Formula 1 Honda Racing
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2006.06.25 Rd.09 カナダGP
スケジュール
Rd. Date
01 3/12
バーレーンGP
02 3/19
マレーシアGP
03 4/2
オーストラリアGP
04 4/23
サンマリノGP
05 5/7
ヨーロッパGP
06 5/14
スペインGP
07 5/28
モナコGP
08 6/11
イギリスGP
09 6/25
カナダGP
10 7/2
アメリカGP
11 7/16
フランスGP
12 7/30
ドイツGP
13 8/6
ハンガリーGP
14 8/27
トルコGP
15 9/10
イタリアGP
16 10/1
中国GP
17 10/8
日本GP
18 10/22
ブラジルGP
第9戦 カナダGP
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バトン、ポイント獲得ならず、9位完走
2006年6月25日(日)・決勝
会場:ジル・ビルヌーブ・サーキット 天候:晴れ 気温:28〜32℃
リザルト&ポイント

 カナダGP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamはジェンソン・バトンが9位完走。ルーベンス・バリチェロは序盤12周目に、リタイアを喫した。

 一方、SUPER AGURI F1 TEAMは、フランク・モンタニーがスタート間もない3周目にリタイア。佐藤琢磨も最終周にクラッシュし、チェッカーを受けることができず、15位完走扱いとなった。

第9戦 カナダGP
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Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開

 決勝当日も、朝から快晴。午後1時からのレースは、気温29℃、路面温度48℃というコンディションで始まった。スタート直後、JP・モントーヤ(マクラーレン)、N・ロズベルグ(ウィリアムズ)らの絡む事故が起き、早くもセーフティカー導入となる。4周目に再開し、ジェンソン・バトンは6番手に躍進。バリチェロは出遅れて、12番手に後退した。

 12周目。バリチェロは緊急ピットインし、そのままリタイアを喫した。次の周にはモントーヤもリタイアし、序盤から荒れた展開。バトンは27周目で最初のピットイン。その後、29周目の時点で、9位を走行。

 後半53周目に2度目のピットインをしたが、ペースは伸びず、9番手からポジションを上げることができない。しかし59周目に、8番手を走っていたJ・ビルヌーブ(BMWザウバー)がクラッシュ。これでようやく入賞圏内に。しかし、ゴールまであと3周というところで、D・クルサード(レッドブル)に抜かれ、9位に終わった。

第9戦 カナダGP
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Honda Racing F1 Team コメント

ジェンソン・バトン 9位
「とてもフラストレーションのたまる一日だった。フロントもリアタイヤもグリップがなく、アンダーステアでトラクションも足りなかった。このサーキットの難しさは、ラバーが乗ると、すべてのコーナーにタイヤかすが散乱してしまうことなんだ。少しでもミスをしたりロックしたりすると、ラインを外れてしまい、タイヤを元の温度に戻すまでに数秒は失ってしまう。マシンは一日中ドライブが難しくて、狙っていたポイントを逃してしまったことが悔しい。インディアナポリスでは今あるマシンでベストを尽くさなければならない。そのあとは来月のフランスGPに向けて、新しいパッケージをテストすることになる」

ルーベンス・バリチェロ リタイア(12周目)
「こんな形でレースを終えてしまって残念だ。レースの最初からエンジンのパワーロスを感じ、11周目以降、どんどんみんなにかわされてしまった。チームは信頼性とエンジンの馬力向上のためにとてもがんばってくれている。この問題を分析して原因を究明し、次のインディアナポリスでのレースまでに解決したい」

ジル・ド・フェラン Honda Racing F1 Team スポーティングディレクター
「残念な一日だったと言わざるを得ない。ルーベンスは厳しいスタートで、その後エンジンがパワーダウンし、それがリタイアにつながってしまった。この原因についてはまだ調査中だ。ジェンソンの方は、序盤は調子は悪くなかったものの、レース中ずっとマシンと格闘し続け、結局9番手まで後退してしまった」

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第9戦 カナダGP
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SUPER AGURI F1 TEAM 決勝レースの展開

 D・クルサード(レッドブル)が予選後にエンジンを交換したため、最後尾に。佐藤、モンタニーは20、21番グリッドからのスタートとなった。しかしモンタニーは3周目、白煙を噴き上げて、早々にリタイアを喫してしまう。佐藤も次の周に、緊急ピットイン。先行集団に、大きく出遅れた。

 しかしその後は、終始T・モンテイロ(ミッドランド)より速いペースで走り、16番手をキープ。終盤には上位陣のリタイアで、14番手までポジションを上げる。しかし最終周の9コーナーでクラッシュ。イギリスGPに続くチェッカーを受けることはできず、15位完走扱いに終わった。

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SUPER AGURI F1 TEAM コメント

佐藤琢磨 15位完走扱い
「今日のレースを完走できなかったことをとても残念に思っている。特に、スタートがとてもうまくいって、ターン1の入り口ではブレーキングを遅らせてミッドランドの2台を抜くことができていたので、本当に残念だった。不運だったのは、1台目のセーフティカー導入時にデイビッド(クルサード)が第2シケインで無理矢理僕を抜き、フロントウイングにダメージを負ってしまい、ピットインしなければならなかったことだ。その後は絶対にモンテイロの前でフィニッシュしたかったので、レースの最後まで本当に激しくプッシュして走った。特に最後のセーフティカーがコースから離れた後は、ポジションを維持するためにプッシュしなければならなかった。しかし、この頃にはすでにコースはタイヤかすや埃で汚れていて運転するのが難しい状態になっていた。ミッドランドに抜かれないように激しくプッシュし続けなければならず、わずかにラインを外れた時にグリップを完全に失ってしまい、残念ながらレースをフィニッシュできない結果となってしまった」

フランク・モンタニー リタイア(3周目)
「今週末のスタートは素晴らしいとは言いがたかったが、チームの全員がとてもよく頑張ってくれていたので、今日のレースには初めて自信が持てていた。結局、今日は問題が発生してレースを完走できず、とても残念だったが、これもレースだ。しかし、僕たちはまだ若いチームなので、ドライビング、技術面ともに学ぶべきことは多い。毎回のレースが僕たちにとっては良い経験であることを忘れてはならない」

鈴木亜久里 SUPER AGURI F1 TEAM チーム代表
「とてもタフなレースだった。このサーキットではどんな小さなミスもレースの終わりを意味するということが改めてわかった。フランクは今週末ずっと一生懸命やってくれていたのに、このような結果になってしまい、残念だ。琢磨もモンテイロの前のポジションを維持するために常にプッシュして走り、素晴らしいレースを見せていたので、フィニッシュラインを越えられなかったことはとても残念だった。チームにとっては喜べる結果ではなかったが、マシンのパフォーマンスがとても低く、ドライビングもとても難しい状態なのに、今週末もドライバーとメカニックが力を合わせてよくかんばってくれたことについてはとてもうれしく思っている」

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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ドライバー コンストラクター タイヤ タイム/差
1 1 F.アロンソ ルノー M 1:34:37.308
2 5 M.シューマッハ フェラーリ B +2.111
3 3 K.ライコネン マクラーレン M +8.813
4 2 G.フィジケラ ルノー M +15.679
5 6 F.マッサ フェラーリ B +25.172
6 8 J.トゥルーリ トヨタ B +1Lap
7 16 N.ハイドフェルド BMWザウバー M +1Lap
8 14 D.クルサード レッドブル M +1Lap
9 12 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team M +1Lap
10 21 S.スピード トロロッソ M +1Lap
11 15 C.クリエン レッドブル M +1Lap
12 9 M.ウェーバー ウィリアムズ B +1Lap
13 20 V.リウッツィ トロロッソ M +2Laps
14 18 T.モンテイロ ミッドランド B +4Laps
15 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM B DNF
RT 17 J.ビルヌーブ BMWザウバー M DNF
RT 7 R.シューマッハ トヨタ B DNF
RT 4 JP.モントーヤ マクラーレン M DNF
RT 11 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team M DNF
RT 23 フランク・モンタニー SUPER AGURI F1 TEAM B DNF
RT 10 N.ロズベルグ ウィリアムズ B DNF
RT 19 C.アルバース ミッドランド B DNF
【ドライバー】 【コンストラクター】
順位 ドライバー コンストラクター 総合
ポイント
1 F.アロンソ ルノー 84
2 M.シューマッハ フェラーリ 59
3 K.ライコネン マクラーレン 39
4 G.フィジケラ ルノー 37
5 F.マッサ フェラーリ 28
6 JP.モントーヤ マクラーレン 26
7 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team 16
8 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team 13
9 N.ハイドフェルド BMWザウバー 12
10 R.シューマッハ トヨタ 8
11 D.クルサード レッドブル 8
12 J.ビルヌーブ BMWザウバー 7
13 M.ウェーバー ウィリアムズ 6
14 N.ロズベルグ ウィリアムズ 4
15 J.トゥルーリ トヨタ 3
16 C.クリエン レッドブル 1
17 S.スピード トロロッソ 0
18 V.リウッツィ トロロッソ 0
19 C.アルバース ミッドランド 0
20 T.モンテイロ ミッドランド 0
21 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM 0
22 井出有治 SUPER AGURI F1 TEAM 0
23 フランク・モンタニー SUPER AGURI F1 TEAM 0
ポイント一覧
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 ルノー 121
2 フェラーリ 87
3 マクラーレン 65
4 Honda Racing F1 Team 29
5 BMWザウバー 19
6 トヨタ 11
7 ウィリアムズ 10
8 レッドブル 9
9 トロロッソ 0
10 ミッドランド 0
11 SUPER AGURI F1 TEAM 0
ポイント一覧
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