10月4日(月)
前回の中国GPで、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンと佐藤琢磨は、今季6回目となるダブル入賞を達成。一気に11ポイントを獲得して、コンストラクターズ選手権2位の座を、さらに固めることに成功した。
今季のレースも、残るところあと2つ。そして今週末開催される日本GPは、いうまでもなくHondaの所有する鈴鹿サーキットが舞台となる。1962年に建設された同サーキットは、日本初の本格的な国際格式のコースであった。
このサーキットはまた、SRS-F(鈴鹿レーシングスクールフォーミュラ)の本拠地であり、B・A・R Hondaの佐藤琢磨、そして今季IRLでルーキー・オブ・ザ・イヤーの最有力候補となっている松浦孝亮は、このSRS-Fの出身である。1999年にレーシングスクール開設と同時に発足したフォーミュラドリームも順調に発展し、今年もF1のサポートレースとして、将来を夢見る若者達が熱い戦いを繰り広げる。またインテグラチャレンジカップレースも3年目を迎え、サポートレースとして併催される。
2004年はHondaが初めてF1グランプリにチャレンジしてから40周年目であり、それを記念して往年のHondaドライバーを鈴鹿に招待することになっている。出席するのは、今日まで唯一の2輪と4輪の両世界タイトルを獲得したジョン・サーティース。彼が乗るのはもちろん、1967年のイタリアGPで勝利を飾った、Honda RA300である。そしてウイリアムズHonda FW11Bを駆るのはジャック・ラフィー。ロータスHonda 100Tの中嶋悟。1991年のマクラーレンHonda MP4/6は、鈴木亜久里がステアリングを握る。さらにアメリカで活躍中の松浦孝亮が、1965年にHondaが初勝利を上げたRA272をドライブする予定である。また、今回の日本GPは、B・A・Rにとっても記念すべきレースで、1999年の開幕戦オーストラリアGP以来、100戦目を迎えることになる。
レースチームのほとんどのスタッフが、中国GP後もアジア各地にとどまる中、テストチームはスペイン・ヘレスで3日間のテストを敢行した。第3ドライバーのアンソニー・デビッドソンに、新たにエンリケ・ベルノルディを加え、鈴鹿用のタイヤや空力評価を集中して行った。デビッドソンは合計301周を走行し、テスト最終日に1分16秒568の自己ベストタイムをたたき出した。ベルノルディも268周を周回して、同じく最終日に1分17秒108の自己ベストを出している。
日本におけるHonda
・Hondaの国内総従業員数は、約27,000人。栃木他数ヶ所にあるR&Dは、2輪・4輪・汎用の開発の他、ASIMOなどの未来技術、そして航空機用エンジンの開発に携わる研究所もある。
・2003年には、国内だけで65万台のオートバイが生産された。
・乗用車は日産5,450台、1年で130万台を生産している。
・全世界規模でのHonda製品愛用者は年間1700万人に上り、海外拠点も28カ国、124工場を数えるに至っている。 |