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ラリー

Stage13

SCHEDULE

January 17 2015 Dakar Rally 2015 Stage 13

アルゼンチンアルゼンチン

ゴンサルヴェス選手が総合2位を獲得。サンツ選手は女性ライダー史上最高位の9位

ステージ:ロサリオ~ブエノスアイレス(アルゼンチン)
リエゾン(移動区間):319km  スペシャルステージ(競技区間):174km

ダカールラリー2015は、1月17日(土)にアルゼンチン・ブエノスアイレスでフィナーレを迎えました。Team HRCのパウロ・ゴンサルヴェス選手は、総合2位でゴール。Team HRCとしては前年の5位を上回る成績となりました。また、ライア・サンツ選手は女性ライダーとしてダカールラリー史上最高位となる総合9位を記録しました。

  • Team HRCTeam HRC
  • パウロ・ゴンサルヴェス選手パウロ・ゴンサルヴェス選手
  • パウロ・ゴンサルヴェス選手パウロ・ゴンサルヴェス選手
  • Team HRCTeam HRC
  • ライア・サンツ選手ライア・サンツ選手
  • Team HRCTeam HRC
  • (左から)エルダー・ロドリゲス選手、ホアン・バレダ選手、ウルフギャング・フィッシャー Team HRC チーム監督(左から)エルダー・ロドリゲス選手、ホアン・バレダ選手、ウルフギャング・フィッシャー Team HRC チーム監督

この日行われた最終ステージでは、174㎞のスペシャルステージが設定されていましたが、悪天候の影響で73㎞短縮されました。その後ブエノスアイレス市内の博覧会会場「テクノポリス」に設けられたポディウムで、ゴールセレモニーが行われました。

ゴンサルヴェス選手は、2014年クロスカントリーラリー世界選手権での総合2位に続き、ダカールラリーでもTeam HRCに好結果をもたらしました。計17分のペナルティータイムを加算されながら、総合優勝のマルク・コマ選手(KTM)との差は16分53秒。この結果は、チームのたゆまぬ努力と勇気、そしてチームワークの賜物で、さまざまな困難に襲われたダカールラリー2015を見事に完走しました。

そして、サンツ選手は、またしてもダカールラリーの歴史を塗り替えました。Honda CRF450 RALLYを駆り、卓越したライディングテクニックとナビゲーションスキルを発揮。第8ステージ以降は連日トップ10フィニッシュを果たし、女性ライダーとして史上最高位となる総合9位を獲得しました。

ホアン・バレダ選手は総合17位に終わったものの、今大会で3度のステージ優勝を果たしました。ウユニ塩湖での悪天候によるマシントラブルによって優勝のチャンスは逃してしまいましたが、そこまでは総合トップを譲らず、すばらしい走りをみせました。

エルダー・ロドリゲス選手も、チームの大黒柱として活躍。2度のステージ優勝を挙げ、総合12位でフィニッシュしました。

また、Hondaサウスアメリカラリーチームはハビエル・ピゾリト選手が総合19位、ジェアン・アゼベド選手が22位でフィニッシュ。健闘をみせただけでなく、大会全期間にわたってTeam HRCのライダーたちへ大きなサポートも行ってくれました。

コメント

パウロ・ゴンサルヴェス選手(第13ステージ / 4位、総合2位)
「チーム全員のハードワークによって成し遂げた結果です。ダカールでの勝利まで、本当にあともう少しでした。万全の準備で臨みましたし、戦い方は間違っていなかったと思います。この結果はうれしいですし、チーム全員に感謝しています。チームメートのホアン、エルダー、ジェレは、一番苦しかったときに助けてくれました。彼らがいなければ、この結果は残せなかったと思います」

ライア・サンツ選手(第13ステージ / 10位、総合9位)
「本当にうれしいです。ダカールは予想できないことばかりで、リスクの高い困難なレースなので、一瞬も気を抜くことができません。すばらしい結果が出せましたし、私を信頼してこのチャンスを与えてくれたチームのみんなと、喜びを分かち合いたいです。そして、ファンの皆さん、サポートしてくれたすべての皆さんに感謝しています。本当にありがとうございました」

エルダー・ロドリゲス選手(第13ステージ / 56位、総合12位)
「私にとっては、少し運のなかったダカールでした。いくつかの困難によって、本当の実力を発揮できなかったように思います。しかし、結果には満足しています。自分のステージ2勝はもちろんですが、それ以上にTeam HRCがパウロとともに総合2位のポディウムに上がれたことがうれしいです。チーム全員が本当によくやったと思います。次のダカールに向けての準備を、早速始めていきます」

ホアン・バレダ選手(第13ステージ / 64位、総合17位)
「マラソンステージでのトラブルはありましたが、それをチームワークで乗り越え、すばらしい総合結果をつかみ取れたと感じています。私は前半戦でレースをリードしていましたし、ステージ3勝を挙げることができ、全力を出しきったと思います。今大会で一番誇らしいのはパウロの結果です。彼は本当にすばらしい仕事をしました」

ハビエル・ピゾリト選手(第13ステージ / 18位、総合19位)
「最後までダカールらしく、驚きに満ちたステージでした。土砂降りの雨の中でスタートし、複雑なステージとなったので、ゴールにたどり着けないのではと思うほどでした。しかし、戦略通りの走りができましたし、チームの力と一貫性を示すことができた結果、いい総合成績を残せたと思います」

野村欣滋|株式会社ホンダ・レーシング(HRC)社長
「残念ながらダカールラリー2015で総合優勝を手にすることはできませんでした。しかし、我々のライダーとチームメンバーが、すばらしい仕事をしてくれた結果、総合2位を獲得できました。彼らのプロフェッショナルな仕事を、とても誇りに思います。また、ゴンサルヴェス選手の2位獲得のために、ほかのライダーが全力を尽くしてくれたことには、本当に感謝しています。私の思いとしては、ダカールの勝利まであと1年間待たなければならないことを、非常に悔しいと思っています。いずれにしても、我々のダカールへのチャレンジは続くので、皆さまご期待ください。最後に、ライダーとチームメンバーには、しっかり休んでリフレッシュしてほしいと思っています。本当によくやってくれました」

リザルト

第13ステージ順位
順位 ライダー マシン タイム/差
1 I.ジェイクス KTM 0:52'06
2 S.スヴィトコ KTM +0'45
3 T.プライス KTM +1'07
4 パウロ・ゴンサルヴェス Honda +1'15
5 M.コマ KTM +3'11
6 H.フォーゲルス KTM +3'36
 
10 ライア・サンツ Honda +7'55
18 ハビエル・ピゾリト Honda +10'48
24 ジェアン・アゼベド Honda +16'21
56 エルダー・ロドリゲス Honda +35'32
64 ホアン・バレダ Honda +42'44
総合順位
順位 ライダー マシン タイム/差
1 M.コマ KTM 46:03'49
2 パウロ・ゴンサルヴェス Honda +16'53
3 T.プライス KTM +23'14
4 P.クインタニラ KTM +38'38
5 S.スヴィトコ KTM +44'17
6 R.ファリア KTM +1:57'50
 
9 ライア・サンツ Honda +2:24'21
12 エルダー・ロドリゲス Honda +4:00'15
17 ホアン・バレダ Honda +5:54'35
19 ハビエル・ピゾリト Honda +6:22'16
22 ジェアン・アゼベド Honda +6:44'13