5月20日(木)・1日目フリー走行 サーキット:モンテカルロ市街地 天候:晴れのち曇り 気温:22℃
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A.デビッドソン
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モナコGP初日午後のフリー走行で、Lucky Strike B・A・R Hondaの第3ドライバー、アンソニー・デビッドソンが、総合2番手のタイム。ジェンソン・バトンと佐藤琢磨もそれぞれ6、7番手につけ、好調なスタートを切った。
F1GPの華、モナコGPが今年も始まった。昨年のラスカスコーナーやピット出口の大改修に続き、今年はピットガレージを大幅に拡大。ピットロード自体も海側に移動し、コースを挟んでグランドスタンドが建設されるなど、モナコの様相はかなりの変化を遂げた。昨年の初日は気温29℃と、ほぼ真夏のような陽気だったが、今年は雲が多いこともあり、午後2時の時点で気温は22℃。天気も午後にかけて下り坂の予報となっている。
午前中のフリー走行では、佐藤、バトンが2、3番手のタイムを出して、幸先の良いスタートを切った。第3ドライバーのデビッドソンも、モナコでの走行は初体験ながら7番手タイム。積極的に周回を重ね、1時間のセッションで、25人中最多の36周もの周回をこなした。
午後の天候も曇りがちで、気温も20℃前後を大きく超えない。ただし路面のグリップが向上してきたこともあり、ラップタイムは午前中より1秒以上速い、1分15秒台に突入した。佐藤とデビッドソンがミラボーやシケインのブレーキングでそのまま直進し、コースをはみ出してしまう場面も見られたが、セッション後半には、バトンがこの日最高の1分15秒520のタイムを出し、トップに立つ。続いてデビッドソンが、それをコンマ6秒しのぐ最速タイムを叩き出し、B・A・R Hondaの2台がトップ2を占めた。
しかし終了7分前にM・シューマッハ(フェラーリ)が、昨年のポールタイムよりコンマ5秒以上速い1分14秒741のタイムを出したのを皮切りに、R・バリチェロ(フェラーリ)、J・トゥルーリ(ルノー)、K・ライコネン(マクラーレン)らも1分15秒前半のタイムを出し、タイムシートの上位に食い込んだ。とは言え、最終的にデビッドソンが1分15秒141のタイムを出し2番手、バトン、佐藤も6、7番手につけた。3番手のR・バリチェロから7番手の佐藤までの間は、僅かコンマ3秒差。2日目予選での上位グリッド獲得に向けて、僅差の争いの様相をみせた初日フリー走行となった。
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