティングも行いました。また、ショートランではロングラン時に行ったセットアップの評価を行うことがでました。PU交換ペナルティーがあるので、予選の走り方もいつもとは異なりましたが、2人とも3回のアタックを行い、マシンパッケージについて理解を深めることができました。ピエールはかなりの競争力を発揮し、Q1を7番手で終えましたが、ラップタイムを見るとQ3進出の可能性も十分あったと思います。ブレンドンはやや遅れましたが、15番手を確保しました。両者ともにQ2へ進出しましたが、PU交換によって後方グリッドになるのは決まっていたので、Q2ではタイム計測を行いませんでした。ただ、このPU交換を決断したことで、パフォーマンスは上がっていますし、これはシーズン残りのレースも続いていくわけですから、満足しています。明日のレースでは、PUのパフォーマンス向上も考慮すると、いいレースができるチャンスは十分ありますし、2台ともにポジションを上げていけると感じています」

ピエール・ガスリー
「今日のQ1はとてもポジティブなものでした。ラップを楽しむことができましたし、7番手で終えられました。決勝は後方からのスタートが決まっていたので、Q2ではタイムを計測しませんでしたが、新エンジンは素晴らしく、マシンの感触も本当によかったです。レースウイークを通じて、マシンを気持ちよくドライブできており、ウエットでもドライでもいい挙動になっています。明日のレースでは前を行くマシンをオーバーテイクして、クリーンなバトルをせねばならず、簡単にいかないことは分かっていますが、今日のようなパフォーマンスを発揮できれば、思い切りプッシュしますし、最高の結果を出したいと思います」

ブレンドン・ハートレー
「明日は後方からスタートするので、予選の結果は重要ではありませんでした。午前のセッションを終えて、レースに向けてなるべく多くのセットアップを進め、Q2はスタート練習に使いました。明日は追い上げのレースになりますが、僕らは戦えるペースを持っています。すべてのチャンスを活かして順位を上げられればと思いますし、そうなるように準備していかなければなりません」

フリー走行3

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
15セバスチャン・ベッテルFerrari1'33.797
27キミ・ライコネンFerrari+0.046
344ルイス・ハミルトンMercedes+0.073
477バルテッリ・ボッタスMercedes+0.759
533マックス・フェルスタッペンRed Bull+0.906
63ダニエル・リカルドRed Bull+1.113
716シャルル・ルクレールSauber+1.568
811セルジオ・ペレスForce India+1.614
955カルロス・サインツRenault+1.653
108ロマン・グロージャンHaas+1.671
1131エステバン・オコンForce India+1.765
1210ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda+1.916
1320ケビン・マグヌッセンHaas+1.973
1427ニコ・ヒュルケンベルグRenault+2.085
159マーカス・エリクソンSauber+2.203
1618ランス・ストロールWilliams+2.391
1735セルゲイ・シロトキンWilliams+2.396
182ストフェル・バンドーンMcLaren+2.505
1928ブレンドン・ハートレーRed Bull Toro Rosso Honda+2.533
2014フェルナンド・アロンソMcLaren+2.535

予選

順位 No. ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
144ルイス・ハミルトンMercedes1'34.1301'33.4801'32.237
25セバスチャン・ベッテルFerrari1'34.5691'33.0791'32.298
37キミ・ライコネンFerrari1'34.7031'32.8841'32.307
477バルテッリ・ボッタスMercedes1'34.5181'33.7021'32.616
53ダニエル・リカルドRed Bull1'34.7551'34.1851'33.494
631エステバン・オコンForce India1'34.8761'34.5221'34.145
727ニコ・ヒュルケンベルグRenault1'34.9321'34.5641'34.215
88ロマン・グロージャンHaas1'34.8921'34.4191'34.250
916シャルル・ルクレールSauber1'35.0691'34.2551'34.420
1011セルジオ・ペレスForce India1'35.1931'34.5251'34.594
1155カルロス・サインツRenault1'34.8911'34.566
1220ケビン・マグヌッセンHaas1'34.9721'34.732
1310ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda1'34.850DNS
1428ブレンドン・ハートレーRed Bull Toro Rosso Honda1'35.206DNS
1533マックス・フェルスタッペンRed Bull1'34.766
1614フェルナンド・アロンソMcLaren1'35.294
1735セルゲイ・シロトキンWilliams1'35.362
1818ランス・ストロールWilliams1'35.480
199マーカス・エリクソンSauber1'35.536
202ストフェル・バンドーンMcLaren1'35.735

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