3月5日(金) ・1日目フリー走行 サーキット:アルバートパーク・サーキット 天候:曇りのち晴れ 気温:22℃
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J.バトン
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2004年開幕戦オーストラリアGPの初日フリー走行で、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが、トップ勢に食いこむ4番手のタイムを出し、ウインターテストの好調ぶりを開幕戦でも発揮して見せた。チームメイトの佐藤琢磨は12番手。第3ドライバーのアンソニー・デビッドソンは15番手だった。
ジェンソン・バトン、佐藤琢磨の新しい布陣で臨む開幕戦オーストラリアGP。今季から初日金曜日はフリー走行のみとなり、この日に限って選手権5位のB・A・R Honda以下のチームは、第3ドライバーも走行できることになった。GP3日間を1基のエンジンで走り切らなければならないため、レギュラードライバーは、できるだけ周回数を押さえてエンジンをいたわりたいところ。その意味からも、第3ドライバーであるアンソニー・デビッドソンの初日フリー走行での役割は、非常に重要となる。
前日は気温40度に達しようという猛暑のメルボルンだったが、この日は昼前で20度と、打って変わって過ごし易い陽気となった。心配された強風も収まり、走行には絶好のコンディション。とはいえ市街地コースのアルバートパークのため、路面のグリップは非常に低い。午前11時から始まった1回目のセッション序盤は、ほとんど各チームの第3ドライバーだけが走る展開となった。
それでも30分を過ぎたあたりから、レギュラードライバーが走行を開始する。午前中の最高タイムは、フェラーリのミハエル・シューマッハで、ジェンソン・バトンは8番手。佐藤琢磨は13番手。そしてデビッドソンは全24人中最多の25周を走って、第3ドライバー中最速の9番手につけた。
午後にはサーキット上空は晴れ間が広がり、気温も22度、路面温度は38度まで上がった。フェラーリの速さは変わらず、すぐにトップ1-2を占める。しかしB・A・R Hondaも負けずに、バトンが、その時点で4番手のタイムを出し、トップ勢に食いついた。佐藤はセッション開始10分後に、12コーナーでアウト側にはみ出しスピンを喫してしまう。あわやコンクリートウォールに激突かと思われたが上手くマシンをコントロールし、自力でピットイン。その後再びコースインした佐藤は、バトンをしのぐタイムで暫定7番手につけた。
バトンは終盤の53分、1分25秒786のベストタイムを叩き出して、堂々4番手のポジションを獲得する。ところがその次の周回で、突然のスローダウン。そのままコース脇にマシンを止めてしまった。一方の佐藤はセッション終了間際に再びコースインしたが、タイムを更新することはできず、12番手に終わった。デビッドソンは15番手だった。
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