7月10日(土)・予選 サーキット:シルバーストーン・サーキット 天候:曇り時々晴れ 気温:20℃
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J.バトン |
イギリスGP予選は、今にも雨の降り出しそうな曇り空の下で行なわれ、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが3番手タイム、セカンドローを獲得。佐藤琢磨は4列目、8番グリッドから明日の決勝レースに臨む。
イギリスGP2日目も、午前中の気温は17℃と、夏とは思えない肌寒い陽気が続いた。午前中のフリー走行のトップタイムを出したのは、マクラーレンのK・ライコネン。バトンはコンマ13秒差で2番手につけたが、佐藤は縁石に乗り上げた際にマシンのフロアを破損し、その修理のためアタックできなかったこともあり、16番手タイムに終わった。
午後になると上空に黒雲が張り出し、天気予報では雨の降る可能性も。それでも1回目予選中は時々雲の切れ目から陽射しが差し込むなど、結局ドライ路面で行なわれた。セッション序盤に出て行ったフェラーリの2台が、次々にスピンやコースオフする波乱のスタート。そんな中、3番手で出走したバトンは、見事な走りでトップタイムを獲得する。
ところが後続のマクラーレンやウィリアムズは、次々にアタックラップ中にペースダウンして周回する。2回目予選は1回目予選の順位の逆に出走する。そのため、2回目予選のセッション半ばに雨が降り出すことを見越して、なるべく早い順位での出走を狙った作戦だ。サーキット上空は、黒雲と青空の混在した空模様で、雲の動きによって、今後どう天候が変わるか予測しにくい。チームは20番目に出走した佐藤にも同様の作戦を選び、アタックラップ後半からスローダウンして、フェラーリの2台の間に割って入る13番手。チームは天候変化によるリスクの分散の道を選んで、2回目予選は佐藤が前半8番目、バトンはセッション最後の20番目に出走となった。
午後2時からの2回目予選、遠くに黒雲は見えるものの、すぐに雨が降り出しそうな気配はない。佐藤は8番目の出走。すぐ前に出て行って暫定ポールポジションを獲得したM・シューマッハのほぼ1秒落ちながら、JP・モントーヤ(ウィリアムズ)に次ぐ暫定3番手につけた。11番目に出走のミナルディが出て行った午後2時25分頃から、最終コーナーから1コーナーにかけての上空が、黒雲に覆われ出し、何時雨が降り出してもおかしくない天候となった。しかし、最終走者のバトンは、雨に見舞われることなくドライ路面でアタックを開始。最初の区間はベストタイムを叩き出し、ポールポジション奪取に期待を抱かせた。ミスなくアタックラップを終えたものの、結局トップタイムにはコンマ3秒及ばず。とは言えセカンドロー、3番グリッドを獲得した。佐藤は9番手タイムで2回目予選を終えたが、6番手のF・アロンソ(ルノー)が午前中のエンジン交換のため、10グリッド下がることから、8番グリッドから明日の決勝レースに臨むこととなった。ポールポジションは、今季初めてK・ライコネンが獲得した。 |