5月28日(金)・1日目フリー走行 サーキット:ニュルブルクリンク 天候:晴れ 気温:16℃
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B・A・R Honda
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Hondaが初めてF1に参戦したのは1964年のニュルブルクリンク。F1参戦40周年という記念すべきGPとなるヨーロッパGPの、初日午後に行なわれた2回目フリー走行で、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが2番手タイムと好調なスタートを切った。佐藤琢磨は10番手。第3ドライバーのアンソニー・デビッドソンは、午前中のセッションでトップタイムを記録。午後のセッションでは、7番手のタイムだった。
モナコGPからの2連戦となった、今年のヨーロッパGP。昨年より1ヶ月早い開催ということもあって、初日午前中のフリー走行が始まった時点で、気温は14℃しかない。路面の汚れもひどいため、グリップレベルは低い。そのせいか、このセッションでは、F・アロンソ(ルノー)や、K・ライコネン(マクラーレン)、M・シューマッハ(フェラーリ)らが次々とスピン、コースアウトを喫していた。それでもセッション中盤の時点で、フェラーリの2台、そして3番手につけたB・A・R Honda第3ドライバーのデビッドソンまでが、早くも昨年のポールタイムを1秒以上縮めている。そしてセッション終了2分前、そのデビッドソンが、午前中のトップタイムとなる1分29秒447のベストタイムを出し、チームは順調なスタートを切った。周回数を抑えたバトンと佐藤は、それぞれ10、14番手だった。
午後になって、気温は16℃とやや暖かくなった。しかし風は相変わらず冷たく、いったん34℃まで上がった路面温度は、セッション中盤には30℃に下がってしまった。そんなコンディションの変化もあって、各マシンはグリップ不足に苦しんでいるようだ。午前中に続いてコースオフやスピンが続出するが、それでも上位から中団グループにかけて、タイムが揃って来た。終了15分前の時点で、トップのR・バリチェロ(フェラーリ)から13番手のR・ゾンタ(トヨタ)までの差が、ほぼ1秒以内。明日の予選も、かなりの接近戦になることが予想される。
バトンは初日午後のセッション終了7分前に、1分29秒618の自己ベストを出し、トップのライコネンとコンマ26秒差の2番手で初日を終えた。佐藤はトップからコンマ9秒遅れながら、10番手。デビッドソンは、タイヤの比較テストなどで32周と多くの周回を重ね、ベストタイムは7番手だった。
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