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イギリスGP決勝、バリチェロ3位表彰台を獲得!

2008年7月6日(日)
決勝
会場:シルバーストーン・サーキット
天候:雨
気温:16〜18℃

第9戦イギリスGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロが、16番グリッドからスタートし、3位でフィニッシュ。チームに2006年最終戦ブラジルGP以来の表彰台をもたらし、バリチェロにとってはHonda移籍後初、自身のF1キャリアでは通算62回目の表彰台獲得となった。一方、ジェンソン・バトンは、後半38周でリタイアを喫した。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開

決勝当日は、朝から断続的に強い雨の降る天候となった。レースが始まる午後1時の時点では雨はほぼ止み、わずかに薄日も差している。しかし、再び雨になる可能性は十分にある。路面は、完全ウエット。Hondaの2人は、浅溝のウエットタイヤでのスタートとなった。

バリチェロがいいスタートを決め、1周目で6つ順位を上げて10番手にジャンプアップ。フェリペ・マッサ(フェラーリ)のスピン、デビッド・クルサード(レッドブル)、セバスチャン・フェテル(トロロッソ)の接触リタイアなどが続き、バトンも3周目には11番手に上がる。

10周目、バトンとバリチェロの順位が入れ替わり、その後、ともにマーク・ウェーバー(レッドブル)に抜かれて、15周目の時点で11、12番手を走る。しかしウェーバーは燃料が軽く、18周目に最初のピットイン。再び10、11番手となった2人は、乾きかけの路面で順調にペースを上げていく。

23周目ごろから再び雨が降り出す。24周目にバリチェロが、そして次の周にバトンがピットに向かった。ほぼ全マシンが1回目のピットインを終えた中盤30周目、バリチェロは入賞圏内の7番手、バトンは11番手を走行する。

30周目。バリチェロの前を走るキミ・ライコネン(フェラーリ)が、2度目のピットイン。これでバリチェロは、6番手に上がる。いったん止みかけていた雨が、再び激しくなってくる。35周目に、バリチェロとバトンが相次いで2回目のピットインを行い、深溝のエクストリームウエットタイヤに履き替える。しかしバリチェロのピットイン時、フューエルリグのトラブルが起こる。これにより、あとからピットインしたバトンもタイムロスを喫した。

しかし、その後、エクストリームウエットタイヤの効果は抜群で、バリチェロはライバルよりはるかに速いペースで快走する。39周目にはヘイッキ・コバライネン(マクラーレン)をあっと言いう間に抜き去り、40周目にはフェルナンド・アロンソ(ルノー)も抜いて4番手に躍進する。一方のバトンは、終盤の低速区間でストップし、38周でリタイアした。

41周目。バリチェロはヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)を抜いて、ついに表彰台圏内の3番手に。2番手のニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)との差も、少しずつ縮まっていく。そして43周目には、ついに2位に上がった。

46周目。バリチェロが3度目のピットインに向かい、雨は完全に上がっていたことから、再び浅溝のウエットタイヤに履き替える。そして3番手で、コースに復帰。そのまま走りきり、3位でチェッカーを受けた。バリチェロにとってはF1キャリア通算62回目、チームとしては2006年最終戦ブラジルGP以来の表彰台獲得となった。

Honda Racing F1 Team コメント

ルーベンス・バリチェロ(3位)

―おめでとう、ルーベンス。チームのホームレースですばらしいパフォーマンスを見せ、Honda移籍後、初の表彰台を獲得して、今、どんな気分か?
「今日再び表彰台に立つことができて、最高の気分だ。とてもエキサイティングなレースで、天候に助けられ、マシンの能力を最大限に引き出すことができた。僕らにとって、このレースで一番重要だったのは、レース半ばで激しい雨が降り始めたときに、エクストリームウエットに履き替えた決断だった。クラブに差し掛かったときに高速でコースオフし、ウォールに接触する寸前だった。まさにそのときに、僕らはすばやい決断を下さなければならないと思った。エクストリームウエットに履き替えてからは、前にいるクルマを簡単にオーバーテイクできた。あれはいいものだ。あのような重大な決断を下せたのは、僕の経験と、僕を信じてくれたチームのおかげだ。今日は、本当にチームへ感謝をささげたい。ファクトリーや日本にいる人たちを含め、すべての人にだ。人生は、自らの経験から学んでいくものであり、僕らは厳しかったここ2年でそうやって積み重ねてきた。僕はいつでも、いつかよいときが来ることを信じていたし、これからもそんなときがやってくると思っている」

ジェンソン・バトン(38周目リタイア)

―母国の観衆を前に残念な結果だったが、どんなレースだったか?
「コンディションが変わり続ける、異常なレース展開だった。レース序盤は、ウエットタイヤでいいペースを出すことができた。雨が激しくなってきて、ルーベンスも僕も、35周目にエクストリームウエットへ履き替えるためにピットへ戻った。そのあとすぐ、僕はブリッジのところにあった水たまりにつかまって、アクアプレーニングによってコースオフをしてしまった。マシンをスピンさせて戻そうとしたが、別のクルマが来ていて、道を開けなければならなかった。それでマシンを十分に回すことができず、グラベルにはまった。こういうレースには、運のよし悪しがからむもの。残念だが、今日の僕はついていなかった。3位、そしてHondaに移籍して初めての表彰台を獲得したルーベンスに、おめでとう」

ロス・ブロウン|Honda Racing F1 Team チームプリンシパル

―コンディションが変わり続けるドラマチックなレースが、ルーベンスにHonda移籍後、初の表彰台をもたらし、とても満足しているのでは?
「我々は今日の結果に喜んでおり、ルーベンスのHondaでの初表彰台は、その走りに見合ったものだ。タイヤ選択と戦略について、非常に重要な情報をもたらした彼は、本当にさすがだと思った。2回目のピットストップで起こったフューエルリグのトラブルがなければ、彼は間違いなく1つ上の2位でフィニッシュしていたと思う。我々は、レースでは雨の予報が出ていることを考え、ウエットコンディションに対応できるよう、昨日の予選セッティングを妥協していたが、その決断がレースで功を奏した」

―この結果はチームにとってどのような意味を持つか?
「今シーズン初の表彰台を獲得したことは、今日ここにいるメンバー、そして、ファクトリーで懸命に働くメンバーら、チーム全体の士気を非常に上げている。さらに、我々のホームレースで、ブラックリーとブラックネルにあるファクトリーから近くで、この結果を成し遂げたことは、二重の意味で報いだ。また、6ポイントを獲得したことにより、これからのレースで、コンストラクターズチャンピオンシップの6位争いに加わることができる」

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決勝リザルト

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム/差
122L.ハミルトンマクラーレン1:39:09.440
23N.ハイドフェルドBMWザウバー +68.577
317ルーベンス・バリチェロHonda Racing F1 Team +82.273
41K.ライコネンフェラーリ+1Lap
523H.コバライネンマクラーレン+1Lap
65F.アロンソルノー+1Lap
711J.トゥルーリトヨタ+1Lap
88中嶋一貴ウィリアムズ+1Lap
97N.ロズベルグウィリアムズ+1Lap
1010M.ウェーバーレッドブル+1Lap
1114S.ブルデートロロッソ+1Lap
1212T.グロックトヨタ+1Lap
132F.マッサフェラーリ+2Laps
RT4R.クビツァBMWザウバーDNF
RT16ジェンソン・バトンHonda Racing F1 TeamDNF
RT6N.ピケJr.ルノーDNF
RT21G.フィジケラフォースインディアDNF
RT20A.スーティルフォースインディアDNF
RT15S.フェテルトロロッソDNF
RT9D.クルサードレッドブルDNF

ポイントスタンディング

ドライバー

順位 ドライバー マシン ポイント
1 L.ハミルトン マクラーレン 48
2 F.マッサ フェラーリ 48
3 K.ライコネン フェラーリ 48
4 R.クビツァ BMWザウバー 46
5 N.ハイドフェルド BMWザウバー 36
6 H.コバライネン マクラーレン 24
7 J.トゥルーリ トヨタ 20
8 M.ウェーバー レッドブル 18
9 F.アロンソ ルノー 13
10 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team 11
11 N.ロズベルグ ウィリアムズ 8
12 中嶋一貴 ウィリアムズ 8
13 D.クルサード レッドブル 6
14 T.グロック トヨタ 5
15 S.フェテル トロロッソ 5
16 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team 3
17 S.ブルデー トロロッソ 2
18 N.ピケJr. ルノー 2
19 G.フィジケラ フォースインディア 0
20 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM 0
21 アンソニー・デビッドソン SUPER AGURI F1 TEAM 0
22 A.スーティル フォースインディア 0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1 フェラーリ 96
2 BMWザウバー 82
3 マクラーレン 72
4 トヨタ 25
5 レッドブル 24
6 ウィリアムズ 16
7 ルノー 15
8 Honda Racing F1 Team 14
9 トロロッソ 7
10 フォースインディア 0
11 SUPER AGURI F1 TEAM 0