10月10日(日)・予選
サーキット:鈴鹿サーキット 天候:曇りのち晴れ 気温:25℃
|
 |
|
J.バトン |
台風直撃が予想されたために、土曜日のセッションはすべて中止。予選は日曜午前に順延され、F1史上初の予選・決勝レース同日開催となった。
当初の天気予報では、鈴鹿サーキットのある三重県付近に台風が上陸する可能性もあったが、台風の進路が東へ変わったこともあり、強風と豪雨が警戒された土曜日の三重県内の風雨は、思ったほど強くならなかった。それでもサーキット内のチームのピットや展示物販コーナーは大事をとって撤収され、台風が通りすぎた夜半から、再び設営作業が夜を徹して行われた。
午前9時からの1回目予選は、台風一過の秋晴れには恵まれず、蒸し暑い曇り空の下、ウエット路面で行われた。とはいえ、走るたびに路面が乾いて行くコンディション。セッション後半に出走するほどコンディションに恵まれる展開となった。Lucky Strike B・A・R Hondaの2人のドライバーは、ほとんどぶっつけ本番となった1回目予選を大きなミスなく走りきり、佐藤琢磨は6番手、ジェンソン・バトンは10番手タイムだった。特に佐藤は第3セクターでは区間トップタイムをマークし、2回目予選でのポールポジション獲得が期待された。
午前10時からの2回目予選。走行ライン上は大部分乾いているが、逆バンクやヘアピンの立ち上がりなどはまだ濡れている。セッション序盤に出て行ったマシンは、ブリヂストン勢はレインタイヤ、ミシュラン勢はドライタイヤでアタックに出て行った。11番手出走のジェンソン・バトンはドライタイヤを選択。1分35秒157のタイムで、暫定トップタイムを獲得した。そして、スタンドを埋めたファンの大声援の中、15番手に佐藤が出走。ヘアピン立ち上がりやシケイン進入でヒヤッとするシーンがあったものの、バトンをコンマ2秒しのぎ、暫定でタイムシートのトップに立った。
その後、セッション終盤の路面が好転した状況で出走したマシンが好タイムを出しポジションを落としたものの、最終的に佐藤が4番グリッド、バトンは5番グリッドを獲得。B・A・R Hondaの2人は、決勝レースを好ポジションの2列、3列目グリッドからスタートする。ポールポジションは、M・シューマッハ(フェラーリ)だった。
|