8月15日(日)・決勝 サーキット:ハンガロリンク 天候:晴れ 気温:25℃
ハンガリーGP決勝レースで、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが5位、佐藤琢磨が6位で完走。前戦ドイツGPに続き、今季4回目となるダブル入賞を果たした。
土曜日の予選終了直後、サーキットは激しいにわか雨に見舞われ、路面に付いたラバーはほとんど洗い流されてしまった。一夜明けて、決勝レース当日は朝から穏やかに晴れ渡った。午後2時のレース開始時点の気温は25℃、路面温度は42℃というコンディションだ。
レッドシグナルが消えて、全車一斉にスタート。5番グリッドからスタートのF・アロンソ(ルノー)が、素晴らしい出足を見せる。B・A・R Hondaの2台を抜いて3番手に浮上。3番グリッドの佐藤は、その後数台に抜かれてしまい、1周目を終えた時点で8番手に後退。バトンも1つポジションを落とし、5番手から表彰台獲得を目指して追い上げを開始した。
10周目のアロンソを皮切りに、次周以降ほとんどのドライバーが1回目のピット作業へと飛び込んで行く。佐藤の前にいたK・ライコネン(マクラーレン)は、その間にリタイア。最初のピットインが終わった17周目の時点では、バトン5番手、佐藤は7番手に浮上した。トップの2台はフェラーリ勢。レースをリードするM・シューマッハは、3番手以下に既に20秒以上の差を築いている。
佐藤は前を行くJ・トゥルーリ(ルノー)に、コンマ6秒差まで迫る。しかし、ここのコースレイアウトで追い抜くのは至難の技だ。佐藤は若干早めの28周目に2回目のピットインに入り、6秒7と、短めのピット作業を済ませる。更にコースに復帰してからのプッシュが奏効して、多くのドライバーが2回目のピットインを終えた34周目の時点で、トゥルーリの前となる6番手の奪取に成功する。バトンも佐藤の次周にピットインし、これでB・A・R Honda勢は5、6番手となった。バトンは前を行くウィリアムズのJP・モントーヤを3秒差で猛追するも、タイムはなかなか縮まらない。
48周目。佐藤が最後のピット作業を終えて、7番手でコースに復帰した。バトンもその次のラップでピットイン。ほぼ全車が3回目のピット作業を済ませコースに戻った52周目、バトン、佐藤は5、6番手をキープしていた。佐藤の背後からは、ウィリアムズのA・ピッツォニアがコンマ9秒差で迫る。しかし、佐藤は最後まで抑え切り、そのままチェッカー。バトンも5番手でレースを終え、B・A・R Hondaの2台は前戦ドイツGPに続き、今季4回目のダブル入賞を果たした。優勝はM・シューマッハ(フェラーリ)。フェラーリは、この勝利で今季のコンストラクターズ選手権タイトルを獲得した。 |