3月7日(日) ・決勝
サーキット:アルバートパーク・サーキット 天候:曇り 気温:18℃
開幕戦オーストラリアGP決勝レースで、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが6位入賞、初戦で3ポイントを獲得した。チームメイトの佐藤琢磨は惜しくも表彰圏内に届かなかったものの、9位完走を果たした。
サーキット上空は、朝からどんよりと雲が垂れ込めている。午後2時の気温は18℃、そして路面温度は24℃と、前日の予選時より15℃近く低く、涼しい陽気となった。新レギュレーションによりローンチコントロールが禁止されたことから、今まで以上に注目される中、20台が一斉にスタート。4番グリッドのバトンはすぐ前のJP・モントーヤ(ウィリアムズ)を抜くが、F・アロンソ(ルノー)に前に行かれ、結果的にポジションキープ。一方7番グリッドの佐藤は、1コーナーの混乱でフロントウイングにダメージを受け、2つポジションを落としてしまう。
10周目。佐藤の2つ下の11番手を走っていたK・ライコネン(マクラーレン)が後輪をロックさせてスピン、早々にリタイヤを喫する。この周から、多くのマシンが1回目のピットインを開始する。B・A・R Honda勢も11周目にバトン、次の周に佐藤がピットイン。その後バトンは4番手に復帰するが、佐藤は一つ順位を落として10番手に後退。フロントウイングを調整するも、挙動が今一つ安定せず、ペースが伸びていない。
それでも佐藤は、すぐ前にいるD・クルサード(マクラーレン)との差を、ジリジリと詰めていく。しかし26周目にコースをはみ出して、再びその差が6秒以上に広がった。そして26、27周目にバトン、佐藤と相次いで2度目のピットイン。佐藤はフロントウイングの交換を行い、そのままポジションでコースに復帰。バトンはその間にR・シューマッハ(ウィリアムズ)に先行され、5番手に下がった。
36周目。9番手を走るF・マッサ(ザウバー)がピットインし、佐藤は9番手にポジションアップ。一方のバトンは、38周目にモントーヤに抜かれて6番手に後退する。そして42周目、バトンが3回目のピットイン。バトンとほぼ同じタイムにペースを上げていた佐藤は、バトンの4周後に最後のピット作業を行なった。
終盤に入っても上位陣のポジションは変わらず、そのままチェッカーフラッグ。バトンは開幕戦を6位入賞で飾った。一方の佐藤は激しく前を行くクルサードを追走するも、惜しくも入賞圏内に届かず9位に終わった。優勝は、フェラーリのM・シューマッハだった。
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