Formula 1 Honda Racing
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2006.04.02 Rd.03 オーストラリアGP
スケジュール
Rd. Date
01 3/12
バーレーンGP
02 3/19
マレーシアGP
03 4/2
オーストラリアGP
04 4/23
サンマリノGP
05 5/7
ヨーロッパGP
06 5/14
スペインGP
07 5/28
モナコGP
08 6/11
イギリスGP
09 6/25
カナダGP
10 7/2
アメリカGP
11 7/16
フランスGP
12 7/30
ドイツGP
13 8/6
ハンガリーGP
14 8/27
トルコGP
15 9/10
イタリアGP
16 10/1
中国GP
17 10/8
日本GP
18 10/22
ブラジルGP
第3戦 オーストラリアGP
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バリチェロ7位入賞。スーパーアグリは今季初のダブル完走
4月2日(日)・決勝
会場:アルバートパーク・サーキット 天候:曇り時々晴れ 気温:18〜20℃
リザルト&ポイント

 オーストラリアGP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは7位完走で、今季初の入賞。ポールポジションからスタートしたジェンソン・バトンは、最終周の最終コーナーで、エンジンブローのためレースを終了し、10位完走扱いとなった。

 一方、SUPER AGURI F1 TEAMの佐藤琢磨が12位でフィニッシュ。井出有治も13位に入り、チームは初のダブル完走を果たした。

第3戦 オーストラリアGP
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第3戦 オーストラリアGP
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Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開

 決勝当日のアルバートパーク上空は雲が多いものの、時折り秋の陽射しが漏れる。午後2時の時点で、気温20℃、路面温度は28℃。

 フォーメーションラップを終え、最前列のグリッドに付いたG・フィジケラ(ルノー)が、大きく右手を振り、トラブル発生を知らせる。これでフィジケラは、最後尾からのスタートとなった。前日の予選でポールポジションを獲得したバトンは、スタートで真後ろにいたF・アロンソ(ルノー)をうまく抑え、首位を堅持して1周目を終える。しかし、4周目でアロンソに先行される。その後、C・クリエン(レッドブル)のクラッシュにより、セーフティカーが出動。コースがクリアになった後も、背後から、K・ライコネン(マクラーレン)が激しく迫る。10周目に、バトンはライコネンにもかわされ、3番手に後退する。

 レース中盤の25周目。バトンはJP・モントーヤ(マクラーレン)、N・ハイドフェルド(BMWザウバー)に続き、5番手。バリチェロは12番手だ。後半に入り、M・シューマッハ(フェラーリ)やV・リウッツィ(トロロッソ)のクラッシュで、さらに2度のセーフティカーが出動する。その間にバトンは、6番手に後退。一方バリチェロは、42周目で9番手に順位を上げる。

 残り11周で、4番手を走っていたモントーヤがストップ。これでバトンは5番手に。バリチェロも入賞圏内の8番手に上がった。バトンはフィジケラに激しく追い上げられながらも、これをしのぐ。しかし最終周の最終コーナーでエンジンブローが発生。フィニッシュラインの手前で止まってしまい、10位完走扱いに。一方バリチェロは7位入賞を果たした。

第3戦 オーストラリアGP
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Honda Racing F1 Team コメント

ジェンソン・バトン 10位完走扱い
「ポールポジションでレースをスタートしながら、こんな形で週末を終えてしまって残念だ。セーフティカーの導入のたびに、再スタートでグリップが足りず、タイムとポジションを落としてしまった。ターン13でエンジンに異常を感じてレースを終えたが、長く厳しいバトルがこんな形で終わってしまって悔しい。タイヤが温まっているときはとても強いマシンだけど、そうでないときはグリップ不足になる。イモラの前に2週間のテスト期間があるから、そこでこれらの問題を解決したい」

ルーベンス・バリチェロ 7位
「ジェンソンがレースをフィニッシュできなくて、とても残念だ。確かに、戦うには速さが足りない部分もあったけれど、彼があんな風にレースを終える姿は見たくなかったよ。レース中はずっとブレーキが厳しくて、オーバーテイクは難しかった。でも、なんとかスピードをかわして一つポジションを上げたんだ。やっと2ポイントを獲得できたので、ようやく僕のシーズンが始まったという感じだ。ヨーロッパラウンドをいいポジションからスタートするためには、これから2週間の間にたくさんやらなければならないことがあるね。それはみんな分かっているはずだ」

ジル・ド・フェラン Honda Racing F1 Team スポーティングディレクター
「スタートとセーフティーカーが戻った後の再スタートのたびに、ジェンソンはタイヤを温めるのに非常に苦労し、徐々にポジションを落としていった。ドライバーたちは2人とも同じ問題に悩んでおり、最後にはエンジントラブルまで発生してしまった。ルーベンスは厳しいレースながらも順位を上げ、ポイント圏内でフィニッシュしてくれた。2回目のセーフティカー導入時に、彼をコース上にとどめてポジションアップを狙ったが、混雑にはまって計画通りにはいかなかった。もっと良い結果を望んでいたので残念だが、これからも頑張っていきたいと思う。イモラの前に2度のテストが予定されており、ここで起きたトラブル解消に取り組んでいくつもりだ」

中本修平 Honda Racing F1 Team シニアアドバイザー
 ホンダ・レーシング・ディベロップメント エンジニアリングディレクター

「ジェンソンのエンジンの問題は、すぐにデータ解析を行い原因を突き止めたいと思います。
彼の努力をポイント獲得に繋げられなかったことは非常に残念です。レースでは終始頑張って走ってくれましたが、セーフティカーが戻った直後のグリップ不足に苦労してしまいました。ルーベンスは今シーズン初のポイントを獲得して、良かったと思います。しかし、我々が目指している目標を達成するためには、テストにおいてまだまだやらなければならないことがたくさんあります」

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第3戦 オーストラリアGP
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SUPER AGURI F1 TEAM 決勝レースの展開

 スタート直後から、何台もの接触事故やクラッシュが続出。佐藤はそれらを見事にかいくぐり、序盤8周目の時点で12番手を快走する。井出も17番手に付けている。その後、井出は18番手に後退したが、佐藤はバリチェロ、D・クルサード(レッドブル)らを抑えながら、13番手に付ける。

 佐藤は23周目に最初のピットインに向かい、レース中盤の時点で16番手。その後ろを井出が走る。佐藤はその後ピットインを2回行い、最後はホイールの問題でさらにピットインし、レースを12位でフィニッシュ。井出も13位で今シーズン初めての完走を果たし、チームは3戦目にしてダブル完走を果たした。

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SUPER AGURI F1 TEAM コメント

佐藤琢磨 12位
「スタートでは何台ものクルマとサイド・バイ・サイドでポジションを競い、集団の真ん中あたりまでポジションを上げることができた。とてもエキサイティングで本当に楽しかった。今日は4回もセーフティカーが導入になったが、ぼくたちにとっては良い練習になったし、戦略もうまくいったのでうれしく思う。左フロントホイールに問題が発生して、レースの終わり近くにピットインしなければならなかったのは残念だった。その次の周回の終わりにもホイールに問題が生じた。今度は右フロントだった。それで、ピットレーンでのフィニッシュになってしまった。チームも本当に良く頑張ってくれたので、チェッカーフラッグを受けられなかったことに少しがっかりした。しかし、今日はチームにとって素晴らしい一日だった」

井出有治 13位
「今日は、初めて琢磨選手とぼくが一緒にフィニッシュできたレースだったので、そのことに関してはハッピーだ。しかし、他のドライバーに比べると、ぼくはまだ、とてもコンペティティブとは言えない。ドライビングスキルを磨き、次のレースのサーキットのことをできるだけ早く学びたい。1週間後にバルセロナでテストを行う予定なので、もっと走り込んで、自分に欠けている技術的な部分を学びたい」

鈴木亜久里 SUPER AGURI F1 TEAM チーム代表
「本当にドラマチックなレースだった。ぼくたちのチームのクルマも含めて、いろいろな出来事があったが、チームの最初の目標だった2台そろっての完走を達成することができてうれしい。小さな目標ではあったが、目標を達成できるというのは良い気分だ。ドライバーにとってもチームにとっても難しいレースだったと思う。頑張ってくれた全員に本当に感謝している」

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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ドライバー コンストラクター タイヤ タイム/差
1 1 F.アロンソ ルノー M 1:34:27.870
2 3 K.ライコネン マクラーレン M +1.829
3 7 R.シューマッハ トヨタ B +24.824
4 16 N.ハイドフェルド BMWザウバー M +31.032
5 2 G.フィジケラ ルノー M +38.421
6 17 J.ビルヌーブ BMWザウバー M +49.554
7 11 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team M +51.904
8 14 D.クルサード レッドブル M +53.983
9 21 S.スピード トロロッソ M +78.817
10 12 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team M DNF
11 19 C.アルバース ミッドランド B +1Lap
12 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM B +2Laps
13 23 井出有治 SUPER AGURI F1 TEAM B +3Laps
RT 4 JP.モントーヤ マクラーレン M DNF
RT 18 T.モンテイロ ミッドランド B DNF
RT 20 V.リウッツィ トロロッソ M DNF
RT 5 M.シューマッハ フェラーリ B DNF
RT 9 M.ウェーバー ウィリアムズ B DNF
RT 15 C.クリエン レッドブル M DNF
RT 8 J.トゥルーリ トヨタ B DNF
RT 10 N.ロズベルグ ウィリアムズ B DNF
RT 6 F.マッサ フェラーリ B DNF
【ドライバー】 【コンストラクター】
順位 ドライバー コンストラクター 総合
ポイント
1 F.アロンソ ルノー 28
2 G.フィジケラ ルノー 14
3 K.ライコネン マクラーレン 14
4 M.シューマッハ フェラーリ 11
5 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team 11
6 JP.モントーヤ マクラーレン 9
7 R.シューマッハ トヨタ 7
8 N.ハイドフェルド BMWザウバー 5
9 J.ビルヌーブ BMWザウバー 5
10 F.マッサ フェラーリ 4
11 M.ウェーバー ウィリアムズ 3
12 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team 2
13 N.ロズベルグ ウィリアムズ 2
14 D.クルサード レッドブル 1
15 C.クリエン レッドブル 1
16 S.スピード トロロッソ 0
17 J.トゥルーリ トヨタ 0
18 V.リウッツィ トロロッソ 0
19 C.アルバース ミッドランド 0
20 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM 0
21 T.モンテイロ ミッドランド 0
22 井出有治 SUPER AGURI F1 TEAM 0
ポイント一覧
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 ルノー 42
2 マクラーレン 23
3 フェラーリ 15
4 Honda Racing F1 Team 13
5 BMWザウバー 10
6 トヨタ 7
7 ウィリアムズ 5
8 レッドブル 2
9 トロロッソ 0
10 ミッドランド 0
11 SUPER AGURI F1 TEAM 0
ポイント一覧
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