モータースポーツ > ラリー > Dakar Rally 2015 > 第10ステージ > レポート

ラリー

Stage10

SCHEDULE

January 14 2015 Dakar Rally 2015 Stage 10

チリチリ アルゼンチンアルゼンチン

バレダ選手がステージ優勝。Team HRCは今大会6勝目

ステージ:カラマ(チリ)~サルタ(アルゼンチン)
リエゾン(移動区間):520km  スペシャルステージ(競技区間):371km

1月14日(水)、ダカールラリー2015で2度目のマラソンステージである第10ステージが開催されました。Team HRCのホアン・バレダ選手は、今大会3度目のステージ優勝を達成。さらに、パウロ・ゴンサルヴェス選手は総合2位、ライア・サンツ選手が総合8位の座をキープしています。

  • ホアン・バレダ選手ホアン・バレダ選手
  • ホアン・バレダ選手ホアン・バレダ選手
  • パウロ・ゴンサルヴェス選手パウロ・ゴンサルヴェス選手
  • エルダー・ロドリゲス選手エルダー・ロドリゲス選手
  • ライア・サンツ選手ライア・サンツ選手
  • ジェレミアス・イスラエル選手ジェレミアス・イスラエル選手

この日は、チリのカラマをスタートし、アルゼンチンのサルタへと至るルート。今大会2度目のマラソンステージとして開催されるため、ビバーク地に到着したマシンはパルク・フェルメと呼ばれる車両保管場所に置かれ、ライダー以外のメカニックやチームスタッフが手を触れることはできません。

ホアン・バレダ選手は、371㎞のスペシャルステージ(競技区間)でスタートから猛チャージをかけ、ステージ2位のマルク・コマ選手(KTM)に1分39秒差をつけてトップフィニッシュ。今大会自身3勝目を挙げました。また、Honda CRF450 RALLYにとっては、ここまでの10ステージ中で6勝目となり、3ステージを残して昨年の勝利数に並びました。

エルダー・ロドリゲス選手とゴンサルヴェス選手は、ステージの大半を一緒に走ってレースを進めました。途中でバレダ選手とコマ選手がこれに追いつき、集団を形成。ゴンサルヴェス選手がステージ5位、ロドリゲス選手は7位でゴールしました。総合2位につけるゴンサルヴェス選手とトップとの差は、7分35秒となっています。

サンツ選手はステージ12位となり、総合8位をキープ。7位との差は23分20秒差です。ジェレミアス・イスラエル選手も順調な走りをみせ、ステージ13位でこの日を終えています。

Hondaサウスアメリカラリーチームの最上位となったのは、ブラジル人ライダーのジェアン・アゼベド選手で、ステージ18位。今大会の自己ベストリザルトを記録しました。

コメント

ホアン・バレダ選手(第10ステージ / 優勝、総合15位)
「今日は本当にうまくいきました。それほどナビゲーションが必要なく、メインルートを外れることがなかったので、スタートから飛ばしていきました。総合トップを守るために一丸となってがんばっていただけに、ウユニの塩原で起きたトラブルによって総合優勝の可能性がほとんどなくなってしまったことは残念です。しかし、今は気持ちを切り替えることができていますし、チームとして最高の結果が残せるように、しっかりとサポートしていきます」

パウロ・ゴンサルヴェス選手(第10ステージ / 5位、総合2位)
「ナビゲーションが難しくなかったので、かなりの高速ステージになりましたが、路面はやや滑りやすく、注意が必要な一日でした。マラソンステージですから、それほどプッシュせずに上位でフィニッシュできたことはよかったです。明日の戦いに向けて、マシンも私自身も万全の状態です」

エルダー・ロドリゲス選手(第10ステージ / 7位、総合12位)
「今日はマラソンステージの前半だったので、マシンコンディションをなるべくいい状態に保つことが目標でした。ナビゲーションはそれほど難しくなかったのですが、慎重な走りを心がけ、転倒しないように集中しながらルートを切り開いていきました。3人のライダーがトップ10入りを果たし、チームにとってもいい結果だったと思います」

ライア・サンツ選手(第10ステージ / 12位、総合8位)
「長い一日でした。12時間もマシンに乗って、アンデスでは標高約5000mの山越えがあり、マイナス10℃という気温の中を走りました。スペシャルステージは、ダカール2015の中で一番走りやすく、スピードを上げて楽しみながら走ることができました。ロードブックに載っていないウェイポイントがあり、それに気づくまでに2~3分のロスがありました。チャンスを逃さないように、気負わず走ります」

※レポート、コメントは暫定結果に基づくものです。

TOMORROW'S STAGE

第11ステージ サルタ~テルマス・デ・リオ・オンド(アルゼンチン)
リエゾン(移動区間):166km  スペシャルステージ(競技区間):357km

疲労との戦い
有名な「ルート40」を進むマラソンステージ2日目。すばらしい景色の中ですが、曲がりくねったコースが続きます。高速コースとなるため、ライダーは息をつく暇もなく走り続けなければなりません。大会も終盤を迎え、疲れがピークを迎える時期でもあり、これまで以上にライディングとナビゲーションに集中しなければなりません。

リザルト

第10ステージ順位
順位 ライダー マシン タイム/差
1 ホアン・バレダ Honda 4:07'11
2 M.コマ KTM +1'39
3 R.ファリア KTM +1'57
4 T.プライス KTM +2'14
5 パウロ・ゴンサルヴェス Honda +3'46
6 S.スヴィトコ KTM +6'22
 
7 エルダー・ロドリゲス Honda +6'26
12 ライア・サンツ Honda +12'02
13 ジェレミアス・イスラエル Honda +13'44
18 ジェアン・アゼベド Honda +16'34
35 ハビエル・ピゾリト Honda +42'39
総合順位
順位 ライダー マシン タイム/差
1 M.コマ KTM 38:13'50
2 パウロ・ゴンサルヴェス Honda +7'35
3 P.クインタニラ KTM +31'42
4 T.プライス KTM +32'06
5 S.スヴィトコ KTM +45'19
6 D.カストー KTM +1:41'14
 
8 ライア・サンツ Honda +2:05'00
12 エルダー・ロドリゲス Honda +3:22'54
15 ホアン・バレダ Honda +4:37'12
22 ハビエル・ピゾリト Honda +6:02'28
23 ジェアン・アゼベド Honda +6:10'15
32 ジェレミアス・イスラエル Honda +7:32'21