ROUND13
イタリア
モンツァ・サーキット
2017.09.01(金)
「非常に前向きなスタート」
#ItalianGP
#McLarenLIVE
アウトドローモ・ナツィオナーレ・モンツァ、9月1日(金)
午前中のFP1は、今にも雨が降り出しそうな天候のなか行われたものの、実際には終盤まで雨が降ることはなく、両ドライバーは大きな問題もなくプログラムを消化しました。チームは予定していたハンドリングとセットアップの変更を行うとともに、両マシンで土日に向けたセットアップを進めました。さらにフェルナンド・アロンソは、ヘイロー(ドライバーの頭部保護装置)をマシンのコックピットに取り付けた状態で、今日初めての走行を行いました。
日曜日の決勝では、アロンソはパワーユニット(PU)交換による35グリッド降格ペナルティーを受けます。そこで、前戦のスパと同様に、チームは各マシンのスリップストリームを利用して牽引戦略を実行し、このパワーサーキットでのチャンスを最大限に広げようと考えています。ストフェル・バンドーンとアロンソは、FP1の最後にこの練習を実施しました。また、アロンソは、メカニックがFP2までにPUを交換する時間が十分に取れるように、セッション終了から20分前に走行を終えました。
チームが昼休みにアロンソのPU交換作業を精力的に行ったおかげで、アロンソはFP2開始から数分後には、コースに復帰することができました。両ドライバーは、マシンをほとんど止めることなく多くの周回を重ね、それぞれ31周を走行。アロンソはセッション序盤にパワーを失う小さな不具合が発生したものの、ソフトウェアを管理することですぐに解決しました。その後、チームはレース用のセットアップを評価するとともに、両マシンで牽引の練習を再度実施。バンドーンはFP2を7番手という力強いポジションで終了し、アロンソはバンドーンからわずか0.02秒差の8番手でした。
FP1 | 1分24.015秒(トップとの差 +2.478秒) | 17周 | 15番手 |
FP2 | 1分22.968秒(トップとの差 +1.562秒) | 31周 | 8番手 |
「今日は両セッションでいい手応えがあり、非常に前向きな一日でした。ここでいいパフォーマンスを披露できたのは、少し予想外でした。ここは我々にとっては不向きなサーキットなので、それほど期待していませんでしたが、両マシンがトップ10に入ったことはとてもよかったです。
興味深いことをいくつか試し、いい学びがありました。実際にはそんなに簡単ではないと思っていますが、明日の予選ではパフォーマンスをさらに向上し、今日の結果を再現できるよう願っています。
スパでは、ストフェルがペナルティーを受け、彼が私を手助けしてくれました。そして、今度は私がペナルティーによって決勝を最後尾からスタートします。ですから、明日の予選ではストフェルのマシンを牽引してできる限り彼を助け、彼が日曜日のレースに向けてベストなポジションを獲得できるようにしたいと思います」
FP1 | 11分23.465秒(トップとの差 +1.928秒) | 24周 | 9番手 |
FP2 | 1分22.947秒(トップとの差 +1.541秒) | 31周 | 7番手 |
「今日は、チームにとってサプライズとも言える金曜日でした。両マシンがトップ10に入り、土日に向けて非常にポジティブなスタートを切ることができました。特に、モンツァはエンジンのパワー不足の影響が大きいコースなので、今日の結果はよかったと言えます。とても前向きな日でしたが、後続のマシンのラップタイムは非常に拮抗しています。ここでは僅差で大幅に順位を落とすことがあるので、さらに0.1秒、0.01秒、そして0.001秒まで詰めるために、自分たちの仕事を続ける必要があると考えています。
今日のパフォーマンスを明日につなげることができれば、とてもうれしいですが、ほかのチームはエンジンモードを使いパフォーマンスをもう少し向上してくると思うので、我々のポジションは少し下がるかもしれません。それでもライバルチームのミスを活かし、自分たちのパフォーマンスに焦点を当てて、この勢いを明日につなげられるようにしたいと思います。
天気については、あまり心配していません。今日は今のところドライコンディションですし、土日の天気予報もまだ確認していませんが、成り行きを見守ります。天気が自分たちの走行にどう影響するのかは、だれにも読めないと思います」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「今日は、チームにとって励みになる、実りの多い一日でした。重要なテストを完了し、今日予定していたプログラムを消化することができました。セッションの合間にPUを交換するために、メカニックは非常に精力的に仕事をしてくれました。今日もサーキットで懸命に働き、作業を迅速に完了してくれたメンバーには感謝しています。
どちらのガレージも今日は着実な走行を行い、明日の予選を前に有効な牽引の練習を実施しました。モンツァのような高速パワーサーキットで、日曜日の決勝に向けてできるだけいいグリッドを獲得するには、明日の予選で自分たちが持っているあらゆる戦術を使う必要があります。ほかにもペナルティーによって通常のポジションから外れるマシンがいるので、まだできることはたくさんあります。
今朝は例年にない雨が降る恐れがあったものの、午後はいつものイタリアらしい太陽のもと路面温度が上昇し、ドライコンディションでの走行を通して、日曜日のレースを前に貴重なデータを収集することができました。バーチャルセーフティカーの導入が少しあったものの、FP2の最後にはロングランにさらに焦点を当てるとともに、いつものピットストップの練習を行いました。全体的に、今日できたことには満足していますし、明日もポジティブな一日になるようにしたいと思います」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「不安定な天気の中で始まったイタリアGP初日ですが、最終的にはプログラムを予定通りに完了できた一日となりました。
フェルナンドについては午前のセッションにPUのアップデートを投入し、性能確認を行いましたが、午後には先週のベルギーGPと同様のスペックに戻しました。これによりペナルティーを受けることになった事は残念ですが、少しでも早くアップデートを持ち込むことが重要でしたし、想定通りのパフォーマンスを確認できました。また、チームがFP2までの限られた時間の中で確実にPU交換を行い、予定通りに午後のセッションを開始できた事も非常に良かったと思います。
ストフェルも順調にプログラムを消化し、FP2では7位と言ういいポジションで週末をはじめることができました。
フェルナンドがペナルティーを受けることを考慮し、ベルギーでの予選と同様に二台が協力してタイムを出すチームプレイを試しています。かなり高いスキルが必要ですが、ドライバーの二人は素晴らしいコンビネーションを見せてくれました。
ベルギーGPと同様に、我々のマシンと相性が良くないハイスピードサーキットですが、今日のセッションを見ていると、Q3進出のチャンスもあると思っていますので、引き続き準備に力を注ぎたいと思います」
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'21.537 |
2 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | +0.435 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +1.115 |
4 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +1.152 |
5 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +1.205 |
6 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +1.212 |
7 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.780 |
8 | 31 | エステバン・オコン | Force India | +1.863 |
9 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | +1.928 |
10 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +2.024 |
11 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +2.143 |
12 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | +2.436 |
13 | 18 | ランス・ストロール | Williams | +2.454 |
14 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +2.475 |
15 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +2.478 |
16 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.542 |
17 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | +3.005 |
18 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +3.629 |
19 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | +3.686 |
20 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +4.150 |
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 1'21.406 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.056 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.140 |
4 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.398 |
5 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +1.003 |
6 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +1.346 |
7 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | +1.541 |
8 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.562 |
9 | 31 | エステバン・オコン | Force India | +1.571 |
10 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.579 |
11 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.744 |
12 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | +1.866 |
13 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +1.911 |
14 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.946 |
15 | 18 | ランス・ストロール | Williams | +1.997 |
16 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.161 |
17 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | +2.244 |
18 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +2.847 |
19 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +3.488 |
20 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | +3.889 |