モーターサイクル本来の普遍的なフォルムに、フューエルタンクやシートが織りなす水平基調のプロポーション。エンジン/フレーム/ 足まわりのブラックアウトで精悍かつスマートな印象を映し出す。力強く流れるアップマフラーや、タフな走りを予感させるセミブロックタイヤ、見やすさを向上したφ100mmの小型メーターなど、“スクランブラー”スタイルを際立たせたデザインが、街中から大自然まであらゆるフィールドでスタイリッシュに映える。
249cm3の水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒エンジンは、低回転域からトルクフルでレスポンスよく立ち上がり、高回転域までスムーズに吹け上がるフィーリングを実現。スロットルを開けるたびに走る楽しさが湧き上がってくる。マフラーは高い走破性を予感させるアップタイプ。排気音はパルス感のある心地よいサウンドを目指すチューニングとした。
ホイールベースを1,485mmとすることで最適なサイズ感と扱いやすさを実現。ライディングポジションは腕や膝の曲がりが自然な角度を保てるように設定。街中の狭い道でも切り返しがしやすく、視界の良さにも貢献するアップライトなポジションとした。クッション性を向上させたシートは、前後移動の自由度をもたせてアグレッシブなライディングに対応できる姿勢変更の容易さを実現。また新形状のフットペグにより、足つき性の良さも追求している。
特徴的なくびれをもたせたナロースタイルのフレームボディーは、リア後端でループ状につながる美しいパイプワークを描く。フロントサスペンションはワイドピッチなφ41mm正立フォークを採用。リアサスペンションは5段階のプリロード調整機構を備えることでタンデムや荷物の積載にも配慮。日常走行からフラットダートまで広く対応する、しなやかな足まわりの実現を目指した。フロント19インチ、リア17インチのキャストホイールを採用し、前後タイヤはアドベンチャーモデル向けのセミブロックタイヤとした。
クラッチコントロールを自動制御することで、ライダーの手動による操作※1を不要とした「Honda E-Clutch(ホンダ イークラッチ)※2」を採用※3。発進、変速、停止など、駆動力が変化するシーンでライダーのクラッチレバー操作を必要とせず、最適なクラッチコントロールを自動制御することでスムーズな走りと安心感をもたらす。また、電子制御中でもライダーがクラッチレバー操作を行えば、手動によるクラッチコントロールを可能とし、ライダーの要求に幅広く対応している。
※1 シフトペダルによる変速操作は必要です。
※2 クラッチコントロールの自動制御はクラッチレバー操作を行うと一時的に無効になりますが、常時無効にすることはできません。
※3 タイプ別設定
※ 写真のナンバープレートは撮影のために用意したものです。