●ジェンソン・バトン (4位完走時点)
「5ポイント獲得は重要なことだと思うけれど、表彰台には上れると思っていたのに、実現できなくて非常に残念だよ。スタートも決まり、ルノーのヤルノ(トゥルーリ)を抑えることができたんだ。1回目のピットストップの前まではオーバーステアに悩まされたんだけど、ピットストップでマシンのバランスを良くするため、アンダーステア方向に、セッティングを変えたんだ。でも、その変更では十分でなくて、レース中を通してグリップが足らなかった。2回目のピットストップの時は、クラッチを離したときにアンチストールが作動して、スタートの加速がにぶってしまった。我々のレースのペースはフェラーリに比べて遅かったけれど、ウィリアムズの1台に後ろになってしまうとは思ってもいなかったよ。アメリカGPに向けて、何が悪かったか、何をしなければいけないか、考えなければいけないね」
●佐藤琢磨 (48周リタイア) 「ここモントリオールでのレースには、とても期待を抱いて来たんですが、思っていたような結果を残すことができませんでした。今朝になって、レース戦略をピットスタート、2ストップへ変更し、逆転を試みたんです。スタート後、2コーナーでのアクシデントの影響でピットレーンの出口で足止めさせられてしまい、タイムロスしてしまいました。それでも、14番手には上がったんですけどね。出来る限りハードに攻めたんですが、燃料を多目に積んでいたこともあってマシンが重く、なかなかペースを上げられませんでした。レース終盤では、ポイント獲得を目指していたんですが、ここでもエンジンにトラブルが出て、レースを終えることになってしまいました。インディアナポリスに向けて、手を打たないといけませんね。次のレースまでの間に沢山のことはできませんが、エンジニアと一緒になってできる限りのことをしますよ」
●中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development 「今日は我々にとって良い日ではありませんでした。バトン選手が4位に入賞しましたが、満足感は全く感じられませんね。ここでも琢磨選手のエンジンにトラブルが発生してしまい、非常に残念です。次のアメリカGPまでは1週間しかありませんが、表彰台を再び獲得できるよう、最善を尽くします」
(※) 国際自動車連盟(FIA)
2004 F1 カナダGP 2004年6月13日 FIA技術委員発表
2004年カナダGPレース後に行われたレース完走車両チェックの際、カーナン バー03/04(ウィリアムズ)、16/17(トヨタ)のマシンのフロントブレーキ冷却用のダクトがレギュレーショ ン(2004年F1技術規則11.4条) に合致していないことが判明した。
担当官は、ウィリアムズ及びトヨタの技術責任者より事情を聞いたところ、レギュレーションに合致していないことを認めた。
担当官の決定により、上記4台の車両は失格となり、リザルトから削除される。
決定に異議がある場合、チームは上告することができる。
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