2018年2月発表 2019年10月生産終了モデル
この情報は2019年10月現在のものです
エンジンは、オフロード走行から長距離ツーリングまで幅広い用途での扱いやすさを追求した、PGM-FI採用998cm³水冷直列2気筒。吸気系の見直し、排気系の刷新により排気音とパルス感を際立たせ、より冒険心を掻き立てるセッティングとしている。またモトクロスマシン「CRF450R」など、レーシングマシンの開発で培ったノウハウを活用し、マスの集中化、低重心化も追求。さらにHonda独創のユニカムバルブトレイン、クランクケース内蔵オイルタンク式ドライサンプ構造などのエンジンのコンパクト化技術により、車体の最低地上高を確保しオフロード走行時の走破性に貢献している。マフラーは、ツインエンジンらしい歯切れの良いパルス感と重厚感のある排気サウンドを演出。キャタライザーは分割化により、タイヤクリアランスに余裕をもたせ、よりオフロード志向のタイヤ装着も可能としている。
エンジン透視イメージ(MTタイプ、CG)
ユニカムバルブトレイン(イメージCG)
クランクケース内蔵オイルタンク式ドライサンプ構造(イメージCG)
より的確なドライバビリティーを求め、スロットルバイワイヤシステムを採用。右手ハンドルスイッチハウジング内のアクセルポジションセンサー(APS)がライダーの操作するグリップ開度を検出、その電気信号によりECUがスロットルバルブ制御を指示。このシステムの採用によって、ライディングモードなどの先進装備を搭載可能としている。
2組のクラッチの切り替えにより、駆動力に途切れのない、スムーズで素早い変速を追求したDCT。走行モードには、「ATモード」と「MTモード」を設定。ATモードには、一般走行に適した「Dモード」とスポーティーな走行に適した「Sモード」を採用。さらに「S モード」は、3段階のシフトタイミングを設定。高回転域を多用し、よりスポーティーに楽しめるレベル3から、中回転域をメインとしてトルクフルに走行できるレベル1までライダーの好みに近いシフトタイミングを選択可能としている。また、スロットル開閉時の車体挙動変化の低減や、登降坂判別によるシフトタイミングの制御(MTモード時を除く)など、オフロードでの走破性を追求している。
DCT透視イメージ(CG)
DCTのモード比較イメージ
登降坂推定による変速制御イメージ図
よりオフロード走行を積極的に楽しむためにG-スイッチを採用。G-スイッチがON状態の時は、クラッチ制御をレスポンス重視の特性に切り替え、スロットル操作によるピッチング方向の姿勢制御やテールスライド等のオフロード走行時に重要な車体コントロールを可能とした。なお、G-スイッチは、Dモード、Sモード、MTモード、全てのモードで使用可能となっている。
後輪への駆動力のレベルを必要に応じて任意に選択できるHonda セレクタブル トルク コントロールを装備。ライダーによる後輪駆動力のレベル選択を(7レベル+オフ)に広げ、よりライダーの好みに応じたセッティングを選択可能とした。
※Honda セレクタブル トルク コントロールはスリップをなくすためのシステムではありません。Honda セレクタブル トルク コントロールはあくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステムです。したがって、Honda セレクタブル トルク コントロールを装備していない車両と同様に、無理な運転までは対応できません。
アドベンチャーツーリングで遭遇する様々なシュチュエーションに対応したライディングモードを採用。モードによりスロットル操作による開度特性、エンジンブレーキとHonda セレクタブル トルク コントロールの効き具合を切り替え、「Tour」、「Urban」、「Gravel」の3モードとユーザーの好みに合わせた設定が可能な「User」モードの選択が可能となっている。
※Honda セレクタブル トルク コントロールは走行中ハンドルスイッチに任意に変更可能。
■パワーレベル (スロットル操作に対するスロットルバルブ開度特性)
■エンジンブレーキ
エンジンブレーキのレベル設定をすることで、好みの減速フィーリングを選択可能。
※Honda セレクタブル トルク コントロールは走行中ハンドルスイッチに任意に変更可能。