3月19日(金) ・1日目フリー走行
サーキット:セパンサーキット 天候:晴れ 気温36℃
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J.バトン
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マレーシアGP初日、Lucky Strike B・A・R Hondaはジェンソン・バトンが11番手。佐藤琢磨と第3ドライバーのアンソニー・デビッドソンは、セッション中にトラブルに見舞われたこともあり、15番手、17番手のタイムだった。
2週間前の初秋のメルボルンから一転、赤道直下のセパンは午前中から35℃を超える炎暑となった。1回目のフリー走行で、路面温度はすでに52℃。各チームのマシンはカウルのあちこちに穴を開けて、マシンの冷却に腐心していた。
普段それほどレースの行われることのないサーキットだけに、セッション序盤の路面グリップは低い。午前中のフリー走行では、何台かのマシンがコースから飛び出し、佐藤も最終コーナーでスピンする一幕もあった。一方、第3ドライバーのアンソニー・デビッドソンは全25台中最多の21周を走り、フェラーリ2台に次ぐ総合3番手の順位につけ、開幕戦に続き安定した速さを披露した。バトンは9番手、佐藤は15番手だった。
2回目のフリー走行は、若干雲が広がったこともあって、耐えられないほどの暑さではない。それでも午後2時の開始時点で、気温36℃、路面温度は49℃。その後セッション中に気温は上がり、路面温度は一時、54℃にまで達した。デビッドソンは、セッション序盤は快調に周回していたものの、5周目にエンジンにトラブルが発生し、コース上にストップ。さらにその直後、佐藤が4コーナーのブレーキングでスピンアウト。ノーズをガードレールに接触させ、フロントウィングを脱落させてしまった。
佐藤はフロントノーズを交換し、30分過ぎには再びコースに復帰したものの、スピンの原因となったブレーキトラブルが解決しておらず、ペースアップできなかった。結局6周のラップに留まり、15番手のタイムに終わった。一方のバトンは、ほぼノートラブル。デビッドソンに代わってロングランのプログラムをこなしたこともあって、タイムはそれほど伸びなかったものの、トップからほぼ1秒落ちの11番手だった。 |