7月4日(日)・決勝 サーキット:マニクール・サーキット 天候:晴れ 気温:28℃
フランスGP決勝レースで、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが5位入賞。今季9回目となるポイント獲得を果たした。佐藤琢磨は1回目のピットイン直後の16周目に、エンジントラブルのためリタイアとなった。
決勝レース当日の天候は晴れ。前日の予報通り、スタート時間が近づくにつれて、どんどん気温は上昇した。午後2時の時点で、上空は雲一つない快晴。気温は28℃、路面温度は43℃まで上がった。午後2時にレースはスタート。それほど波乱もなく、全20台が1コーナーへとなだれ込んで行く。B・A・R Hondaのバトンは、J・トゥルーリ(ルノー)に先行されたものの、D・クルサード(マクラーレン)を抜いて4番手をキープ。佐藤は1つ順位を落として、8番手だった。その後4周目には、フェラーリのR・バリチェロに先行を許し、9番手に後退する。
11周目、2番手を走っていたM・シューマッハ(フェラーリ)を始め、トップ集団の4台が次々にピットイン。さらにそこから15周目までに、ほとんどのマシンが1回目のピット作業へと向かう。バトンも14周目、佐藤は15周目にピットインした。ところがコースに復帰した直後、佐藤のエンジンは、右バンクから白煙を吐き始める。そして180Rを立ち上がったあたりでコース脇にマシンを止め、エンジントラブルによるリタイアを喫してしまった。
一方のバトンは、依然4番手で走行を続け、先行するトゥルーリを追う。30周目にバトンは2回目のピットイン。その後を追うように、各マシンが次々と2回目のピットイン作業を済ます。レース後半に入った40周目には、3番手を走行するトゥルーリとバトンの差は1.3秒にまで縮まった。しかし46周目には1.8秒と、なかなか背後に付くことができない。一方で5番手のバリチェロはすぐ後ろまで迫り、それを押さえながらの周回が続く。
51周目に、バリチェロが最後のピットイン。その間にバトンはペースを上げ、後続の引き離しにかかり、そして52周目にピットイン。コースに復帰した時には、すぐ前に先行していた3番手のトゥルーリ、そしてバリチェロとはサイドバイサイド。そしてその直後にバトンはバリチェロに前に出られ、5位に後退してしまう。僅差で続く3台のマシンによる3番手争いだったが、その後もコンマ5秒前後の差で終始プレッシャーをかけるものの、なかなか前者を捕えることはできない。3番手を巡る争いは、最終ラップの最終コーナーまで続き、土壇場でトゥルーリを捕えたバリチェロが3位表彰台を獲得。バトンはそのまま5位でチェッカーとなった。優勝は、フェラーリのM・シューマッハだった。
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