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第4戦 サンマリノGP
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San Marino GP
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グランプリ情報
1日目
予選
決勝
コメント
リザルト
  1 M.シューマッハ
  2 バトン
  3 モントーヤ
  16 佐藤琢磨
    リザルト一覧
ポイント
ドライバー
  1 M.シューマッハ 40
  2 バリチェロ 24
  3 バトン 23
  8 佐藤琢磨 4
  コンストラクター
  1 フェラーリ 64
  2 ルノー 31
  3 B・A・R Honda 27
    ポイント一覧
       
ジェンソン・バトン、自己最高の2位表彰台を獲得!

4月25日(日) ・決勝
サーキット:イタリア・イモラサーキット 天候:晴れ 気温:19℃

 サンマリノGPの決勝レースで、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンは、自己最高の2位表彰台を獲得。B・A・R Hondaとしても、チーム創設以来最高の成績となった。佐藤琢磨は8位走行中の終盤57周目、エンジントラブルでリタイアを喫した。

 バトンにとっては初めて、Hondaとしては12年ぶりとなるポールポジションに湧いた前日の予選。その夜、イモラ周辺は数時間にわたって暴風雨が吹き荒れ、2日間かけて路面に付いたゴムは、すっかり洗い流されてしまった。決勝日は朝から青空が広がり、路面はドライ。雨の降る確立は低そうだ。気温は19℃と前日より低く、1コーナーに向かって強い風が吹いている。

 レッドシグナルが消え、ポールポジションのバトンが良いスタートを切る。それよりも素晴らしかったのが7番手スタートの佐藤。1コーナーのブレーキングで4番グリッドのR・バリチェロ(フェラーリ)を抜き去り、さらにトサコーナーの立ちあがりでR・シューマッハ(ウィリアムズ)がコースをはみ出したスキを突いてポジションアップ。1周を終えた時点で、バトン、M・シューマッハ(フェラーリ)、JP・モントーヤ(ウィリアムズ)に次ぐ4番手にジャンプアップした。

 バトンはM・シューマッハを押さえトップを快走。2番手のフェラーリがジリジリと差を詰めて行くが、抜かれるスキを与えない。佐藤もR・シューマッハ、バリチェロが背後に迫るものの、懸命に押さえている。8周目にモントーヤが最初にピットインし、佐藤は3番手に浮上。その次の周には、トップを走行するバトン、4番手のR・シューマッハもピットイン。そして10周目には佐藤もピットへ向かう。上位陣がほぼ1回目のピット作業を終えた12周目の時点では、トップはM・シューマッハ、2番手にバトン。ピット作業で僅かに時間をロスした佐藤は、8番手に後退した。首位に立ったM・シューマッハは、周回を重ねる毎に少しずつバトンとの差を広げ、20周目の時点では、その差は12秒7まで開いた。一方の佐藤は、レース序盤からギアボックスに問題を抱えていたこともありペースを上げられず、5番手のR・シューマッハからの4台の集団の最後尾に着け、先行車を追う展開となった。

 バトンと佐藤は、それぞれ26、28周目に2回目のピット作業を済ます。レースが折り返し点を過ぎた32周目。この時点でほぼ全員が2度のピット作業を終え、バトンは依然として2番手を走行。佐藤も引き続き8番手。この時点でリタイアしたマシンは僅かに2台と、非常に完走率の高いレースになりそうだ。ゴールまであと10周となった52周目。コース上には17台のマシンが走っている。2位単独走行中のバトンと、トップとの差は縮まらず、44周目に3度目のピットインを終えて、バトンは2位表彰台に向かって走行を続ける。佐藤もバトンの1ラップ前に最後のピット作業を済ませ、このまま行けば2戦連続のポイント獲得だ。

 しかし57周目。佐藤のマシンは突然白煙を噴き上げ、コース脇にストップ。残り僅かのところで、エンジントラブルのためリタイアとなり、ダブル入賞はかなわなかった。とはいえバトンは62周を走り切り、2位でチェッカー。自己最高の2位表彰台を獲得。B・A・R Hondaとしても、チーム創設以来最高の成績を獲得した。優勝は、フェラーリのM・シューマッハだった。

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中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development
「ジェンソンは今回のレースウィーク中、終始最高の出来でしたね。ポールポジションを素晴らしいドライブで獲得した上、レースでも実に力強い走りを見せてくれました。これはまさに彼の実力を証明するものだと言えますし、また彼自身のマシンに対する信頼もますます向上していることが伺えますね。琢磨はレース開始早々から問題を抱えていたにもかかわらず頑張っていましたので、最後にエンジンが壊れてしまい残念です。今週末は大きくステップアップすることが出来ましたが、表彰台の真ん中に立つためには、更にもう一段のステップアップが必要です」

>>中本修平レポート
 「フェラーリと、素手で戦えるようにはなった」

ジェンソン・バトン (2位)
「今回もまた素晴らしいレースをすることができた。僕にとってもチームにとっても、初めての優勝という目標にまた一歩近づいたということだね。1周目はとても良い感じで、上手くペースをつかみ、第1スティントをリードすることができたんだ。このサーキットは追い抜きが非常に難しいので、あまり心配はしていなかったのだけど、最初のピットストップでマイケルに抜かれた後の彼のスピードには、正直言って驚いたね。とても彼を捕まえることは出来なかったよ。でもまた一段表彰台の高いところに登ることができたから嬉しいよ。今回ここに持ち込んだパッケージの出来は素晴らしく、Honda、ミシュランとの共同作業の成果が現れているよね。今日は本当に嬉しい。この先も、とてもエキサイティングなシーズンになる予感がするよ」

佐藤琢磨 56周リタイア(16位完走扱い)
「良いスタートを決め、最初のラップであれだけ追い上げることができたにも関わらず、残り数周のところでリタイアしてしまい、とにかく残念です。スタート時点からギアボックスに問題があってペースを上げられず、しかもそのトラブルは次第に悪くなってしまいました。でも、ここではチームとしては素晴らしい結果を残すことができましたね。次のスペインGPは、今年何度もテストで走り込んでいるサーキットですから、とても楽しみにしています」

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順位 No. ドライバー チーム タイヤ タイム/差
1 1 M.シューマッハ フェラーリ B 1:26:19.670
2 9 ジェンソン・バトン B・A・R Honda M +9.702
3 3 JP.モントーヤ ウィリアムズ M +21.617
4 8 F.アロンソ ルノー M +23.654
5 7 J.トゥルーリ ルノー M +36.216
6 2 R.バリチェロ フェラーリ B +36.683
7 4 R.シューマッハ ウィリアムズ M +55.730
8 6 K.ライコネン マクラーレン M +1lap
9 11 G.フィジケラ ザウバー B +1lap
10 12 F.マッサ ザウバー B +1lap
11 17 O.パニス トヨタ M +1lap
12 5 D.クルサード マクラーレン M +1lap
13 14 M.ウェーバー ジャガー M +1lap
14 15 C.クリエン ジャガー M +2laps
15 21 Z.バウムガルトナー ミナルディ B +4laps
16 10 佐藤琢磨 B・A・R Honda M +6laps
RT 18 N.ハイドフェルド ジョーダン B +14laps
RT 16 C.ダ・マッタ トヨタ M +30laps
RT 20 G.ブルーニ ミナルディ B +40laps
RT 19 G.パンターノ ジョーダン B +56laps
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