6月18日(金)・1日目フリー走行 サーキット:インディアナポリス・モータースピードウェイ 天候:晴れ 気温:30℃
|
 |
|
A.デビッドソン
|
アメリカGP初日午後のフリー走行でLucky Strike B・A・R Hondaは、第3ドライバーのアンソニー・デビッドソンが2番手タイム、ジェンソン・バトンが5番手タイムと、まずまずの滑り出しを見せた。しかし佐藤琢磨は、セッション中に先行車と接触。車体にダメージを受けたことから多くの周回をこなせず、14番手のタイムに終わった。
6月下旬のインディアナポリスは、真夏を思わせるような陽気となった。昨年までは9月に開催されていたこともあり、気温は20℃以下の過ごしやすい天候だった。それが今年は午前中からいきなり30℃近い暑さに見舞われ、路面温度は一時50℃を超えた。予報では雷雨の可能性も伝えられていたが、その心配はなさそうだった。昨年までとは大きく異なるコンディションの中、初日フリー走行が行われた。
午前中のセッションでは、第3ドライバーのデビッドソンが順調に3番手。23周という多くの走行を重ね、すでに昨年のポールタイムとほぼ同じタイムに達した。バトンは7番手、佐藤は15番手だった。
午後になると若干雲が多くなり、路面温度は48℃とやや下がった。このセッションでは開始早々にトラブルで止まってしまったり、スピンするマシンが続出。荒れ模様の序盤となった。そしてセッション開始後12分。アタックラップに入った佐藤のマシンが、1コーナーのブレーキングで、先行するザウバーのF・マッサに行く手を阻まれ、接触してしまう。明らかにB・A・R Hondaのペースが速く、青旗も出ていたにもかかわらずマッサはラインを譲ることなくターンイン。2台のマシンは絡んで、コースアウトしてしまった。マッサはコースに復帰したものの、佐藤のマシンは左フロントにダメージを受けてストップ。約10分の赤旗中断となった。
セッション再開後は、バトンが1分11秒台前半のタイムで3番手に。さらに終了15分前にはアンソニーが、R・バリチェロ(フェラーリ)のタイムを1000分の7秒しのいで、トップに立った。最終的にアンソニーは、実に42周を走って2番手タイム。バトンは5番手と順調な滑り出しを見せた。マシンにダメージを受けた佐藤は、結局セッション最後までコース復帰できず、14番手タイムに終わった。しかし第3ドライバーが順調に周回を重ねたことから、チーム全体の予選・レースに向けてのデータを収集は順調に行なわれた。この日のトップタイムは、フェラーリのバリチェロだった。
|