5月7日(金) ・1日目フリー走行
サーキット:カタルニア・サーキット 天候:晴れ、一時小雨 気温:18℃
|
 |
|
J.バトン
|
スペインGP初日午後のフリー走行で、Lucky Strike B・A・R Hondaはジェンソン・バトンがトップタイム、第3ドライバーのアンソニー・デビッドソンも2番手と、順調な滑り出しを見せた。佐藤琢磨は、午後のセッション序盤にマシントラブルが発生。セッション後半にタイムアタックできず、18番手タイムとなった。
初日の午前中、上空は晴れ間が広がっているものの、気温は15℃と肌寒い陽気となった。ウインターテストの行なわれる真冬でも、これより暖かい時があるほどだ。2月上旬には佐藤琢磨が、非公式ながら1分13秒797のコースレコードを出している。これは昨年のスペインGPでミハエル・シューマッハが出したポールタイムより、実に4秒近くも速い記録である。
午前中に行なわれた1回目のフリー走行では、まず第3ドライバーのアンソニー・デビッドソンがセッション前半に、昨年のポールタイムを破る1分16秒台後半のタイムを出して、トップに立つ。続いてシューマッハが、最初の周回でそれを1秒縮めて1分15秒台に突入。デビッドソンはトラブルもなく順調に周回を重ね、全25人中最多の26周を周回して3番手のタイムを記録。バトンは5番手、佐藤は8番手のタイムだった。
午後も引き続き晴天だが、気温はまだ低めの18℃。とはいえ路面温度は、40℃まで上昇した。このセッションでは、各車ともロングランのセットアップ走行が主体となる。序盤にシューマッハが1分17秒919でトップタイムを出すと、佐藤がわずか100分の5秒遅れの2番手に付けた。午前中に比べると、コースインしてから2、3周目のタイムの落ちはそれほど甚だしくない。
セッション中盤になると上空には雲が広がり、路面温度は一時32℃まで一気に下がった。フェラーリの2台が1分16秒台に入って、トップを独占している。しかし34分過ぎ、バトンが1分16秒659でトップに立つと、その直後にはデビッドソンが、コンマ5秒近く縮めるタイムを叩き出し、B・A・R Hondaの2台が1-2番手とトップに並んだ。ところが続いて出て行くはずの佐藤のマシンにトラブルが発生し、なかなかコースインできない。
セッション終了20分前あたりから小雨がぱらつき始め、「ウエット・トラック」が宣言される。しかしウエットタイヤを履くほどではなく、路面はすぐに完全ドライに戻った。終了10分前にはバトンが、ただ一人1分15秒台のタイムを叩き出し、トップに躍り出た。そしてそのままセッションは終了。B・A・R Hondaは前戦サンマリノGPに続き、初日午後のフリー走行で1、2番手を独占した。しかし佐藤のマシンは、クラッチトラブルをセッション内に解決することができず、午後のセッションの走行は4ラップに止まり、18番手のタイムに終わった。
|