ROUND06
モナコ
モナコ・サーキット
2017.05.25(木)
「今週末のさらなる改善に期待」
#MonacoGP
#RaceOfTwoWorlds
モナコ・サーキット、5月25日(木)
本日はモンテカルロで初日のフリー走行が行われ、McLaren-Hondaにとっては実りの多い一日となりました。ストフェル・バンドーンは午後のセッションで11番手となり、マシンの方向性に満足した状態で一日を終えました。
今週末は、日曜日にアメリカでインディ500のレースに出場するフェルナンド・アロンソに代わって、ジェンソン・バトンがバンドーンとともにレースに臨みます。
バトンは午前中のセッションでは、慣らし運転およびMCL32のグリップとパワーの評価を行いました。それに続く午後のセッションでは、コース上のグリップが増す中、さらなる限界点を探るために走行を重ねました。
バトンは、バンドーンからわずか0.03秒差の12番手で午後のセッションを終えました。両ドライバーとも現状からさらに改善できるという自信を持っています。
FP1 | 1分14.954秒(トップとの差 +1.529秒) | 35周 | 14番手 |
FP2 | 1分13.981秒(トップとの差 +1.261秒) | 37周 | 12番手 |
「今朝インスタレーションラップを走行したときに、思わず笑顔にならずにはいられませんでした。F1マシンに乗れなくてさみしかったかと聞かれると、そうでもありません。ただ、マシンに乗り込んだ際に、その瞬間を楽しめていることは確かです。今日はロングランもショートランも含めて、フリー走行を心から楽しむことができました。FP2では、マシンに本当に慣れるまでに少し苦労しました。昨年よりもすいぶん遅いタイミングでブレーキを踏み、昨年はもっと高速でコーナーを走行しています。慣れるには時間がかかりますが、明日エンジニアとデータを確認すれば、土曜日にさらに改善できると確信しています。
ピットを出た途端、すべてがとても自然に思えました。最も変な感じがするのは、ほかのマシンの後方にいるときや、ほかのドライバーを先に行かせるときです。ライバルのマシンに目を向けると、昨年よりもとても大きいことに驚きます。その後、自分がバリアに近寄りすぎているのではないかと思って、すこし不安な気分になりますが、それでもマシンはレーシンググローブのように、ピタリと路面にフィットしています。
どの順位を目指すのかは、あまり考えていません。今はポジションが非常に入り混じっていますが、土曜日にはまたすべて変わるでしょう。予選でMercedesのマシンから0.1秒差につけることはないと思いますが、チームのメンバーは、私がどういう状態で予選に臨むのかを理解してくれています。もう少し私に合うようにマシンを改善し、さらに自信を持てるようにするために、なにをすべきなのかはみんな分かっています。
土曜日にはパフォーマンス面で前進できることを願っています」
FP1 | 1分14.813秒(トップとの差 +1.388秒) | 38周 | 12番手 |
FP2 | 1分13.946秒(トップとの差 +1.226秒) | 42周 | 11番手 |
「今日は、なかなかいい一日でした。
本日のラップタイムを見れば、中位グループがどれだけ拮抗しているかが分かります。それがまさに我々のポジションです。つまり、マシンのパフォーマンスを限界まで引き出すには、今週末に自分たちのもとに転がり込むチャンスの一つひとつを最大限に活かす必要があります。さらに0.1秒~0.2秒削ることが、土曜日の予選では大きな違いとなる可能性があります。
マシンには、かなりいい手応えを感じています。土曜のFP3の前に、マシンに対して少し調整を加えることになると思います。それによって、わずかながらもさらに前進できることを願っています。ここで一番大事なのは、週末を通してマシンを向上させて、予選に十分に備えることです。
それに向けていい状態に持っていくことは可能だと思います。今週末のさらなる改善を楽しみにしていてもらえればと思います」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「モナコGPのためにモンテカルロを訪れるのは、いつもすばらしい気分です。特に今日は比較的短く、トラブルのない一日だったので、なおさら満足しています。ほとんど中断もなく、走行プログラムを消化することができました。自慢することではないものの、両セッションを通して2台のマシンがともに勢いを維持できたことは満足のいく内容でした。
ストフェルが非常に実りの多い一日を送ってくれたことをうれしく思います。ストフェルと彼のエンジニアは、ストフェルとマシンがどのように機能できるのかをさらに理解するために、前回のレース以来、精力的に仕事に取り組んできました。その努力の成果が表れ始めているように思います。
また、ジェンソンにとってもいい一日でした。今日という一日を非常にうまく判断し、FP1ではいつもながら徐々に慣らして、午後には2017年のマシンのグリップやパフォーマンスレベルの高さを体験し始めました。ジェンソンはFP2終了後に、今日はマシンのドライブをずいぶん楽しんだとコメントしており、それがラップタイムにも表れていると思います。
今日は週末に向けて着実なスタートを切ることができました。金曜日はデータの確認を行い、土曜日にさらに改善できるようにします」
中村聡 Honda R&Dチーフエンジニア
「今日は大きなトラブルもなく、ジェンソン、ストフェルともに70周超を走行し、ほぼスケジュール通りにプログラムを消化することができ、順調なスタートを切れたと思います。
テクニカルサーキットであるここモナコでは、マシンのバランスが非常に重要になってくるため、今日は午前・午後のセッションともにタイヤやガソリンの量をいろいろ試しながら、車高やメカニカルバランス、エアロの調整を行いました。それぞれの状況でベストなセッティングに近づけていくことができたと思います。
ジェンソンにとっては久しぶりのF1ですし、昨年からは大きくマシンも変わっているのでチャレンジングな初日だったとは思いますが、そんなことは全く感じさせず、いつも通りの彼らしい正確な走りを見せてくれました。経験豊富な元世界チャンピオンですので、土曜以降のセッションも全く心配していませんし、どのようなパフォーマンスをみせてくれるのか楽しみにしています。
ストフェルもF1でモナコを走るのは初めてですが、GP2のモナコウイナーですし、今日は安定した走りを見せてくれました。ここ数週間、彼はチームとともに非常に懸命に作業を続けてきましたし、それが今日実を結んだことをうれしく思っています。
オーバーテイクが難しいここモナコでいい結果を残すためには、言うまでもなく土曜の予選が最も重要になってきます。明日は走行がないですが、今日収集できたデータを十分に分析し、予選に向けてさらにいいセッティングを煮詰めていくために、さらにハードワークを続けます」
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'13.425 |
2 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.196 |
3 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.346 |
4 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | +0.366 |
5 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.429 |
6 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +0.686 |
7 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.739 |
8 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +0.776 |
9 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +0.908 |
10 | 31 | エステバン・オコン | Force India | +1.000 |
11 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.192 |
12 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | +1.388 |
13 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | +1.445 |
14 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1.529 |
15 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +1.896 |
16 | 18 | ランス・ストロール | Williams | +2.170 |
17 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +2.524 |
18 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | +2.833 |
19 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | |
20 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber |
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'12.720 |
2 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.487 |
3 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.563 |
4 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +0.611 |
5 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +0.680 |
6 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.766 |
7 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.079 |
8 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +1.153 |
9 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | +1.170 |
10 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | +1.182 |
11 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | +1.226 |
12 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1.261 |
13 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.283 |
14 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +1.302 |
15 | 31 | エステバン・オコン | Force India | +1.373 |
16 | 18 | ランス・ストロール | Williams | +1.754 |
17 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | +2.150 |
18 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +2.896 |
19 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.971 |
20 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | +2.975 |